

ハルタ80号の感想です。
・表紙とカバーストーリー近藤聡乃先生が担当。クリスマスツリーの周りでたわむれる猫たちとひとりの女性。ハルタの表紙で、こういう季節感バッチリなのって意外と珍しいかも。
・先生、今月どうですか/高江洲弥第4話。四十万先生からの苦情を、上の階の住人の英さんに伝える。今回は作者が紫ちゃんファッションショーを描きたかったんだなという内容。いつか来るであろう勝負のときには、英さんも協力してくれるかな。
・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良第3話。ジュンの母親が、フィンランド人らしいということが明らかに。そのことを聞いたクスタが、フィンランド料理を教える。しかし、ケガしたことよりも汚した服や床のことを執拗に気にしたり、日本ではどんな暮らしを送って来たのか?
・ふろラン/石田裕揮第8話。走りたくてたまらない時期の古川だが、ヒザを痛めてしまう。大会が近い結衣のサポートばかりで、フラストレーションがたまってしまうが……。今回は、ふろ少な目ラン多めでバランスが良かったと思う。前回の新田さんのこともあるし、結衣はもうちょっと古川にアドバイスをしてあげろよ。
・生き残った6人によると/山本和音第5話。いよいよ救助が開始されることになり、最後の夜にそれぞれ好きなことをやろうという流れに。ビーストが、その模様を動画に収める。実際のところ恋愛うんぬんは、ビースト・入江がいちばん発展しそう。ラス前の見開きの迫力がすごかった。
・瑠璃の宝石/渋谷圭一郎第9話。息抜きを兼ねて、海に瑪瑙を探しに行く。瑪瑙が作られる過程や、ナギさんが研究者として目指していることを語るシーンなども良かったが、136~137ページで自然な流れで膝枕に持ち込む瑠璃がすごかった。あなどれない。
・百徳の幸/伊藤有生読み切り。福の神から幸運を与えられても、それをすぐに他人に譲ってしまう仙太郎。彼を見ている福の神は、どうしたものかと頭を悩ませる。ちょっと中盤はダレたかなと思ったが、仙太郎の書いた本を受け取ってからの後半の展開で十二分に巻き返した。特に、月明かりの下でファンレターを書く見開きが見事。
・帝都影物語/比嘉史果第3話。影こと一矢が、春宮のところに来るまでの過去エピソード。辛く当たっていた祖母は、実際に一矢のことを邪魔に思っていたのか、それとも家に帰りたくならないようにと考えての行動だったのか?
・ダンジョン飯/九井諒子第70話。最強生物であるドラゴンたちは、互いに連携を取ることができず。その隙をついて、ライオスが決死の反撃に打って出る。でも、ワームの毒をくぐり抜けることができたのはなんでだろう? 常に回復魔法をかけていたので、死にはしなかったみたいな感じか?
・峠鬼/鶴淵けんじ第15話。葛城山で待っていたのは、小角の師匠。善が里を潰された恨みの拳を振るい、小角は意見の違いを明確に語る。そして3人は、地脈を利用し出雲へと逃げる。師匠の言葉を信じれば、一言主は「世界一高い山」に移ったとのこと。大陸編があるのか?
・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生第19話。まず、冒頭部分と峠鬼のラストが『夜の山』でつながっていて面白い。本編は、南部の登山飯。好評だったし、これからも南部が料理担当ということになるかな。それから、加賀の異変に気づけなかった入間の反省も良かった。
・紙一重りんちゃん/長崎ライチ第15話。クリスマスプレゼント、床を磨くクリームちゃん、父親の謝罪の3本構成。いくら高速で回ろうとも、下部分の素材いかんによっては、ピカピカにならないのでは?
・真柴姉弟は顔が固い/菊池まりこ第4話。穂乃果への貢ぎ(ごんぎつね)活動を続けていたあかり。そのことをクラスの男子に悪く言われるが、穂乃果は、そのことが我慢ならなかった。これであかりには友達ができたので、次は透の番か。今回は固まったときの線の太さとか背景の窓のトーンの感じとか、これまでとちがう絵に挑戦している感じ。
・金曜日はアトリエで/浜田咲良第14話。街でバッタリ会った環さんと平野。ウォーキングシューズを買ったり、カフェでお茶したりする。平野からの気持ちはあるが、三角関係には発展せずというところか。
・クプルムの花嫁/namo第7話。かつて父親が作った銅器の修理をすることになった修が、いろいろと考え込んでしまう。今回は、しいなのアドバイスが実に効果的だったと思う。割とシリアス目な内容なので、咲の海外ドラマの話にホッコリする。
・アンリの靴/かわもとまい第8話。仕事を頼もうと思っていた遠藤さんが指を負傷。その代わりに、佐藤さんというベテラン革職人が引き受けることに。今回は、アンリよりも佐藤さんの仕事ぶりと考え方を堪能する内容。顔の描き方といい、誰かモデルがいるんだろうか。
・ニコラのおゆるり魔界紀行/宮永麻也第23話。ついに再会したニコラと母親。逃げるために夜空に飛び立つ見開きも、ラストの母娘の語らいのシーンも良かった。そして、次回が最終回とのこと。持ち出した魔法道具は、どこでもドアみたいな感じなのかな?
・ことり文書/天野実樹第2話。ボーっとしていて、ミスの多いメイドの藤崎さん。ひとりで着物の気付けをがんばる小鳥の様子を見て、考え方を改める。っていうか、これ短期連載だったのか。連載も単行本1巻分くらいってところか。
・落とし物日和/荒木美咲読み切り。駆け込み乗車したときに忘れてしまった靴が、げた箱に届けられていた。そんなことをするのは……。2人の関係性をいろいろと考えてしまうが、4ページしかないのでハッキリしたことは分からず。
・煙と蜜/長蔵ヒロコ第22話。文治の発案で、名古屋観光に行くことに。しかし、姫子はどんな服を着ていけばいいのか迷ってしまう。作中で洋服を着たのは、これが初めてかな。次回は、月子&星子を連れてのお出かけ回か。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第79話。イワシ親方とハクメイの仕事現場を見学する、謎の老婦人が。のちに、それが大工の引き抜きだと分かり、ハクメイに声がかかる。これを受けてイワシ親方は……。ハクメイがスカウトを受けて、その現場が遠く離れたところで……ということも考えられるわけか。
・夜の名前を呼んで/三星たま第4話。師匠の同級生であるカルトスが訪ねてくる。旧交を温めるわけではなく、目的はミラだった。師匠を欺き、街へと連れ出す。夜対策をしていないわけはないのだが、それでもミラへの心理的な負担は、かなりものになりそう。
・アビスアジュールの罪人/冨明仁第3話。リュウは、人間と会った罪で投獄されていた。面会したジョーは、友人の変化に苛立ちを覚える。リュウの脱獄を手伝うのか、彼女が会った人間を捜すのか? 後半の深海のシーンも印象的。
・ミギとダリ/佐野菜見第35話。園山家から逃げ出したミギとダリは、稲荷神社に身を隠す。今回はひさしぶりに「落ち葉るな」みたいに、セリフが切れていた。そして2人は殴り合いのすえに、園山家に戻ることを決意。どうやって、一条母と対峙するのか。
・極東事変/大上亜久利第13話。玄森がバリアントになった経緯が語られる。そして、同じ考えの人間を集めて大々的に演説をする。このまま民衆の蜂起をうながしてテロを起こさせて……みたいな流れかな?
・九国のジュウシ/西公平第15話。龍造寺隆信が、島津軍に討ち取られる。紹運は、島津と対決する前に龍造寺の残党を叩き、戦力差を埋めようとする。味方ではないが敵でもない侍の首を淡々と斬り落とす十四郎に、以前ほど狂気さを感じなかった。首が転がっていくのが、ギャグになっていたからかな。
・昴とスーさん/高橋那津子第27話。野球チーム最後の大会に向けて、練習に力が入るスーさん。さらに、西尾に秘密を打ち明ける。澪をふくめた3人が、それぞれを気遣って……というのが、切なくて胸がしめつけられる。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第23話。ヴラド決死の潜入作戦。トラブルに巻き込まれながらも、無事に目的を達成する。本来は、このまま軍に合流する手はずだったんだろうけど、どうやら皇帝暗殺まで1人でやろうとしている様子。緊迫した状況が続く。
・ふしぎの国のバード/佐々大河第39話。秋田編⑦。結婚式当日。意外な風習に驚いたり、新郎から話を聞いたりする。新婦の父を翻意させることはできなかったが、バードさんとしては収穫があったと考えていいか。756ページからの会話シーン、伊藤はあそこから通訳したの?
・冥府が来た!/越谷美咲最終話。冥府と新野が出会った過去編。友人でいることをタテに、いいように使われていた新野。そこに冥府が近づく。いじめっ子撃退シーンの迫力はさすがだが、最後のページは逆の意味でインパクトが大きかった。もともとは、こっち方面の人なのかな?
・はなやっこ/原鮎美第27話。クリスマス回。スミレさんに何を贈ればいいのか、風宇が頭を悩ませる。お約束だし今更だけど、ハルカ・棗さん問題に、気づかないものかね。
・東京城址女子高生/山田果苗第22話。落ち込んだ様子の亜子を元気づけるため、滝川城跡に行く。でも、実際のところ部長をするには、最適の人材かも。アクティブだし歴史の勉強もしているし。作中のハッキリした時期は分からないけど、次回くらいに新入生が登場するかな。
・碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語-/犬童千絵第38話。誰かに監視されているというメリエト。その容疑者としてソティスが浮かび上がる。そして、ハプスネブはセンメンにこれまで隠していた真実を打ち明ける。初期からの重要人物が、またひとり退場してしまったか。ネフェルウラーの事件から、もう5年が経っていたのか。
・やさしい異星人/合浜麗華読み切り。他の惑星から地球にやってきた宇宙人は、ブラック企業で働いていた。同僚の仕事を引き受ける代わりに、要求したものは……。昭和テイストあふれる宇宙人のキャラデザからの、本性をあらわにするシーンが良かった。
・青武高校あおぞら弓道部/嵐田佐和子最終話。男子個人決勝。外した人から脱落していく射詰競射。最終的には天草と三神の対決となる。勝ったのは……。空に向かって矢を放つ見開きが素晴らしいし、新しく弓道場が建てられているというのも、歴史が紡がれているのが分かって良かった。
ここから掲載の4作品は、新雑誌『青騎士』(来年4月創刊)に移籍することが発表されました。ハルタでの掲載は、今回が最後となります。
・乙嫁語り/森薫第69話(通算95話目)。スミスと別れた、アリとニコロフスキ。お土産を買ったり、思い出話をしたりする。ストーリー的にも、この2人の登場はこれが最後ってところかな。
・北北西に曇と往け/入江亜季第47話。清が主役の番外編。子供のころの慧とのことを思い返す。塾の先生を蹴飛ばしたり、現在とはイメージが違う。
・ヤギと羊の王冠/中村哲也第5話。たったひとりでビールを造り続けるテオ。それで上手くいくはずもなく……。そこで、ある人物の名前を思い出す。これは、シリーズをまたいでの共演ということになるか。
・紅椿/高橋拡那第17話。前回写真を撮られた復讐として、つばきにくすぐり攻撃をする横溝。序盤はモブ同然のような扱いだったのに、ずいぶん出世したなという印象。
・予告次号は2ヶ月後の発売。ふろラン、ホルスの瞳、極東事変、瑠璃の宝石、スーさん、峠鬼、影物語、城址高生が掲載。東雲明日香、志波由紀、洲澤麟太郎、林良時、平野杜枝、宮本伶美の読み切りが載ります。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2020/12/16(水) 17:55:15|
- ハルタ 71~80号
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| コメント:8


ハルタ79号の感想です。
・表紙とカバーストーリー渋谷圭一郎先生が担当。ある科学部の様子が、ヴィネット・フィギア風に描かれています。ゴチャゴチャした感じが見ていて楽しいし、天体望遠鏡や恐竜の骨格模型、ペットボトルロケットなんかもあるので、活動内容が多岐にわたっているんだなと想像がかき立てられる。
・クプルムの花嫁/namo第6話。しいなからのお願いで、修がデートプランを考えることに。今回は銅器のことは忘れて、恋愛物として普通に楽しめた。あと、たぶん若い世代だろうに、ビンタの表現はやっぱりねずみ男になるんだな。
・ことり文書/天野実樹新連載。制服のまま野球部の助っ人をするなど奔放な性格のお嬢様の鳳小鳥と、彼女の面倒を見る真面目な執事の白石。今回は、顔見せと家庭環境の説明といったところか。小鳥(主人公)が小鳥(保護した野鳥)を飛び立たせる見開きが良かった。毎号連載です。
・先生、今月どうですか/高江洲弥第3話。めずらしく四十万先生が滞納分も含めてキッチリと家賃を払ったので、部屋に行く建前を失ってしまった紫ちゃん。今回は四十万先生に余裕があったためか少し印象が違ったのと、佐久間家の家族構成が分かったのが印象に残った。佐久間父、本業は何だろう?
・煙と蜜/長蔵ヒロコ第21話。鬼頭さんと野々目さんをお招きして、芋堀りをする。姫子と鬼頭さんの言い争いよりも、空気を読まない野々目さんの行動にホッコリさせられる。龍姉にお茶を運ばせてイモを食べている月子たちは、あとで怒られないの?
・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良第2話。はじめてのお客様がホテルへ。最初は上手く応対が出来なかったジュンだが……。オーロラ観測部屋に入ったときの見開きの雰囲気が素晴らしかった。スノーモービルじゃないと来れないような、雪深いところにホテルはあるのか。
・生き残った6人によると/山本和音第4話。れんれんが心理学を駆使して、梨々との距離を縮めようとする。その結果、梨々が自らの生い立ちと悩みを打ち明ける。これは、なかなか重めの設定が出てきたな。救助活動の妨げにはならないと思うけど、どうなるか。あと、雫さんは梨々の彼女面しすぎ。
・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生第18話。鳳凰三山への登山がスタート。2泊3日の行程のうち、1泊目は甲府駅構内に泊まる。「ステーション・ビバーク」と言っているので、登山者にとってはよくあることなんだな。そして、まずは夜叉神峠を登っていくが、加賀に異変が……。様々な対策を施すが、2日目にコンディションは戻るのか? あと、高山病の確認に放屁の有無は必要なことなの?
・金曜日はアトリエで/浜田咲良第13話。環さんへのお祝いで、的場の寿司屋へ。順調に食事を楽しんでいたが、石原がつい飲みすぎてしまい……。238ページの環さんの申し出に、素直に従っていればよかったのに。
・はなやっこ/原鮎美第26話。復帰したスミレさんのメイン回。様々なトラブルに見舞われながらも、笑顔で対応していく。カボチャにジャック・オー・ランタンの顔を彫るのは得意なのに、絵心がないあたりが面白かった。
・夜の名前を呼んで/三星たま第3話。ミラの両親から手紙が届く。内容から、もともとは離れた地方に住んでいて、夜の件で預けられたということがうかがえる。そして師匠は、同封されていた押し花の栞から、ミラの故郷の風景を再現する。まだ3回だけど、今回の魔法表現がいちばん良かったと思う。
・北北西に曇と往け/入江亜季第46話。また歌を聞きたい慧に、リリヤは様々な要求をする。この2人は、これくらいの距離感のやり取りがいい感じ。
・アビスアジュールの罪人/冨明仁第2話。あるお店の開店祝いに、友人で踊り子のリュウと行くジョー。お金や衣服、酒の瓶がチューブ状?になっていたり、海の世界の文化のようなものが垣間見れて面白かった。しかし、再会する予定の日にリュウは現れなかった。ここから、なにか事件に巻き込まれていくことになるのか?
・乙嫁語り/森薫第68話(通算94話目)。スミスは引き返すことを決断。ある港町から船でボンベイに向かうことになり、ここでアリとニコロフスキとは別れることに。唐突な感じは否めなかったが、アリがカラッと明るかったのが良かった。インド編があるとしても、今後は船旅のシーンが多くなるのかな。
・真柴姉弟は顔が固い/菊池まりこ第3話。透のゲタ箱に入れられたラブレターを、なぜかあかりが見つけてしまい複雑な状況に陥ってしまう。あかりが、どうやって透にラブレターを渡そうかと試行錯誤するパートが、面白すぎた。
・アンリの靴/かわもとまい第7話。アンリの飼い猫のハナが迷子に。野良猫のトラさんにお世話になって、家に戻ろうとする。今回は靴漫画じゃなくて猫漫画だった。トラさんは、どこかで再登場してほしい。
・紙一重りんちゃん/長崎ライチ第14話。4コマではなく、通常形式。『最も承認欲求の強い人は?』ということについて、りんちゃんが語る。オチているのか?という哲学的な内容だし、服が伸びてしまったこだまさんだけを見ておく。
・ダンジョン飯/九井諒子第69話。ついにシスルと激突。身体を小さくされ、召喚された多種多様なドラゴンの群れに襲われ、ライオス達は一気に窮地に追い込まれてしまう。これは、ライオスがモンスター知識を総動員して、大逆転に持っていく流れかな。それから、シスルとの会話の流れで、マルシルがハーフエルフであることが確定。このあたりのことは、ダンジョンの主うんぬんのあたりに関わってくるかな。
・ミギとダリ/佐野菜見第34話。一条母は園山家に先回りして、帰ってきたミギを捕まえる。秘鳥の秘密もバレてしまったし絶体絶命かと思われたが、ここで救出に現れたのが家政婦のみっちゃんというのが、予想外でカッコよすぎた。ハウスキーピング殺法も披露したが、善戦及ばず……。これからはサイコホラー度が増していきそう。
・ナッちゃんはテンションで水深が変わる/中原ふみ読み切り。65号に続き、2度目の登場。ナッちゃんが落ち込めば深海の生物が、明るい気持ちになれば金魚や熱帯魚が現れる。本人はもちろん友人2人にも魚は見えているが、無関係な他人にはどう見えているんだろう? 前作が好評なら時間が空きすぎているし、どういう流れでの掲載なんだろう?
・ニコラのおゆるり魔界紀行/宮永麻也第22話。探し物を見つける魔法を教わり、その応用で母親を捜そうとするニコラ。修行は上手くいかないかと思われたが……。顔の周りが花だらけになっているニコラは可愛かったし、花が道を指し示す見開きも素晴らしかった。クライマックスも近い感じかな。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第22話。オスマン軍の宿営地に夜襲を仕掛けるための、危険な潜入役をヴラド自ら買って出る。残りの戦力的にも、これが最後の戦いとなる様子。でも、歴史的なことがあるからな……。
アリスの小さな夢のあと/梅ノ木びの読み切り。童話作家のルイス・キャロルに写真を撮ってもらったアリス・リデルが見た、不思議な夢。ドードー鳥と一体化?したキャロルの語る、子供が大人になる瞬間の話もどこかつかみどころがなく、本当に夢を見ているようなフワフワした内容だった。でも、面白い。
・ライカの星/吉田真百合最終話。すっかり年老いてしまったライカ。同居犬に過去のことを話す。でも、ラストの描写でちょっと分からなくなってしまった。ライカは転生して、ムーシュカのところに帰ったってことでいいんだろうか?
・ふしぎの国のバード/佐々大河第38話。秋田編⑥。志乃の結婚に関わる事情を父親から聞かされ参列を断られるバードさんだが、彼女のほうにも探検家・研究家として譲れないものがある。なんとか参加できることになるが、心に引っかかるところもある。家族の問題も解決することはできるのか?
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第78話。ミコチが、ハクメイとの出会いを語る。疲れもあるのだろうけど、伏し目がちで元気のないハクメイは珍しいし、がんばって会話を弾ませようとするミコチも新鮮だった。そういえば、いつかの話で「胃袋をつかんだ」みたいなことを言っていたような。
・手つかずの国/金箱さくら最終話。文化祭に使うジオラマを壊してしまったので、自宅で修復作業を手伝うことに。父親に不信感を覚えた回想シーン、666ページの父親のことをひさしぶりに見つめた描写が良かった。でも、連載としては上手く盛り上がりを作れなかった印象。
・冥府が来た!/越谷美咲第5話。ハイネの過去と狙いが明らかとなり、いよいよ冥府と契約できるかとなったが……。冥府のほうも大きな代償を払ったが、これは流れ的にエピローグ的な話をやってシメという感じじゃないだろうか。
・福引き怨霊生活/浅井海奈最終話。福子が転んで、タンスに頭を打って死にかけるという衝撃の展開。清明が精神世界にダイブして救出を試みる。おじいちゃん関係はしんみりムードだったのに、大家さん関係がブッ飛びすぎていた。最後だから、思いっきりやったのか。ポトフでシメてくれたのも良かった。
・九国のジュウシ/西公平第14話。なかなか夫婦の営みができないことに不満の誾千代。任務のついでに、十四郎が精のつくお土産を置いていくのだが、その見開きのインパクトが強すぎた。なんてことをしてくれたんだ。それから今回は、龍造寺隆信ふくめモブの顔のクセが強すぎる。
・延長戦の雨宿り/木原悠里子読み切り。田舎道のバス停で雨宿りすることになった、男子と女子。フッたフラれたの関係なので、微妙な空気が流れる。男子が切り絵を見せ女子の誤解が明らかになる流れから、まさか精霊が登場してくるとは。展開のふり幅が大きすぎる。オチのダブルミーニング含め、なかなかレベルの高い内容。
・紅椿/高橋拡那第16話。いつも写真を撮りまくっているのに、自分の写真は撮らせない横溝。なんとかつばきが、フィルムに収めようとする。美女大集合のコマで、リゼが「もちろんツインだぞ」って言っているのは、ベッドのことか。ちょっと分からなかった。
・不死の猟犬/八十八良最終話。剣崎の決死の作戦(死なない)が決まり、ママに致命的なダメージを与え、風鈴がとどめを刺す。“ママ”になった風鈴が指示を出すシーンも、ラストの剣崎の殺し文句(死なない)も良かった。単行本最終巻は、12月に発売。追加の描き下ろしがありそう。
・予告次号は合併号なので全員集合。荒木美咲と伊藤有生の読み切りも載ります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2020/11/15(日) 15:09:26|
- ハルタ 71~80号
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| コメント:6


ハルタ78号の感想です。
・表紙とカバーストーリー天野実樹先生が担当。バイクに乗らないので分からないのですが、短パンだとエンジンの熱とかで「あつッ!」ってならないんですかね?
・アビスアジュールの罪人/冨明仁新連載。人魚のジョーが、海面を漂っていると、親子クジラと出会う。ハルタオルタに載った読み切り同様、動物が生き生きと描かれている。特に、人魚 → 子クジラ → 親クジラの3連続ジャンプ。今回は平和な感じだったが、タイトルに『罪人』と入っているだけに、今後はどういう展開となっていくのか? 毎号連載です。
・夜の名前を呼んで/三星たま第2話。比喩ではなく、実際に夜に星が降ってくる。師匠とミラは、それを集めてジャムを作ることに。しかし、ミラの食べたものには異物が混じっており……。『夜』うんぬんはときどきにして、こういう日常×魔法路線で進めていってほしい。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第77話。騎鳥便のパイロット、フゥフラトゥがハクメイとミコチの家の木に引っかかってしまう。彼女(?)は相棒の鳥との間に問題を抱えているようで……。はじめに鳥のガオリを見たときの2人の表情とか、雨粒が当たっただけで木から落ちてしまったりとか、すぐそこに命の危機があるということを感じさせられた。2人が空を飛んだのは、夕焼けトンビ以来かな。
・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良新連載。12月のフィンランド・ラップランド地方。雪に閉ざされた町外れのホテルに、ひとりの日本人・ジュンが現れる。気弱そうだっただけに、サウナに入るときの刺青のインパクトが大きかった。ジュンは、このままホテルで働くことになる。ほか2人も、なにか秘密を抱えているのか? 毎号連載です。
・金曜日はアトリエで/浜田咲良第12話。同じマンションに住む双子の女の子へのプレゼントを、夏祭りの屋台で探す。でも本筋は、そのあとの似顔絵を描くシーンからの、環さんにもプレゼントを渡す流れかな。これで2人の距離がどれくらい近づいたのか? あと、タピオカドリンクを飲む場面で思ったけど、どこかのグルメマンガで『究極のタピオカ』みたいなのを作ってほしい。
・先生、今月どうですか/高江洲弥第2話。四十万先生の連載が決まるかも。という話が。紫ちゃんはウキウキになってしまうが……。カレンダーが2018年になっているけど、これはコロナ対策の一環なのかな。あと、四十万先生の部屋、置いてある観葉植物が大きすぎると思う。
・北北西に曇と往け/入江亜季第45話。三知嵩の助けを借りて、慧は浮気調査を解決する。聖地巡礼ガチ勢だったのか。しかし、家に帰ったところで、三知嵩は警察に連行されてしまう。ここから急展開となるか。
・後ろのギャルにナプキンとられた/杠サキ読み切り。便所飯をしていたら、ギャルの白石に使用中のナプキンを強奪されてしまった黒田。しかし、2人はこれをキッカケに仲良くなっていく。中盤は良い感じの百合かと思っていたので、終盤の展開にやられた。確かに元に戻っただけなのだが、もうちょっと救いが欲しかった。でも面白い。
・帝都影物語/比嘉史果第2話。もともと体の弱い春宮は、体調を崩してしまう。影が、弟であり政敵の冬宮からの使者を出迎えることになる。回想とかを見ると春宮は、過去の出来事からかなりツンをこじらせているわけか。末妹の夏宮は、継承権がないと考えていいのかな。
・生き残った6人によると/山本和音第3話。あらためて2人1組にアサインして、モール内を探索する。とりあえず男性人気トップの雫は梨々狙いで、フリーターの入江は強力な戦力になるということか。ビーストが意外と常識人枠か。
・街に鏤め宙に描く/浜田慶亮読み切り。パルクールを駆使して出前を届けるチームを描くショート3本立て。街中を飛び回る様子は見ていて楽しいので、続編を期待したいところ。
・瑠璃の宝石/渋谷圭一郎第8話。なんとかサファイヤの産地特定の作業をショートカットできないか考えるルリだが、ナギさんはそれを許さない。アドバイスを送る伊万里さんの後ろに、たくさんの本があるコマが印象的。最初はただ砂を顕微鏡で見るだけだったのが、磁石を使ったり軽い砂をはぶいたり、事前に作業を効率化させているシーンがとても良い。
・クプルムの花嫁/namo第5話。祖母の雪さんが不在なので、しいながお客さんの相手をすることに。たしかにこれは、祖父の総一郎や修には無理な仕事だな。今回登場したバイヤーさん、重要人物な気がする。
・煙と蜜/長蔵ヒロコ第20話。12歳なので小学校に通っている姫子。雨の日に、ご学友たちと一緒に下校する。ワイルドな野々目さんとキャッキャしている番外編を描いていただきたい。
・アンリの靴/かわもとまい第6話。動物カメラマンとして世界を飛び回っている兄が帰国し、アンリと食卓を囲む。職人になる前に会社勤めをしていたそうだけど、普通のOLだったのか、それとも靴関係だったのか?
・ふろラン/石田裕揮第7話。体力をつけるため、ランニングサークルのイベントに1人で参加した古川。ペースについていけずバテそうになるが、同い年の新田よるさんと一緒に走ることで、目標の10キロをクリアすることができた。ペース配分とか走る姿勢なんかをさりげなく矯正していた感じなのかな。そう考えると、結衣は具体的なアドバイスをしていなかったのか。
・ライカの星/吉田真百合第4話。傷ついたライカは、自分の銅像のところで倒れてしまう。そこを助けられ、アルビナという犬の住む家で治療を受ける。人間を憎んでいたとしても、頭をなでられればシッポを振ってしまう……。次回が最終回。やっぱり短期連載だったか。
・乙嫁語り/森薫第67話(通算93話目)。立ち寄った村がロシア軍の襲撃を受ける。女子供と山道を逃げるスミスたちのため、ニコロフスキがひとりで足止めをする。下手をしたら……と思ったが、予想よりも強くてホッとした。そして、アリは「これ以上進むのは危険だ」と進言する。タラスもいるし、スミスはどういう判断をくだすのか?
ねえさん、起きて/梅ノ木びの読み切り。死んでしまった姉を大切に思うあまり、ゾンビとして蘇らせた弟。というホラー展開で終わらせずに、そこから別の方法で姉を復活させていくのが、新鮮で面白かった。でも、最後のページの試作品?たちは、姉が日光で消滅するシーンと同じくらいグロテスク。
・紅椿/高橋拡那第14&15話。1本目は、前回に引き続き龍神の修復作業。けっこう強力な神様が仲間?になった感じかな。2本目は、雨宿りするリゼの着替えシーン。獣人だから慣れていないってことなのかな。だとすると、普段はどうしているのか?
・紙一重りんちゃん/長崎ライチ第13話。父親のTシャツ、運動会、りんちゃんの考え事という構成。個人的には、Tシャツ編がいちばん番良かった。特に③。
・九国のジュウシ/西公平第13話。新しい上司となる屋山中務と、新しい部下の巳島草兵衛が登場。紹運に異様な忠誠心を見せる草兵衛を、十四郎が拳で黙らせる。屋山は、目がイッちゃってるのがこわすぎる。
・不死の猟犬/八十八良最終章第8話。風鈴vsママ。帯と銃弾が乱れ飛ぶ迫力満点のバトル。そして、剣崎がママに捕まり犠牲となってしまう。でも、雁金が「策を与えた」と言っているので、これも何らかの作戦の一環のはず。今回が最終回のはずだったが、次回に持ち越しに。
・碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語-/犬童千絵第37話。ジェフティがメリエトを見初めて(形だけの)夫婦に。そのことを祝うついでに、シェプストが玉座を譲る条件を言い渡す。思っていたよりもすんなりとストーリーが進行した印象。今回は、デフォルメ顔の多用も気になった。
・はなやっこ/原鮎美第25話。ついにスミレさんが戻ってくる。でも風宇は、スミレさんが元ヤンなのかどうか気になってしまう。スミレさんは、約1年ぶりの登場か。
・極東事変/大上亜久利第12話。新聞記者の舞島麻衣さんが登場。報道の自由を信じる彼女が、治安衛生局を取材する。グラハムは置いておいて、それぞれの考え方などが上手く整理された感じ。雪だるまを作ったり、780ページのシーンとか、砕花の子供っぽさが最近は強調されているような。
・ダンジョン飯/九井諒子第68話。シスルが迷宮を造りモンスターを生み出していった様子が描かれる。ダンジョン内で蘇生ができるのは、デルガルの息子を病気で死なせないための処置だったわけか。そして翼獅子の魔導書もシスルの手に戻ってしまう。気になるのは、そのときにマルシルのことを「ハーフエルフ」と言っていること。普通のエルフじゃなかったの?
・昴とスーさん/高橋那津子第26話。澪たち花屋の3人とスーさんで、流星群を見に行く。そんなときに、過去の記憶がフラッシュバックするように。そこに出てきた野球選手の名前を検索してみると……。スーさん自身が、若返りループの秘密に気づいてしまうか。
・ミギとダリ/佐野菜見第33話。自分をかばって負傷した瑛二を、女装して見舞うミギ。そこで、事件の全貌を知ることに。華怜も助けてくれたし、悪役は母親だとハッキリした形になったかな。
・福引き怨霊生活/浅井海奈第9話。海に遊びに来るが、さっそく海で遭難した人たちの怨念(海坊主?)から攻撃を受ける。896ページあたりからの互いを助け合う流れが良いし、全体的に海の中の描写が上手かったと思う。
・東京城址女子高生/山田果苗第21話。模擬天守の郡上八幡城と、復元天守の大垣城へ。冬休みだからなんだろうけど、泊りがけで岐阜まで旅行したのか。人柱うんぬんの流れから「一緒に埋まるね!」のページが印象的。百合のギアを一気に上げてきたな。
・青武高校あおぞら弓道部/嵐田佐和子第24話。男子個人戦決勝。御手洗が満足のいく一射を見せる。前半でからかってきたヤツら、1人くらいはこの場所まで残っていろよ。次回は、天草にスポットが当たるかな。
・つきたて!餅小町/佐藤春美読み切り。13度目の登場。臼カビ編。臼に巨大なカビが発生!と思いきや……。親ネコ、もうちょっとカワイイ目つきにできたのでは?
・ヤギと羊の王冠/中村哲也第4話。テオとソーニャのビール造りが順調にスタートしたかに思われたが、両家がそろって修道院に乗り込んでくる。情報を漏らしたのはグレタか。おそろしいな。
・峠鬼/鶴淵けんじ第14話。回想編が終わり、時間は現在へ。3人は、ついに葛城山へと歩を進める。なんとか到着した頂上で待っていたのは一言主ではなく……。いろいろと謎は残っているけど、これがラスボス戦ということになるのかな。
・夕凪に舞え、僕のリボン/黒川裕美最終話。数年が経過し、凜太郎の単独公演が行われることに。その演技の様子を、和や先生が観ているのはもちろん、父親が来たというのが泣けて……。後半のリボンシーンは圧巻。素晴らしい作品でした。
・予告次号は、山岳部、ドラクラ、手つかずの国、真柴姉弟、冥府、バードさん、ニコラが掲載。天野実樹の短期連載が始まるほか、梅ノ木びの、木原悠里子、中原ふみ、の読み切りが載ります。
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- 2020/10/16(金) 17:32:54|
- ハルタ 71~80号
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ハルタ77号の感想です。
・表紙とカバーストーリー柴田康平先生が担当。幽霊に採掘させている女社長。なんとなく、効率が悪い気がする。
・先生、今月どうですか/高江洲弥新連載。主人公の紫ちゃんは、ふれた相手との未来を視ることのできる予知能力者。そんな彼女は、親が管理するアパートに住んでいる小説家の四十万万里と結婚する未来を知り、彼に好意を寄せていた。28ページのタバコの煙が部屋に充満する様子、32~33ページの見開きなどが素晴らしかった。このまま年下の世話焼き女房コメディしてほしい。毎号連載です。
・金曜日はアトリエで/浜田咲良第11話。仕事に手間取っていた石原だったが、環をヒントに会心の作品を作る。最近は画家というよりは、グラフィックデザイナーみたいな側面が強くなっている。今回は家事のシーンが多かったので、環の主婦感が強かった。
・真柴姉弟は顔が固い/菊池まりこ第2話。前回、唐揚げを恵んでもらった福富穂乃果さんにお礼を言いたいものの、上手く切り出すことのできないあかり。そこで、透がひと肌脱ぐことに。しかし福富さんも、ちょっとした親切からつけられたあだ名が『唐揚げ女神』とか、イヤすぎるだろ。
・帝都影物語/比嘉史果新連載。時は継明四十年。(おそらく)天皇が統治する世の中が続いている時代。皇太子の春宮には、そっくりな外見の影武者がいた。しかし、その影はなかなか本人になりきることはできずに苦労していた。時代設定など、今後に大きな期待が持てそうな雰囲気。これから、皇族同士の権力争いになっていくんだろうか?隔号連載です。
・昴とスーさん/高橋那津子第25話。西尾にハンバーグの作り方を教えた流れで、プロポーズの現場に立ち会うことになってしまったスーさん。桐子さんが来たときに子供のフリをしているシーンは、まるでコナンのよう。
・めんや/柴田康平読み切り。47~50号まで短期連載されていた作品が、単行本発売を記念して特別掲載。様々な『面』の能力を駆使して、ゴミだらけになった温泉を再生させる。短期連載時より格段に読みやすくなっているし、主人公の女の子の表情も良くなっている。動物たちがつけているハート型の面は、意思疎通のためのものか。
・東京城址女子高生/山田果苗第20話。三鷹周辺の城址へ。しかし、場所決めの際のトラブルからあゆりがモヤモヤを抱え、美音もイライラしてしまう。これまで邪剣に扱われることの多かった田辺先生にスポットが当たったのも良かったし、第1話の回想シーンも良かった。
・クプルムの花嫁/namo第4話。修の後輩で、しいなの先輩の咲が登場。金槌職人でもある彼女の大人っぽさに、しいなはあせってしまう。この感じだと、修は友人関係にしいなのことをほとんど話していなさそう。ちゃんと友達がいるのかも分からないけども。
・夜の名前を呼んで/三星たま新連載。少女ミラは、不安になると身体から『夜』があふれ出してしまう体質だった。師匠と呼ぶレイのアドバイスで、早起きに挑戦する。レイは魔法使いなんだろうけど、毎朝出勤している様子なので、王宮勤めとかなんだろうか? 毎号連載です。
・はなやっこ/原鮎美第24話。ついにスミレさんが戻ってくることに。その前にハルカたちを店から追い出そうと考え、なぜか公開タイマン勝負に発展してしまう。スミレさん、ボランティアで全国を回っていたのか。
・生き残った6人によると/山本和音第2話。ロッカーの中に潜んでいたゾンビが解放されてしまう。梨々のフルスイング見開きは見事だったが、登山家・平沢はそんな感じなのか……。体力面ならトップと思っていたけど、そういうワケでもなさそう。「平坂さんと雫さん ふたりで医療用大麻の解禁運動してそう」のコマが最高。
・夕凪に舞え、僕のリボン/黒川裕美第15話。京太郎出発の日。それなのに父親は見送りに来ず……。仕送りの中に入っていた家族写真、海をはさんでの別れの見開き×2が素晴らしかった。そして、最終ページのハシラコメントが……。これから盛り上がると思ったのに。
・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生第17話。夏合宿に行くのは、北アルプスか南アルプスか? という問題で、山岳部内南北戦争が勃発するが、すぐに新人3人に高山経験がないことに気がつき路線変更する。『夜叉神峠からの鳳凰三山』は、確かにカッコいい響き。それから、加賀が髪を下ろしていたのが新鮮だった。
・ライカの星/吉田真百合第3話。案の定、他の犬たちは人間や地球の環境に適応してしまっていた。その様子を見たライカはブチ切れ。巨大化し街を火の海にする。謎の存在に与えられた身体なので、こういうことも可能なのか。やっぱり、短期連載っぽい展開。
・アンリの靴/かわもとまい第5話。お墓参りに来たアンリだったが、熱中症で倒れてしまう。そこを助けてくれた寿子さんに、仕事の愚痴を聞いてもらう。チラッと名前の出た『晴臣』というのが、アンリの師匠か。寿子さんは再登場しそう。
・瑠璃の宝石/渋谷圭一郎第7話。持ち帰った川砂の中から、サファイヤの欠片を見つけ出す。はじめは顕微鏡を使った地道な作業に文句ばかりを言っていたルリが、その意味に気づく流れが良かった。ナギさん、よく途中でキレなかった。次回は産地を特定するところまではいけるかな。
・九国のジュウシ/西公平第12話。統虎が、正式に立花家に婿入りする。いっぽう十四郎は山での生活に退屈を感じ、紹運の城に戻ってくる。479ページあたりの目の描き方が印象的。
・不死の猟犬/八十八良最終章第7話。雁金vs椿。今回ページが少なかったのは次回の増ページのためなんだろうけど、あと1回で諸々のことをまとめられるんだろうか?
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第21話。オスマン軍の行く先にある街は焼き払われ、井戸には毒が入れられていた。補給が断たれ間延びした隊列に、ワラキア軍が襲い掛かる。今回は、ヴラドの姿が描かれていないのが、余計に不気味さをかき立てられる。
・極東事変/大上亜久利第11話。近衛が陽動となり敵を引きつけ、そのあいだに砕花と参謀で亜矢救出に向かう。近衛の大勢を相手にしての立ち回り、壁をブチ破って突入してくる戦車(軽装甲車)、近衛と三浦のタイマンと、アクションがテンコ盛りで満足度が高い内容だった。
・ふろラン/石田裕揮第6話。レースをリタイアしてしまったこと、自分に合わせて走ってもらっていることを気にしてしまう古川。なんとかフォローしようとする結衣だったが……。仲直りをして、次の目的をトレイルランに設定する。風呂・ランニング・2人の関係性と、実は要素を盛り込みすぎているのかもしれない。あと、最後のページのモブ、高田築先生が描いているよね? アシスタントなのか?
・ヤギと羊の王冠/中村哲也第3話。テオとソーニャは、修道院でビールを造っているヴィルを訪ねる。2人の名字が同じでヴィルが大叔父ということは、テオとソーニャはイトコ同士なのかな? 一気にインモラル度が上がったな。
・冥府が来た!/越谷美咲第3話。ニーノの職場の小学校に鳳ハイネと名乗る少女?が現れ、前回手に入れた『紐』の使い方を聞き出そうとする。ニーノの勇気も良かったが、今回は敵側が一枚上手だったか。これ、立場的にはルシファーよりハイネのほうが上なのか。なんかスゴイな。
・紙一重りんちゃん/長崎ライチ第12話。りんちゃん、こだま、ママの3人で海水浴に。ネタとしては④と⑦が良かった。でも⑭でパパは離島なのにレンタカーで迎えに来ている。橋が架かっていても離島なの?
・碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語-/犬童千絵第36話。5年の歳月が経過。シェプストは40歳を越え、老いが隠せない身体に。18歳になったジェフティに軍の全権を譲る。この機に王位もとジェフティを推す一派は嫁候補を探す。そこでメリエトという少女がリストアップされるが、彼女はシェプストの生き方に興味を惹かれるのだった。ここにきて、随分と周囲を引っ掻き回しそうなキャラが登場したな。
・福引き怨霊生活/浅井海奈第8話。ケンカ中の清明が不在のあいだに、道満が福子の家に上がり込む。そこに千里眼の千ちゃんが現れ、福子の力を利用しようとする。道満、思っていた以上に清明と力量の差があるんだな。「元からおかしい福子をなおさら壊しやがって!」がヒット台詞。
・ダンジョン飯/九井諒子第67話。カレーとビールを満喫したファリンは、そのまま眠りにつく。そしてライオスが実の妹を……。動き自体は少ないのに、緊迫感は異常に高かった。それにしても、貴重な見開きをファリンを殺すシーンに使いすぎ。それから、こういう流れだとラスボスはシスルじゃなくて、カナリア隊ということになるのか?
・峠鬼/鶴淵けんじ第13話。病に倒れてしまった一言主。これを好機と考えた輩が、身柄を自分のものにしようとする。一言主の病気は、人々の願いをかなえ続けた反動ってことでいいのかな? 唐国に行っていた先生?が、山を浮かせた人ということか?
・緑色の牙と恋/小林愛読み切り。観賞用の人型植物プリンセス。その世話をしていた庭師のテッドだが、雇用主への愛想が悪いのでクビになってしまう。しかし、その夜にプリンセスが暴走し人を襲い始める……。人型植物のデザインもいいし、テッドのキャラも立っている。同じ設定の続編を読んでみたいところ。
・ニコラのおゆるり魔界紀行/宮永麻也特別編。修行時代のブルーノが、同じポペ族の子供と出会う。まぁ、本編が大きく動く前の小休止といったところか。
・ミギとダリ/佐野菜見第32話。村中の人が集まるハロウィン仮装パーティーで、復讐を成し遂げようとするダリ。しかし、瑛二が座るはずの玉座にミギが腰を下ろそうとしてしまう……。まぁ、高いところから落とせばそれなりのダメージはあるだろうけど、カボチャで人は殺せるものなのか?
・手つかずの国/金箱さくら第5話。娘のカバンに、人型の謎のシミが。それは壁や床にも移動でき、次第に家族に受け入れられていった。そのことを、コミュニケーションが上手くいっていない父親はどう受け止めるのか……。ハッピーエンドな空気で終わったが、そもそもシミの正体が不明のままなので、どこかモヤモヤしたものが残る。前回に引き続き、ちょっとダーク系の話。
・乙嫁語り/森薫第66話(通算92話目)。山道を行く途中で、物取りに襲われてしまう。ここでニコロフスキが本領を発揮。アリも活躍し撃退する。ただ、ここまで治安が悪化しているとなると、アミルたちの様子も心配になる。
・北北西に曇と往け/入江亜季第44話。今回は、カトラがメインのショートストーリー。こういうのが続くと、浮気調査の話を忘れてしまう。
・青武高校あおぞら弓道部/嵐田佐和子第23話。一射でも外せば敗退の個人戦がスタート。そのとき希雪は、うわのそら、いい意味で無の境地で弓を引いていた。予想外の高結果だし、ラストのモノローグなんてタイトルともかかっているし、最終回のような雰囲気。
・煙と蜜/長蔵ヒロコ第19話。文治と敬次郎の将棋勝負。その流れで、今回の婚姻の狙いのひとつに、土屋家が持つ爵位があることが明らかに。ただ、文治も「利害が一致」と言っているので、土屋家にも何かメリットがあるはず。お金に困っているのかな?
・ふしぎの国のバード/佐々大河第37話。朝の身支度編。伊藤のモーニングルーティーンをバードさんが観察する。一見がさつっぽい印象の伊藤だけど、ここまで身なりに気を使っていたとは。
・紅椿/高橋拡那第13話。長年放っておかれた掛軸を修復することで、龍神を助けようとする。つばきが攻め側だったりノーダメージだったりというのが珍しい。でも、なんか中途半端なところで終わっているし、次回も龍神編だとするとハシラと噛み合わない気がするし、どうなっているんだろう?
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第76話。蜂蜜館総出で、ウカイの追悼式を行う。派手さを競い賑やかにしようとするのが、いかにもという感じ。993ページで生麦茶を注文しているキャラがカワイイ。
・予告次号は2ヶ月後の発売。弓道部、ふろラン、ホルスの瞳、極東事変、瑠璃の宝石、スーさん、峠鬼、ヤギと羊の王冠、帝都影物語、城址高生が掲載。冨明仁、福田星良の新連載が始まるほか、杠サキ、梅ノ木びの、浜田慶亮の読み切りが載ります。
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- 2020/08/13(木) 17:41:44|
- ハルタ 71~80号
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ハルタ76号の感想です。
・表紙とカバーストーリー夏田祐美先生が担当。それぞれ自由にくつろぐ女の子たち。色のトーンが独特。
・生き残った6人によると/山本和音新連載。成田空港を発端に、日本中にゾンビが蔓延。女子高生の水上梨々は近くのショッピングモールに逃げ込み、7人の男女と立てこもることになるが、さっそくカップルになった男女が外に出て行ってしまう。梨々以外のメンバーも、この状況下での恋愛を考えているようで……。テラスハウス+サバイバルといったところか。毎号連載です。
・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生第16話。OBの宅野さん指導のもと『谷川岳 一ノ倉沢・烏帽子沢奥壁』に挑戦する。様々な形状の岸壁をクリアする様子は、見ていて楽しかったしドキドキもした。そして、もう少しという状況で天候が悪化する。それでも頂上を目指そうとする黒木は、ベタだけどアツかった。
・夏にビードロ/佐久間葉読み切り。フリーペーパーの記者が、取材に訪れたガラス工房で実際に体験してみることに。派手さはないものの、しっかりとした面白さがあった。目次コメントを見るに、作者自身がガラス作りを体験して描いたんだな。
・真柴姉弟は顔が固い/菊池まりこ新連載。真柴姉弟は、ともに表情が固く、周囲から怖がられることに悩んでいた。転校を機に、イメージの一新をはかろうとするものの……。姉弟のキャラもしっかりしているし、出だしとしては悪くないと思う。これから友達も作りつつ恋愛をしつつ、といった感じか。
・夕凪に舞え、僕のリボン/黒川裕美第14話。京太郎は母親が遺したレシピに挑戦し、美佳はカキの殻むきのバイトを始める。そして父親は……。いまから、別れのシーンで泣いてしまいそう。とりあえず美佳は玉の輿に乗ってほしい。
・手つかずの国/金箱さくら第4話。長引く雨をやませるため、姉と弟は巨大なてるてる坊主を作る。それに触発され、マンションの住民たちもてるてる坊主を作っていく。のだが、その顔が不気味すぎる。ベランダ中にてるてる坊主がある様子は恐怖でしかない。最後は良い話風に終わっているけど、読んでいるこっちはそんな気持ちにはなれない。
・金曜日はアトリエで/浜田咲良第10話。こだわりの絵の具を切らしてしまった石原。友人の的場が、ツテを使ってかき集める。これまで描かれていなかった石原の人間関係をうかがい知ることができたのが新鮮だったし、石原の絵がしっかりと描かれたのも、かなり久しぶりなのでは?
・はなやっこ/原鮎美第23話。3バカが旅行に行ってしまう。そこによしこ先輩とハルカがヘルプにやって来る。でも、実際のところ風宇がひとりで切り盛りしているんだろうし、学校とかにはちゃんと行っているのか?
・クプルムの花嫁/namo第3話。祖父からダメ出しをされて、落ち込む修。しいなは、自分なりに励まそうとする。婚約しているのに、まだ関係が進んでいなかったのか。
・ふしぎの国のバード/佐々大河第36話。秋田編⑤。バードさんが泊まる宿の娘、志乃が結婚を前にお歯黒を入れる様子を見学する。「きれいだから」と説明した後に、鼻をつまんでいる伊藤が面白い。臭いものは臭いんだな。あと「“ありがとうございます”」のコマは、歯を黒く描いたほうが良かったのでは?
・煙と蜜/長蔵ヒロコ第18話。文治が、姫子をタヌキに例える。家族がキツネやタヌキの姿をした見開きが印象的。でも、龍はキツネじゃないかな? そのほうがタヌキとキツネで4対4になるし。
・紅椿/高橋拡那第12話。前回捕まったバオバンシスが大暴れ。吉祥院家の執事たちの血を吸ってしまう。つばき、やっぱりドMの気があるな。服を切り刻まれて喜ぶって、どういうことだよ。
・ライカの星/吉田真百合第2話。まず、ライカが生きていた?理由が明らかに。神様?が関わっていたのか。そして、地球に向かったライカだったが、船のトラブルから脱出ポッドで『ソ連』を目指すことに。しかし、この旅にはムーシュカは同行していない。なんか、短期連載の雰囲気がある。
・九国のジュウシ/西公平第11話。あっという間に10人以上の敵を斬り捨てる十四郎。しかし、近くで銃が暴発し耳が聞こえなくなってしまう。その隙を狙った狙撃があり、統虎が助けに動く。十四郎の考え方もちょっと変わるかな?という感じだが、統虎の結婚を、どう受け止めるのか?
・ダンジョン飯/九井諒子第66話。地下1階では、駆けつけたエルフ部隊とタンスさんらが押し問答。カナリア隊&カブルーは迷宮内を強引に進み、ライオス達はカレーを作る。シスルが「何から対処すれば」と戸惑うシーンが、ちょっと笑える。それにしても、ライオス達はグループで料理するのにも慣れた感じだな。センシが、兜の上から三角巾しているのが面白すぎる。
・北北西に曇と往け/入江亜季第43話。ジャックから見た、慧の朝の様子。激うまソーセージに合うパンを探す。よくある日常回。
・向いの彼女/荒木美咲読み切り。卒業式で答辞を任されていた真面目な女子生徒だが、当日に遅刻&カバンの取り違えで、代役を立てられることに。いつも向かい側のホームにいる正反対のJKとの交流というテーマは分かるが、ちょっと見せ場にとぼしかったかなと。あと答辞・送辞って、校長に向かってやるものだっけ?
・アンリの靴/かわもとまい第4話。今回は、革屋に材料の仕入れに行く。同じ牛でも年齢や性別で質が変わってきたり、エイやクロコダイルなど、さまざまな種類の革の説明があって勉強になった。「10デシずつください!」「了解デシ!」のやり取りが、とてもイイ。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第20話。部下の裏切りに遭い、ワラキア軍の奇襲は失敗。さらに、援軍が来ないことまでバラされてしまう。ここでヴラドは、ある作戦を提案。異を唱えた部下を殺してまで押し通そうとする。いったい、どんな作戦なのか?
・冥府が来た!/越谷美咲第3話。父親とケンカして家を飛び出した千恵里。そこでイザナギという男と出会い、死んだ母親の所へ行くが……。今回は、日本神話をベースにしている感じかな。それにしても、イザナギが下っ端扱いされる敵組織って、なかなか珍しいのでは?
・ミギとダリ/佐野菜見第31話。ひとりで秘鳥を演じることに限界を感じていたダリだが、ついに決心が固まる。が、そのときの格好が蚊のコスプレというのが……。シマらないんだか、このマンガらしいんだか。
・紙一重りんちゃん/長崎ライチ第11話。今回は、りんちゃんの目がハイライトの少ない黒目になることが多くて、ちょっと不気味だった。長崎ライチ作品では、宇宙人とかに使われる目の表現だし。ネタでよかったのは「みたらしデュンゴ」。
・ニコラのおゆるり魔界紀行/宮永麻也第20話。魔界最大の都市・セントラルダークに来た、ニコラたち。グレンと再会し、彼の師匠である慧眼の魔術師トト・キャンベルに会おうとする。しかし、魔法の薬品を浴びてしまい、ニコラとサイモンの身体のサイズが……。もうちょっとサイズの変わった3人のやり取りを見てみたかった気もするが、ストーリーを進めるためには、致し方ないか。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第75話。司書のキアンさんが、古書店に寄ったり休日を満喫しようとするのだが……。コンジュ、けっこう久しぶりの登場じゃないだろうか。セリフはなかったけど。
・福引き怨霊生活/浅井海奈第7話。平将門が登場。なぜか福子とスイーツを買うことに。悪霊だけどまともな方針を語っていたので、ぜひとも国政に打って出てもらいたい。それにしても、冒頭5ページのスピード感が素晴らしい。式神に矢が刺さるのは、別に放送事故ではないと思う。
・不死の猟犬/八十八良最終章第6話。UNDOが矯導隊の本部を襲撃。かなり激しい銃撃戦が行われる。八十八先生の筆がのっているなという感じ。若林は、実質的に最後の登場と考えていいか。あとは、切子に見せ場を作ってあげてほしい。
・葵ちゃんの隣/富沢未知果読み切り。ひろちゃん(♀)に、いつもベッタリの葵ちゃん(♀)。それなのに彼氏がいるというのも驚きだったが、ラスト1ページで恋愛の矢印が逆転するのが見事。
・さよなら100円/天野実樹読み切り。在学中は仲が良かったが、学校を辞めてからは疎遠になってしまった友人と、卒業式の日に会う。まだまだ学生の安達と、しっかりと社会人している三村の違いの描き方が良かった。タイトルの100円は、コンポタの値段かな。
・乙嫁語り/森薫第65話(通算91話目)。ライラ&レイリの村で聞いた情報によると、アミル&カルルクが住むあたりは治安が悪化しているのだという。このまま進むのか話し合う。歴史的なことはあるんだろうけど、無事に再会してほしいところ。
・A子さんの恋人/近藤聡乃最終話。ついにA子も答えを出し、ニューヨークへ行くことに。一連の別れのシーンが素晴らしかったのはもちろんなのだが、A太郎らの名前の漢字が明らかになる終盤の演出が良すぎた。単行本は、秋発売予定。
・天狗の赤い髪/福浪優子読み切り。江戸時代。ある家に隠れ住むヘンリックは、祭りに行くために金髪を黒く染める。結果赤くなってしまったものの、天狗面を被って屋台をめぐる様子が良かった。天狗は外国人説を上手く使っている。
・ヒナまつり/大武政夫第100話にして、最終話。アンズが再建した来々軒に、新田らが駆けつける。そして、新田家の会食で、はからずもソーシャル・ディスタンスをとってしまうシーンが良かった。ギャグは少なめだったが、らしいフィナーレだったと思う。大武先生、お疲れさまでした。
・予告次号は合併号なので全員集合。高江洲弥、比嘉史果、三星たまの新連載が始まるほか、小林愛、柴田康平の読み切りも載ります。
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- 2020/07/17(金) 17:38:11|
- ハルタ 71~80号
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