7日発売の週刊少年チャンピオン6号で、石黒正数先生の『木曜日のフルット』が連載12周年を迎えました。おめでとうございます!! 干支が一周するあいだ、チャンピオンの巻末を守り続けてきたフルット。その連載期間中、日本ではどんなことが起こったのか、フルットの歴史とともに振り返りたいと思います。
・2009年この年の6号から連載開始。当初は「10週のみの予定だった」というのは、フルットファンには有名なところです。この年の主な出来事としては、民主党への政権交代が起こり事業仕分けなどが話題になりました。また、2004年ごろから被害が報告されていた、いわゆる『振り込め詐欺』の被害額もこの年から14年まで右肩上がりとなっています。フルットでも初期のころは、ファンタジー詐欺やモーモー詐欺など、詐欺が多くネタにされていました。
『管理人さんの巻』(1巻)・2010年46号では初の巻頭カラーを獲得。10月に単行本1巻が発売されました。また、小惑星探査機 はやぶさ の帰還が話題になるなど、なにかとおめでたい年という印象。ほかには、いわゆる『非実在青少年健全育成条例』が物議をかもし、フルットの作中でも風刺ネタにされました。
『豆の巻』(2巻)より。・2011年東日本大震災が起こった年。ほかには、サッカー女子代表がワールドカップで優勝し、国民を勇気づけました。フルットもタイトル下のイラストでトロフィーになっています。また、このタイトル下のイラストを、石黒先生の友人・知人に描いてもらうという企画が行われ、トニーたけざき、中村佑介、あたゐけいいち先生などが参加されました。
『頼子の巻11』(2巻)より。・2012年この年から別冊少年チャンピオンでも並行して掲載されることに。18年まで連載は続きました。ロンドン五輪で日本選手が多くの金メダルを獲得し、今年の漢字に『金』が選ばれています。ほかには東京スカイツリーが、この年に開業。フルット達もさっそく勉強に?行っています。フルットが大変なことになったけど。
『東京スカイツリーQ&Aの巻』(2巻)より。・2013年東京オリンピックの開催が決定。作中でも鯨井先輩たちが話題にしていますが、まさか7年後に開催が見送られることになろうとは……。流行語大賞は「おもてなし」「倍返し」「じぇじぇじぇ」「今でしょ」と、大豊作の年。フルットは連載200回を迎えました。
『オリンピックの巻』(4巻)より。・2014年STAP細胞問題、佐村河内氏のゴーストライダー騒動、野々村県議(当時)の号泣会見などなど、お騒がせな人が実に多かった1年。もちろん、フルットでもネタにされました。チクリと上手い皮肉。
『フルットの巻70』(4巻)より。・2015年ラグビーW杯イングランド大会で、日本代表が南アフリカ代表に歴史的な勝利。五郎丸選手のキック前のルーティーンが話題になりました。フルットもタイトル下のイラストでマネをしています。ほかには、東京五輪のエンブレムや新国立競技場のデザインなどで、ゴチャゴチャともめた印象。
『ニュースの巻』(6巻)より。・2016年アメリカではトランプ政権が誕生し、熊本で震度7の地震が2度発生しました。フルット的には11年以来5年ぶりに単行本が発売されず、18号ではじめての休載。石黒先生のほか作品『それでも町は廻っている』の連載が終了するなど、いろいろと節目の1年でした。同誌の人気作だった『侵略!イカ娘』も、この年に完結しています。
『コメットの巻2』(6巻)より。左下のネコが、イカ娘の服の模様。・2017年将棋の藤井総太四段(当時)が29連勝、陸上の桐生祥秀選手が日本人史上初となる9秒台を記録しました。ほかには、この年ぐらいからユーチューバが話題に上がるようになり、頼子もちょっとあこがれたりしています。45号では連載が500回を突破しました。
『施設の巻』(8巻)より。・2018年映画『カメラを止めるな!』が大ヒットを記録、鯨井先輩も触発され、映画を撮ってみようと思いたちます。政治の面では、トランプ大統領と金正恩委員長がはじめての会談。北海道胆振地方を中心に震度7の地震が起きました。
『鯨井監督の巻』(8巻)より。・2019年新元号『令和』が発表。20号(4/18発売)でさっそく取り上げるなど、ネタにするスピード感が異常に速い。また25号では、フルットではなく鯨井先輩のマンガが掲載されるというサプライズも行われました。あと、消費税が10%に上がっています。
『令和の巻』(8巻)より。・2020年なんといっても、この年は新型コロナウイルス一色。鯨井先輩たちもソーシャルディスタンスを気にしたり、オンライン飲み会をするなど、時流に則った生活様式を迫られることに。鯨井先輩は、無職なので影響は小さかったけど。
『リストの巻』(単行本未収録)より。そして、連載13年目となる2021年、どんな「フワッとクスっと」な話を届けてくれるのか、楽しみに木曜日を待ちたいと思います。
- 2021/01/07(木) 18:39:21|
- フルット キャラ紹介
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今週発売された週刊少年チャンピオンにおいて、石黒正数先生の『木曜日のフルット』が連載11周年を迎えました。今年は、弱いというイメージのあるフルットのケンカの勝率を調べてみました。
・単行本1~8巻の範囲で
・殴り合いのケンカはもちろん
・ゴルフや将棋なども対象とし
・決着が不透明なものは全て引き分け扱い
・数え間違いしていたら、ごめんなさい
というレギュレーションでやっていきます。
・フルットの通算成績は
60戦17勝35敗8分け。勝率は28%でした。初勝利はマリアの巻(2巻)ですが、これはパートナーのダニーの功績が大きかった印象。2勝目(フルットの巻39 2巻)もトラに対するガマン勝ちなので、クリーンな勝ちは、かっこいい猫の巻(3巻)のスピア姉さんの部下×4との戦いが初めてということに。ジライヤというハンデを抱えていたし、数的不利をものともしなかったし、大きな1勝でした。
ちなみに28%というのは、おみくじで凶が出るのと、ほぼ同じ確率です。

・永遠のライバル、デンとの対戦に限ると
11戦1勝8敗2分け。勝率9%という結果に。唯一の勝利は、フルットの巻14(1巻)のリヤカーデスマッチ。引き分けも、ヤジの巻(4巻)とケイトの巻2(7巻)で、外野の介入があった場合のみ。まだまだ、デンの壁は高くブ厚いようです。
ちなみに9%というのは、自販機の下に小銭が落ちている確率とほぼ同じです。

・フルットが所属するアウトローズのチーム戦での成績は
11戦4勝5敗2分け。勝率36%という結果に。基本的にデン一派とやり合っているので、勝ちが伸びないのは致し方ないか(トラ&クロだけが相手でも負けている)。カンスケ一家、スピア一団とは戦っているけど、バンク一味とは対戦経験なし。
ちなみに36%(3割6分)というのは、福岡ソフトバンクホークスの柳田選手の2015年の打率とほぼ同じです。
















- 2020/01/10(金) 18:32:51|
- フルット キャラ紹介
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今週発売された週刊少年チャンピオンにおいて、石黒正数先生の『木曜日のフルット』が連載10周年を迎えました。例年ですと、単行本未登場の新キャラを紹介しているのですが、今回は各キャラの登場回数をカウントし、ランキング形式で発表したいと思います。
・単行本1~7巻の範囲で
・タイトル下のイラストは対象外
・複数のコマで描かれていても、1話で1回とカウント
・セリフは無くてもコマの隅にでも登場していれば1回とカウント
・数え間違いしていたら、ごめんなさい
というレギュレーションでやっていきます。まずは10位から6位まで
第10位 マリア 42回
第9位 デン 44回
第7位タイ トラ・クロ 48回
第6位 ウッドロウ 109回マリアは2巻からの登場ながら、見事にトップテン入り。ライバル?であるショコラ(21位)、ケイト(23位)にも大きな差をつけた。ウッドロウとトラ、クロの登場回数には61回も差があり、ここに大きな壁があった様子。
第5位 ブロン 113回
僅差でウッドロウをかわして、5位に。しかし、その差はわずかに4回。単行本10巻のときにもう一度集計したら、逆転していてもおかしくはない。
第4位 白川市郎 120回
1巻あたり平均して17、8回程度登場しているのだが、なぜか5巻では9回しか出番がなく、それが足を引っ張った印象。
第3位 高見沢頼子 184回
さすがにトップ2にはかなわないが、白川先生にも60回以上の差をつけて独自の地位を築いている。主役回も務める貴重なバイプレーヤー。
第2位 フルット 300回
ネコ部門ではトップながら、2位に甘んじる。やっぱり、人間サイドの話に割り込みにくいということが、この結果につながったか。
第1位 鯨井早菜 371回
2位に大きな差をつけて見事トップに。実に全体の7割の話に登場しているという活躍っぷり。人間サイドはもちろん、ネコサイドの話にも顔を出せるのが強みか。
あと、トップ10以外では、タマ、ダニー、森田さんの3キャラが1巻から皆勤を続けていることをお知らせしておきます。
- 2019/01/10(木) 21:20:27|
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