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晴耕雨マンガ

天国大魔境の小ネタ募集中/6月は、天国大魔境、ヴィンランド・サガ。

ハルタ vol.10の感想


ハルタ 2013-DECEMBER volume 10 (ビームコミックス)ハルタ 2013-DECEMBER volume 10 (ビームコミックス)
(2013/12/14)
佐野菜見、長崎ライチ 他

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ハルタ第10号の感想です。合併号です。


・表紙
とにかく、おめでたい感じの表紙だなと思っていたら、目次コメントを見ると40個ものダジャレが隠されているとのこと。ぜんぜん気づかなかった。

・坂本ですが?/佐野菜見
第12話。『このマンガがすごい!!』第2位おめでとうございます。今回は下校中に、小石を蹴ったり白線からはみ出さないようにしたりする遊びで、坂本君に負けまいと小学生男子が意地を張る。これまでと違い坂本君が、クーレストのレベルの高さを見せつけるのが良かった。

・ふうらい姉妹
第44回目。ついに山本姉妹が引っ越しをする。荷解きもあっという間に、日常パートへ。斜井田さんともデートします。けん玉の2本と、側宙が良かった。

・白銀妃/睦月のぞみ
第3話。国王アルスラのハーレムのリーダー格であるマルテナが、リリーニャに新人いびりをする。が、ほぼ全編にわたってオッパイ丸出しでモミモミしあっているという内容。ただ、それだけ。

・小さくてマッチョな者たち/西公平
第1話。5号に掲載された読み切りが、好評を受けて短期連載化。今回は、本のしおりを体に巻きつけて懸垂したり、ハンマー投げのように遠くへ放り投げようとします。

・ヒナまつり/大武政夫
第32話。新田がテレビのドキュメンタリー番組の取材を受ける。が、ヒナを送り迎えしたりサブたちへの対応など“いい人”ぶりばかりが浮き上がってくる。そのことにキレたディレクターが暴挙にでる。ラストのヒナの鼻で笑っている感じが最高。

・健全ロボ ダイミダラーOGS/なかま亜咲
第2話。第3の主人公、自衛隊員の南風原良輔が登場。老人を傷つけるヤツは許さない正義感だが、単独でHi-ERO粒子を使っているのが気になる。

・彼氏できました/徳永智子
読み切り。自分の誕生日に、モテない仲間の1人から「彼氏ができた」という報告を受けた ゆかりちゃんが、もう1人のモテない仲間からの助言を受けてエア彼氏のイメージを増幅させていく。最初は自販機で飲み物を2つ買うだけだったのが、ケーキを買って観覧車に乗ろうとするところまでエスカレートしていくのが面白かった。

・カプチーノ/菊池まりこ
第10話。萩原さんの部屋で勉強を教えてもらう克美だが、ハンガーにかかっている学ランにどうしても目がいってしまう。着てほしいと思いながらも言い出せずに、一回自分が着る流れが良かった。あとは、栗林君が憐れ。

・乱と灰色の世界/入江亜季
第36話。戦いは終わったものの、乱は目を覚まさず、灰町に灰が降りつづける。そんなときに漆間家を訪ねてきた謎の男と、仁央が接触する。なんとなく、骸虫を倒せば終わりと思っていたけど、まだ続く様子。

・ソラミミ/進美知子
読み切り。聴力が良すぎる男の子と、声のボリューム調節ができないので常に小声で話す女の子の出会いのストーリー。これがデビュー作ということだけど、絵もうまいし構成もしっかりしているし、とても完成度の高い一作でした。

・保健室の黒便り/夏本満
第9話。過去編が終わり、現在に時間が戻ってくる。文化祭でクレープ屋をやりたいというクラスの要望のために奔走する桜沢先生だが、その努力が生徒たちに認められずに、大量のツカレが。このピンチを黒田先生は、どう解決するのか?

・ジゼル・アラン/笠井スイ
第25話。ジゼルは、ユレの家にも突撃。しかし、その後のエリックとの会話で、それぞれがそれぞれの場所で戦い続けるということを確認した様子。次回からは新章かな。

・ある夏の前と後ろ/山田果苗
デビュー読み切り。えんため大賞出身。オカルト好きでクラスで孤立気味の菊島は夏休みの自由研究を、後ろの席で同じ趣味を持っている田中と共同でやろうと考えるが、うまく誘うことができない。「幽霊見た事ある?」というひと言が言えず、勝手にイライラをためていく様子が良かった。

・でこぼこガーリッシュ/原鮎美
第10回(通算31回目)。今回は、クリスマスの話。ナッツンを大きな靴下に入れたりしていたが、後半は一気に織子の恋愛話に。けっこう大きくストーリーが動いてきた印象。

・ハクメイとミコチ/樫木祐人
第11話。2人は、茶菓子持ち寄りの喫茶店に出かける。道に迷っているなかで出会った渡りネズミの背中に乗せてもらうが…。330Pからの雨の中の疾走感と、ラストのミコチの笑顔が良かった。

・乙嫁語り/森薫
第8話(通算34話目)。戦争編完結。ラクダに乗った藩主の治安部隊が現れて、事態は収束。アゼルらも一命を取り留める。しかし、ハルガルにとどめを刺したのがバルキルシュというのは意外だった。次回からは、明るい話が読みたい。

・かささぎ卿と骨/大窪晶与
読み切り。シリーズ第3弾。今回、かささぎ卿ことアーネスト・オーウェンは喋る浮世絵と出会い、連作のもう1枚を探すことに。でも、かささぎ卿が川に飛び込んだのは意外だった。

・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ
第12話。日本編2話目。宴会のために買い出しに行ったり野菜を収穫したりするルドルフ。畑でエグマが、自分は成長できているのかと自問するシーンは切なかったが、何やら悪いヤツラに目をつけられてしまった様子。

・犬神姫にくちづけ/宮田紘次
第15話。ある“宝”を隠し持つ暴力団組長の家に、相性の悪い御子神&加茂と潜入することになったかずら。いがみ合いながらも、互いの力のことは信頼しているという距離感が良かった。そして、今度は大阪の方でトラブルが起きている様子。

・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~/冨明仁
第7話(通算13話目)。ミテラへ移動中のビビアン一行。そこに、通算7話目で登場したスリのベッペ・モロ現れる。今回の話で巨女フェチに目覚める人もいそう。

・不死の猟犬/八十八良
第5話。リン(名前は風鈴らしい)が、移送車を襲撃する。アクションシーンは迫力満点だったが、ダミー役の重さんはリンと直に顔を合わせているのに正体に気づかないことに違和感。そして、ベクターのはずの高宮が剣崎に殺されたのに復活を果たす。意外と謎のあるストーリーなのか。あと、リンのパートナーらしい切子が気になる。

・エニデヴィ/白浜鴎
第8話。チェスで魂の契約書をブン捕ったデヴィが、南仏に住む老婆の魂を回収しようとするが、その飼い猫とバトルに。今回は、ほとんどエニィが登場せず、シンミリした構成になっているのが良かった。

・少年の名は/渡邉紗代
第5話。キースはロビンと庭園の改装を進めるが、先代の園丁エドガーと仲の良かったオリバーは、それに反対。言い争いの中でロビンにケガをさせてしまう。今回は、思春期の少年の心の成長みたいな内容で面白かった。今後、庭園造りも本格化していく様子。

・鋼鉄奇士シュバリオン/嵐田佐和子
第14話。ガリガリになったレッドは、ジムで筋トレに励むが、なぜかカリスマコスプレイヤーに勘違いされることに。レッドの指がタブレットに反応しないというのが笑えた。そして、デス・ユニバース跡地でも不穏な動きが。

・事件記者トトコ/丸山薫
第13話。閉じ込められた大暗黒仮面とトトコは、なぜか洋菓子の話題に。そして金庫の中からの脱出方法とは? けっこうシンプルな方法だったけど、素直にダマされた。

・補助隊モズクス/高田築
第18話。遊佐の計らいによって、東海林は倫虫人の拠点への奇襲チームの『行動決定権』を任される。イキがっている三ツ橋を見て、自分を省みるのが良かった。まずは、チームワークを養う方が先か。

・鴨の水かき/空木哲生
第9話。そば屋の出前の美樹さんの視点で描かれる話。さまざまな業種の事務所が集まったマンションに出前をしている彼女が、デザインプラスの危機を救うことに。そして、この出会いが今度は商店街の活性化へと繋がっていくことになりそう。

・蜜の時/染谷みのる
読み切り。主人公の女性は、ある画家のモデルをしている。しかし、その画家は常に自分のとなりに空席を作る。彼女は、そこに座っている存在(恋人なのか、妹なのか、妻なのか)が気に入らなかった。画家を自分に惹きつけようとするが、結局上手くいかないという流れだと思っていただけに、意外なラストだった。

・魔街の坂/中村哲也
第9話。最後の怪物『白い戦士』との戦いのなか、鎧が思い出す戦いの始まりとイェーガーとの出会い。そして、封印されていた最後のパーツを手に入れたことで、真の能力が解放されるのか? オマケでロゼギャラリーが。

・ベルチャイルドの鐘/高田健一
第8話。朝食を食べなかったザックと、しっかりと食べたダイムの1日の暮らしの違いを描いていく。今回は、西部劇とか関係なく話の構成が上手かった。

・たいへんよくできました/薮内貴弘
読み切り。お母さんが試着中にウサギのウィリー(獣人当たり前の世界)が、デパート中を大冒険する。いっしょにおかあさんを探してくれるまり子を始め、いい人しか登場しない癒しの空気満点の内容。

・ダンジョン飯/九井諒子
予告漫画。次号から、ついに長編連載がスタート。今回は、その予告編が掲載されています。ドラゴンにさらわれた仲間を助けるためにダンジョンを進む冒険者一行の食事の様子を描く。しかも、いきなりミミック(オオカラバコカリ)を宝箱ごと酒蒸しにしてしまうという、三次元的に想像の斜め上を行く内容。2014年最大の期待作です。





・予告
合併号なので、つぎは2月の発売。シュヴァリオン、ジゼル、狼の口、エニデヴィ、ストラヴァガンツァ、ダイミダラー、保健室、が掲載予定。和田隆志の読み切りも載るみたいです。





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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2013/12/17(火) 18:11:32|
  2. ハルタ 1~10号
  3. | コメント:0

ハルタ vol.9の感想


ハルタ 2013-NOVEMBER volume 9 (ビームコミックス)ハルタ 2013-NOVEMBER volume 9 (ビームコミックス)
(2013/11/15)
森薫、入江亜季 他

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ハルタ第9号の感想です。


・表紙
今回は、白浜鴎さんが担当。赤い服を着た少女を取り囲む世代の違う4人の男性。目次ページを見ると男たちは悪魔っぽいので、少女はデヴィなのかもしれない。

・坂本関係
とじ込み小冊子として『坂本へ捧ぐ21の旋律』が封入。森薫、入江亜紀、宮田紘次、大武政夫など、ハルタ主力作家21名が坂本君のトリビュートイラストを描きおろしています。でも、学ラン+七三の髪形+メガネという分かりやすい記号があるためか、逆にそれぞれの作家の個性を生かしにくかったという印象。その中では、久保田君にフィーチャーした緒方波子と、本編でも明らかにされていない鉛筆削りのスキルを描いた嵐田佐和子あたりが印象に残りました。あと、初版分には分度器型のしおりが付録にあり、今号+単行本2巻でクリアファイルのプレゼントキャンペーンも行われています(『紅い実はじけた』と『カプチーノ』も同様のキャンペーンあり)。

・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ
第11話。ラパン姉さんの何気ない一言から、日本に来たルドルフ一行。モモコの故郷は大阪であり、やけにガラの悪い男たちに『お嬢』と呼ばれていることが明らかになる。ヤ○ザ?と思わせておいての、カタギの仕事なんだろうけど。文化の違いに戸惑うルドルフも面白かったが、やはり揉め事には巻き込まれるんだろうな。あと時代設定が、戦後ということも分かった。

・白銀妃/睦月のぞみ
第2話。リリーニャが国王と謁見するものの、目の前で嘔吐してしまう(そのときの『ケパケパ ケパー』という擬音が新しい)。でも国王は、逆に気に入ってハーレム入りを決める。ただ『猫』っていうのが、やっぱりキーワードになっていきそう。

・ハクメイとミコチ/樫木祐人
第10話。2本立て。森のなかで、ダチョウの卵の殻を使った美容室を営むジャダと出会ったハクメイがカットを頼む。でもショートカットになったら、ますます男と勘違いされそう。2本目は噂を聞きつけたコンジュが髪を切りに来るものの、なぜかジャダが失敗した果実酒をミコチたちと造ることに。これは、いい新キャラが登場したな。

・ヒナまつり/大武政夫
第31話。頼まれたら断ることができない瞳は、バーの帰りに交通整理のバイトをしたことをキッカケに、親に現状を告白するものの、当然信じてもらえない。そこから、一人暮らしをはじめ様々な仕事を経験し、凄まじい勢いで自立していく。ブレーキをかけるべき大人3人が全く機能していないうえ、ヒナが1コマのみの登場(寝てるだけ)というのが、何とも言えない。

・三田村桜子(仮)の一生/大武政夫
読み切り。交通事故に遭い異世界に飛ばされ、そこで死んだあと女性に転生。そこから人間世界に戻ってきた三田村桜子さん(ニセの戸籍)の数奇な一生。全体的にギャグなのに、タイムパラドックス的な構成になっているというのが、面白い。

・ふしぎの国のバード 【日光編】/佐々大河
読み切り。2号に掲載されたものの続編。今回、イギリス人女性冒険家のイザベラ・バードさんは、日光で陽明門に興奮したりします。そこで知り合ったイギリス人の価値観と自分の感じ方との違い、通訳の伊藤との関係性などが良かった。不定期でもいいので、アイヌと会うところまでシリーズ化してほしい。

・伊賀の迅雷/百名哲
読み切り。120Pの超ボリューム。徳川の支配が続いている現代が舞台。大学に通う姫君の千冬の護衛の任を受けた、忍びの藤村佐内。姫と侍女の関係とか佐内の心の変化とか、ベーシックな展開ながらも長いページを飽きさせずに読ませる構成力があった。佐内の仲間たちが戦うシーンも短いながら、それぞれの個性が感じられて良かった。

・乱と灰色の世界/入江亜季
第35話。蟲に内臓をほとんど喰われてしまった凰太郎は、乱の魔力によってかろうじて生きている状態。執事の五郷をはじめ、これまで世話になった人たちに別れを告げていく。マトリックス的には、これからも続くようだけど、終わりは近いと思う。

・でこぼこガーリッシュ/原鮎美
第9回(通算30回目)。今回は、古書店でバイトしたり和雑貨の店に寄ったり、2人でデート感覚で街を歩きます。しかし『山車からくり』は、いちど見てみたいな。

・カプチーノ/菊池まりこ
第9話。エレベーターに閉じ込められた克美と彩佳。そこで、萩原さんと別れた経緯や彩佳の今の気持ちが明らかになる。でも、それを克美の天然力というか、一途な思いが上回ったという感じ。彩佳さん、そこまでヒドイ人じゃなかったんだな。

・事件記者トトコ/丸山薫
第12話。予告状を出した富豪が仕掛けた『一度閉じると、朝まで絶対に開かない』時限金庫に閉じ込められてしまった、大暗黒仮面。当然、そこにはトトコも一緒なわけで…。次回は、どうやって2人で脱出するかが見どころか。あと、メイドに変装しているアレニェがカワイイ。

・乙嫁語り/森薫
第7話(通算33話目)。ハルガルは、バダンの手勢に撃たれる。そこからアゼルは、アミルらを逃がそうと奮闘。ジョルクらの助けを受けて敵を退けるが、今度はカルルクの村の人たちに襲われてしまう。時代的に必要なエピソードなのかもしれないけど、もっと明るい話も読みたい。

・かささぎ卿と骨/大窪晶与
読み切り。3号に続くシリーズ第2弾。珍品ばかりを集める蒐集家のオーウェン卿が、今回狙うのは『座ると死ぬ呪いの椅子』。そこに助手のヒューゴ君(今回は女性のボディ)が、偶然座ってしまい…。という話。酔っ払いに種明かしをさせなかった方が、サスペンス度が上がって良かったと思う。

・不死の猟犬/八十八良
第4話。剣崎と因縁のあるらしい、国連防疫事務所(UNDO)の金井課長が登場。剣崎らが逮捕したベクターを強引に回収していく。そこを狙うリン。ただ、いま連行しているのは身代わりの重さんのはずだから、それがバレてからは三つ巴の争いになるのか。

・コルト/加藤清志
デビュー読み切り。敵に攻め入られた城から、王の命に背き王女を救い出そうとする最強の剣士コルト。迫りくる敵をなぎ倒していく。特に一度ヒザをついてからのラストスパートは見事。でも、この路線だと比較対象が『狼の口』なだけに、物足りなさも残る。あと、敵の将軍のセリフで花火はともかく桜を例えに使ったのには違和感が。

・男と女とアンパイア/西公平
読み切り。孤独な女の背後に謎のアンパイアが見える男が主人公。こちらのアプローチのアリナシを判定し、3アウト(=9ストライク)でオトすことができる。2アウト目の『○○に似ている』系の話が勉強になりました。次号から『小さくてマッチョな者たち』が短期連載だそうです。

・ふうらい姉妹
第43回目。前回、レトロなアパートに決めたかに思えた山本姉妹の新居が、鳳こだまさんの雑貨店の上の階に急転直下で決定する。これは、新居にこだまさんがお邪魔回もあるな。

・補助隊モズクス/高田築
第17話。倫虫が兵器を奪い大量に集めているという情報をつかんだ遊佐は、東海林を式神使いの『選手村』に連れて行く。舞が戦線離脱したので、新キャラの大量投入か。ただ東海林は、前回の活躍でまた調子に乗っているのが気に入らない。

・blue blueの喜劇/渡邉紗代
読み切り。フェローズ26号に載った読み切りの続編。垂氷が、女の子の友だちの紅緒ちゃんを連れてきたことに不安を隠せない千雪。常識はずれな行動をくり返す兄弟にも動じない、紅緒ちゃんのメンタルの強さが良かった。

・魔街の坂/中村哲也
第8話。怪物の同士討ちを誘うような形で、戦っていくイェーガー。そして、最後の1匹となった怪物の姿が変化する。次回で謎が明らかになるそうだが、どこまで判明するのか?

・槐樹楓幽戯講/長谷川舞里絵
読み切り。タイトルは『えんじゅかえでゆうぎこう』と読みます。死んでから約1ヶ月の幽霊・槐樹楓さん。彼女がこれまでに学んだ幽霊のルールや、過ごしかたなんかの話。8ページと短いので、あまりストーリーに広がりがない。

・ソイ・プードル/大道礼子
読み切り。ティーカップ・プードルよりも小さい、大豆サイズの小さな犬のソイ・プードルを飼いたいとねだる娘。父親も犬を飼うことを了承するが…。こっちも8ページだが、しっかりとオチがつけられていて好印象。

・青とグランドワーカー/犬童千絵
読み切り。解体業者[オアシス]シリーズ4話目。元プロレスラーのタレント・轟健志の依頼によって、リゾートホテルの解体をすることになった大地たち。今回は、いろいろな建機が出てきて面白かった。単行本が2月に発売ということだが、今回の話までが収録なのか、ラストで大地が行っている海外の仕事までが収録なのか? あと解体好きの轟の娘の芽衣ちゃんは、作者の投影かな?



・予告
次号は合併号。連載作全部に加えて、進美知子、山田果苗、薮内貴弘、染谷みのる、徳永智子の読み切りが載ります。






テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2013/11/18(月) 15:19:33|
  2. ハルタ 1~10号
  3. | コメント:0

ハルタ vol.8の感想


ハルタ 2013-OCTOBER volume 8 (ビームコミックス)ハルタ 2013-OCTOBER volume 8 (ビームコミックス)
(2013/10/15)
なかま亜咲、睦月のぞみ 他

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2ヶ月ぶりの、ハルタ第8号の感想です。

・表紙など
表紙は、アクロバティックな構図のサイバーな女の子。『乱と灰色の世界』5巻や『ジゼル・アラン』4巻など、11タイトルと連動でのクリアファイル全員プレゼントキャンペーンが告知されています。

・健全ロボ ダイミダラーOGS/なかま亜咲
新シリーズ第1話目。いきなり、真玉橋が恭子のチチを揉んだりリッツの疑似触手プレイがあったりするものの、本筋は、街に現れた謎の殺人ペンギン。人を殺すたびに巨大化していき、ついには、真玉橋&恭子のダイミダラー超型、霧子のダイミダラー6型、リッツの超南極フンボルト改も倒されてしまう。意外とシリアスな出だしだけど、このテンションどこまで持つのか。隔号ペースで掲載です。

・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ
第10話。ゴンドランドで麻薬が蔓延しているということをペイルから知らされたルドルフは、取り締まるのではなく買い占めに走る。そこから黒幕として名前があがったのは、ルドルフ暗殺を企てているのと同じ『ミスター・ゴンドランド』。これは、どうやら現市長のことのようだが…。今回は秘書たちよりも、ペイル&ヴォルフとの友情ストーリーという感じ。

・坂本ですが?/佐野菜見
第11話。久保田君を傷つけられた坂本君が8823(ハヤブサ)先輩とタイマンに挑むが、警官の介入により勝負は手押し相撲でつけられることに。しかし、ここまで坂本君と張り合うとは8823先輩もなかなかのスタイリッシュぶり。それにしても、気になっていた8823先輩の表記が、ハルタの装丁をしているデザイン事務所から取っていたとは。

・白銀妃/睦月のぞみ
新連載。ちょっと天然ながらもキレイな銀色の髪と美貌から、国王の側室(候補)に選ばれたリリーニャ。いっぽう、その国王はハーレム作りには熱心ではない様子。リリーニャは、やけに猫に執着したり妙な高さの跳躍力を持っていたり、おそらく猫と何らかの関係があるはず。これは、形を変えたドラえもんなのかもしれない。毎号ペースで掲載です。

・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~/冨明仁
第6話(通算12話目)。ビビアンは、セポイヤの王タルヴォと謁見。ウンバ討伐を要請するが、まずは偵察を派遣することに。ビビアン&近衛兵にセポイヤの姫オラヴィエと側近のミルッカが同行することに。早くミテラを取り戻そうと焦るビビアンと民衆の声を隠れて聞いたときの違いが良かった。

・鋼鉄奇士シュバリオン/嵐田佐和子
第13話。中身だけが人間に戻ってしまったレッドは、これまで以上に役立たずになり自尊心が崩壊。キノコが生えてしまう。そこで、ドン・ミレニアムが高性能補助マシーン『レッドサイクロン』を造るが…。これまでの変身を解除しようとする話から、おとぼけヒーローコメディーに路線が戻った感じ。

・不死の猟犬/八十八良
第3話。署内では鉄の仕事マシーンとして通している、逃がし屋の風間リンと剣崎らが居酒屋で懇親会をする。その中で語られていたなかに、ベクターの秘密に迫るヒントが隠されていそう。しかし、その後すぐに交戦状態になっているのに剣崎側が気づかないのは、やっぱり違和感。リンはセーラー服だけで別に変装していないのに。

・乱と灰色の世界/入江亜季
第34話。日比を連れて逃げる陣は、上手く元の場所に戻り静を復活させる。そして、強力な魔法で蟲の凰太郎を倒す。が、まだ戦いは終わっていない様子。

・不機嫌なエスコート/浜田咲良
読み切り。周囲をビビらせる威圧感を放つ剣崎だが、実は子犬が大好き。小動物系女子の草壁さんが紐パンを落とした?と思ったことから、彼女のスカートの中身を守ろうと奮闘することになる。なかなかテンポが良く面白かった。

・ヒナまつり/大武政夫
第30話。お互い片親で、家に帰りたくないという事情があるという共通点から、ヒナと前田仁志くんは仲良くなる。しかし、ここから数話前に登場した新田のアニキの内藤さんと絡めてくるとは。しかし、最近の新田って電話でしか登場していない気がする。そして、ヒナの足は治りました。

・鴨の水かき/空木哲生
第8話。お得意先の文具メーカーとの打ち合わせが上手くいっていたと思っていた沖君。だけど“手厳しい姉”前原さんらが、冷蔵庫に溜め込まれた食材などを使って「それは、違うんじゃないの?」と問いかける。なるほどと思った矢先の、404Pの「完ペキ! 一発OK!!」のインパクトがすごかった。沖君、実は天才なんじゃないの?

・紅い実はじけた/高橋那津子
第4話。高校最後のバレーの試合が終わってしまった水美、京子、鈴の3人。学校へ戻り、これまで使ったボールをキレイにする『ボール戻し』の儀式をする最中までの、3人の会話から青春のみずみずしさが弾け飛んでいた。そして作者が病気療養のために、しばらく休載するそうです。元気になって戻ってくることを、お待ちしています。

・ジゼル・アラン/笠井スイ
第24話。エリックからゴーストライターをしていることを打ち明けられたジゼルは、出版社に乗り込みモニクと対峙。このあとは、サミュエル・ユレの家にも突撃していくのか?

・カプチーノ/菊池まりこ
第8話。萩原さんの元カノ・柳彩佳さんが、克美に揺さぶりをかけてくる。しかし、そのことにイラ立ちを見せる萩原さんを、克美は自分が何かをして怒らせてしまったと勘違い。そして、謝りにいった大学のエレベーター内に彩佳さんと閉じ込められてしまうことに。2人きりだと思って本性を出すとエレベーターが動いて、萩原さんにバレるっていう流れかな?

・でこぼこガーリッシュ/原鮎美
第8回(通算29回目)。今回は、お月見イベントに集まる子供たちのためにお菓子を作る。織子宅の隣に住んでいる文筆家の茅島冥子先生が、ナイスキャラだった。

・エニデヴィ/白浜鴎
第7話。バローズ神父が地獄行きを願う理由が、死んでしまった殺し屋のアナと再会するためと明らかに。しかし、実際に悪魔化してからの2人のやり取りが何とも言えなかった。いるよね、こういう人。あと、ほぼ全編ゾンビ状態で過ごしたエニエル&天使たちのインパクトたるや

・乙嫁語り/森薫
第6話(通算32話目)。バダンの裏切りを受けて、アゼルは素早く退却を決意。自分は、ひとり残って混乱の中バダンを射抜く。しかし、カルルクを襲っていたハルガルを組み伏せたのはアミル。ふたつの家族が交錯する、修羅場に。

・狼の口/久慈光久
最終幕 第5話(通算19話目)。ついにヴォルフラムの処刑が執行される。裸のまま木に縛り付けられ、尻の穴から杭を打ち込まれる串刺し系が行われる。ただ、これで最終回じゃないということは、まだヴァルターたちに悲惨な運命が待ち受けているということなのか?

・補助隊モズクス/高田築
第16話。白い児童編完結。東海林は、ゴリゴリのパワーファイトで倫虫を倒していく。特に594P3コマ目の顔が素晴らしい。しかし、舞は全ての式神を失った様子。これで戦線離脱か。

・犬神姫にくちづけ/宮田紘次
第14話。自分の欲望が具現化してしまう、不思議な洞窟の調査に来たかずらたち。今回は妖退治というよりも、それぞれの欲望表現と課長のコスプレっぷりを楽しむという内容。個人的にはポリゴン課長がヒット。

・ふうらい姉妹
第42回目。姉妹の新居が、レトロなアパートに決定。しかし、今回は4ページしかなかった。単行本2冊発売のしわ寄せだろうか?

・アフィーマ/高田健一
読み切り。チャイナドレス姉妹がツボから召喚したバニーガールがマッチを買えと迫る。 → 姫の吸血兵器(蚊)がろみ先生のスカートの下に入り込んで、空を飛ぶ。 → チャイナ姉妹のところにも蚊が飛んできて姉とバニーが全裸に。という内容。いまだに、この作風に慣れない。

・夕方の風は涼しげで/井上きぬ
デビュー読み切り。美術部の先輩から、あるアパートの前を通って一緒に帰るという『復讐』の協力を頼まれた後藤君。最初はイヤイヤだったものの、段々とその気持ちが変わっていくのが良かった。えんため大賞の募集告知ページにもイラストを描いていてそこでも言われているんだけど、絵柄がちょと古くてとても10代とは思えない。

・少年の名は/渡邉紗代
第4話。今回は、進学先で悩むロビンの話。親は、かなり厳しくロビンの成績の低さを責めるが、本人は好きな絵の勉強をしたい様子。いっぽうキースも、庭の修繕にはかなりの費用と労力が必要になることが分かる。この2人が組んで、大きなことをやるのかな?

・星屑ニーナ/福島聡
最終話。神様の力によって人間になった星屑とニーナは、乗ってきたスクーターが空飛ぶ豚に変えられてしまったこともあって、無人島で2人で暮らすことに。宇宙メダカを捕ったりして暮らしているうちに、気持ちが近づいていき結婚。ハッピーエンドに。次は『蜂矢乙女の魔球』を描いてください。

・保健室の黒便り/夏本満
第8話。過去編その2。白井さんは文化祭のヤキソバ屋を成功させようとガンバルが、黒田は結局馴染めずにツカレが溜まり半猫の姿に。しかし、それを全て引き受けた白井さんが逆に黒猫になってしまう…。黒田は白井さんの夢を引き継いで保健室の先生になり、ツカレ退治をすることになるわけだが、白井さんを元に戻す方法みたいなのも探さないといけない気もする。

・EYE'S/尾﨑友美
読み切り。書店員の恵くん(♂)が主人公。いつも自分のことを見つめている きみちゃん(幼女)だけにモテていたが、合コンで知り合った みどりちゃんから積極的なアプローチが…。けっきょく女はいくつになっても、男を振り回すということか。好きですオーラが全開になったときのブワッと花が広がるのが良かった。

・瑪瑙之竜/長澤真
最終話。イギリスの(?)特機密任務室長になったニスは『オッカムの眼』を発現した孫の確保をマナに依頼。けっきょくはアルが動くことになり、そこで「新しい『瑪瑙の竜』をやろうか?」というラスト。ハルタでは珍しい、ヒーローアクション物を楽しませていただきました。

・主人不在のティータイム/中川きれえ
今回は、ハロウィンをテーマにした4コマ×4本のオマケマンガが収録。やっぱりリコッタみたいなタイプのメイドは、料理や裁縫の腕が絶望的じゃないとね。

・予告
次号はハクミコ、かぶき、魔街、トトコが掲載。犬童千絵、大窪晶与、加藤清志、佐々大河、西公平、渡邉紗代に加え、大武政夫も新作読み切りを載せます。

・ハルタカルタ/宇島葉
今回は『をににかなぼう』。ひとりだけ顔を赤くしている青鬼の娘が、気になりました。






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  1. 2013/10/16(水) 09:20:00|
  2. ハルタ 1~10号
  3. | コメント:2

ハルタ vol.7の感想


ハルタ 2013-AUGUST volume 7 (ビームコミックス)ハルタ 2013-AUGUST volume 7 (ビームコミックス)
(2013/08/12)
森薫、久慈光久 他

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ハルタ初の合併号、第7号の感想です。

・表紙など
表紙は、碧風羽さんが担当。オリエンタルな雰囲気の灯篭が、いくつも宙を舞っています。そして合併号なので、今号は948Pという特大ボリューム。これまでよりひと回り厚くなっています。

・ヒナまつり/大武政夫
第29話。ヒナが超能力を使う場面を、偶然目撃してしまったクラスメイトの新庄マミさん。オカルト好きの彼女が、自分も超能力者になれるようにヒナに教えを乞う。しかし、あのクラスに、まだこんな隠し玉が潜んでいたとは。あと、ヒナの足はいつまで折れたままなのか?

・エニデヴィ/白浜鴎
第6話。将来の天使候補になるほどの聖職者であり、エクソシストのバローズ神父が変わってしまった理由を、エニーが調査に来る。デヴィとのバトルをはさみながら、真相は『女がらみ?』と思わせての衝撃のラスト。天使にも効く銃弾って、どんなのがあるんだ?

・ドス♡コイ/設楽清人
読み切り。無敵の高校生横綱・まわし猛クンは、子供のころから相撲ばかりとってきたので、それ以外のことはまるでダメ。好きな娘に告白しようとしても、花ではなく木をプレゼントしてしまう。その好きな娘を毒牙にかけようとする、生徒会長の皮をかぶった番長と戦うことになる。それまでのチョンマゲ頭が、見せ場では大銀杏になっているのが良かった。しかし、番長の『髪をかき上げてメガネを外しての悪役化』は分かるが、そこから、もう一段階『超人ハルク』のように変身したのは、どういう現象なんだ?

・不死の猟犬/八十八良
第2話。今回も、ベクターを狩る剣崎と逃がし屋のメガネっ娘の死闘。特に警察側は、銃を乱射する相手に生き返ること前提の特攻作戦を仕掛けていて、ちょっと不気味さがある。そして、逃がし屋が警察内で働いていることも明らかに。ただ、まるで変装とかしていないので、剣崎は気づけよと思う。

・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ
第9話。ゴンドランドで、唯一税金を納めているカジノオーナーたちとの会議に出席するルドルフ。しかし、そこでも暗殺未遂、爆破未遂事件が起こる。見せ場のバニー3人 = 冒頭でベッドにいる3人というのが、ナイス。

・乙嫁語り/森薫
第5話(通算31話目)。今回はアミルもカルルクも登場せず、男たちが戦ってばかりの内容。砲撃からハルガル一族が騎馬で街中に突入する。しかし、行政所前の広場まで攻め込んだところで、後ろからバダンらの銃撃が。戦況は混乱する。なんか、読者のニーズとは違う方向にストーリーが進んでいるような…。

・紅い実はじけた/高橋那津子
第3話。卒業式の送辞をすることになった紺野啓さん。引っ込み思案で人前で上手く話すことができないが、片思いをする先輩への想いをこめて、本番では原稿を見ずに立派なスピーチをする。ひとつひとつ要素を重ねていって、ラストにつなげる構成が良かった。でも、夏に卒業式の話を描かれてもピンとこないのも確かだった。

・ジゼル・アラン/笠井スイ
第23話。サーカスの巡業で、エリックの住む街に来たジゼル。アパートを訪ねてみるものの、エリックはゴーストライターを務める現在の生活を恥じて、顔を合わせることができない。結局スレ違いで終わるかと思われたところでの、258~259Pの見開きが良かった。

・青とグランドワーカー/犬童千絵
解体業者[オアシス]シリーズ3話目。今回は、第1話で拾った戦災孤児たちのなかで、唯一仕事を手伝わないテルヒサが主人公。仕事ではなくボクシングに夢中な彼は、街中でボクシング経験者らしき異様な風体の男と出会い惹かれていく。個人的には294Pの大地には、テルヒサの疑問にビシッと答えてほしかった。

・狼の口/久慈光久
最終幕 第4話(通算18話目)。引き続き、煙突内の隠し部屋でのヴァルターとヴォルフラムの死闘。ヒルデの武器を使ってみるものの上手くいかず、手と腹を負傷してしまう。そこから、死んでいった仲間の応援で形勢を逆転するのは、ベタだが熱かった。そして、ついにヴォルフラムを捕獲。次回は、ドギツイ拷問が待っているはず…!

・星屑ニーナ/福島聡
第7話(通算27話目)。星屑は、いきなプロポーズ。しかし、ピッピが消えたこともあってイライラしているニーナは、当然断る。その後2人は、雨の振る島に下りる。海に入るニーナの後を追う星屑は、もちろんショートしてしまうが、なんと気がついたら人間になっていた! 次号、最終回です。

・乱と灰色の世界/入江亜季
第33話。日比の活躍で、乱、陣に続いて全も復活。乱は愛の力(?)で、凰太郎の体から骸虫の部分を追い出すことに成功。コイツとは陣が決着をつける様子。コッチもクライマックスが近そう。

・でこぼこガーリッシュ/原鮎美
第7回(通算28回目)。今回は、みんなでプールに行く。ついに織子が女だということを知った小池家の反応が面白かった。でも、こういうシチュエーションで定番の『ナンパされそうになって…』みたいなネタは、この2人だと使えないのか。

・カプチーノ/菊池まりこ
第7話。3対3で海に来た克美たち。そこで、萩原さんの友人の田辺が揺さぶりをかけてくる。でも、2人の関係を壊すことはできず。なんだかんだで、つき合ってから3ヶ月くらい経っているのかな。そして、ラストでは最大の敵になるであろう彩佳が登場する。

・坂本ですが?/佐野菜見
第10話。2年のトップである8823(ハヤブサ)先輩が、ついに坂本君に興味を持つ。ケンカを売られる → 無視するが、仲間(久保田君)が痛い目にあいタイマンに。という、ヤンキー物のテンプレートをなぞっているはずのに、ここまでギャグになるとは。次回は、どんなスタイリッシュ・バトルを見せてくれるのか?

・鋼鉄奇士シュバリオン/嵐田佐和子
第12話。今回は、レッドたちが初めてシュヴァリオンに変身したときのことが明らかになる過去編。しかし意外だったのは、ドン・ミレニアムとオデッサの2人も、むかしはシュヴァリオンに変身で来ていたということ。あと、レッドの『お誕生日』押し。

・補助隊モズクス/高田築
第15話。二郎が到着したものの、舞は足に深手を負ってしまう。そして、ついに東海林も参戦。式神たちを縦に合体させて、その中に入るっていう作戦が斬新すぎる。

・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~/冨明仁
第5話(通算11話目)。ビビアンたちはセポイヤの森に到着。そこで出会った巨人の青年・イルッポの家に泊めてもらうことになる。巨人は丸い床で眠るとか、ドングリのようなエイクの実(巨大)とか、種族間の文化の違いが面白かった。

・犬神姫にくちづけ/宮田紘次
第13話。弁天号を奪った悪喰鬼が結界を張る本拠地に乗り込む、犬神遣い&依巫の4人。敵をダマすには、まず味方から。というか、味方をダマすこと前提の課長の作戦が良かった。でも、そのぶん犬塚のキャラ立ちが弱くなってしまったような。これで、かずら&課長の仲もレベルアップしたのかな?

・世話人ゾンビ・ロメ夫/二宮香乃
読み切り。ロメ夫シリーズ。ロメ夫がケガをした犬を拾う。お手をさせようとして腕をかじられたり、頭をなでたら首筋を噛み千切られたりしながらも、一生懸命世話をする姿が笑える。それにしても、その犬のブサイクさったらない。

・少年の名は/渡邉紗代
第3話。今回は、マンチェスター・ユナイテッドのファンで、隠れてラジオで試合中継を聞いているマックスが相手。彼の隠れ家を乗っ取った形になってしまったキースが、特製ロッジを製作する。特に、傘とあり合せの材料で簡易ラジオを作るところが良かった。今回役に立った仕事は、キャンプ場で働いていた時の大工仕事。

・ハクメイとミコチ/樫木祐人
第9話。引き続き、石垣修理。すっかり現場に溶け込んでいるハクメイが、なんだか笑えた。そのハクメイのアイディアから、ナライ親方のノミ一発で大岩が割れるところも良かった。

・ふうらい姉妹
第41回目。なんと、大家さんの都合で山本姉妹が引っ越しを余儀なくされることに。不動産屋でのやり取りが面白かった。9月に単行本3巻が発売されるのはともかく、作品集も同時発売というのは驚き。そんなにストックがあるのか?

・事件記者トトコ/丸山薫
第11話。桔梗さんは、やっぱり機能停止ではなくプチ暴走でした。そして、今回の誘拐事件の真相が『キレイな女の子が汗をかく姿を堪能する』クラブの犯行だと明らかに。どんだけニッチな性癖なんだ。熱がるトトコに対する会員の見解の別れ方が面白かった。

・魔街の坂/中村哲也
第7話。全編にわたって、イェーガーと残った9体の怪物のバトルが描かれる。しかし、残りはまだ5体もいる。バトルの終結には2話ぐらいが必要か。

・瑪瑙之竜/長澤真
第24話。時間は2013年に飛ぶ。デッカー警部の部下で現在は文筆業のファズが、アルのポラロイドを見つけたことから『瑪瑙の竜』メンバーの現在が明らかになる。まず、ゼインとジニーが結婚していて孫までいることが明らかに。マナはアレックスと結婚。コレットも画家として成功している様子。そして最終回では、ニスの現在が語られる様子。

・イチゴどんぶり/松本結樹
読み切り。ハルタ3号に掲載されたものの続き。前回よりちょっと成長した もじゃこ が、イモ虫(というには、あまりにグロテスクな生き物)を拾ってくる。もちろん、たまおは飼うことに反対するが…。しかし、脱皮したら普通はキレイな姿になるだろうに。今回もグチャグチャな厨房から逃げたイモ虫を探すページがあります。

・鴨の水かき/空木哲生
第7話。北欧フェア完結編。亀本局長はフェアの大幅な変更を指示するが、南急エージェンシー高橋さんの必死のひと言と、喫煙室で前原さんと意気投合したことで態度を軟化させる。ちょっと後半の展開が急な気がした。

・保健室の黒便り/夏本満
第7話。過去編。黒田先生は、高校時代からツカレが見えるため周囲と距離を取っていたが、クラスにはもう1人ツカレが見える白井あかねさんがいた。彼女は、いま黒田先生がやっているような悩み相談をしてツカレを消す活動をしていた。でも話の流れだと、彼女が黒猫になってしまうということか。

・石精綺譚/原鮎美
最終回。技師館のジョーとネルの行き違いを、フィーカとサーシャが解決しようとする。でも、中途半端なところで終わってしまったなという印象。すごく広がりのある世界観だったのに、すべてを生かし切れなかった感じ。2本連載+コラム執筆は、さすがに無理があったか。

・回路の向こう/徳永龍人
読み切り。ある少女の友だちとして造られた1体のロボット。ともに成長してきたが、ある事情(戦争?)から離れ離れになる。そして、再起動したロボットが『思い出の髪飾り』を頼りに、少女を探して長い旅に出る。パーツが破損していくたびに、少女との思い出の品(木刀とかシャベル)で修復していくところが良かった。リュックサックいっぱいの花が飛び散るシーンも良かったし、かなりレベルの高い一作。

・荒野のガンマン/高田健一
読み切り。個人的に姫とろみ先生のキャラは好きなのだが、今回はちょっとワケが分からなかった。姫が代わりに謝罪をするイケメンを招集 → ろみ先生の涙が止まらなくなる → 涙を自在に操れるようになりビーム的に使う という流れが、シュールというか前衛的すぎてついていけない。次号も載るそうです。




・予告
9月は休みで、次号は10月の発売。睦月のぞみとなかま亜咲が新連載でWカムバックです。





テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2013/08/12(月) 18:57:40|
  2. ハルタ 1~10号
  3. | コメント:0

ハルタ vol.6の感想


ハルタ 2013-JULY volume 6 (ビームコミックス)ハルタ 2013-JULY volume 6 (ビームコミックス)
(2013/07/13)
八十八 良、入江亜季 他

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ハルタ第6号の感想です。

・表紙/福島聡
ペンキを持って暴れまわる子供たちが、とても楽しそうなデザイン。誌名ロゴにも色がついているのが面白い。

・不死の猟犬/八十八良
新連載。不死は『しなず』と読みます。風邪をひいたり火傷したら、ピストルで撃って死んで即復活するのが当たり前の、人が死なない世界の話。そこで問題になっているのは、復活不全症(RDS)という病気と、その媒介者になるベクターという存在。妹の育美が、その媒介者と恋人関係になっていることを突き止めた刑事の剣崎真一だったが、寸でのところで彼らを匿う“逃がし屋”の二丁マシンガンメガネっ娘の反撃にあってしまう。基本的に死なない世界なので、今回のように派手でグロめなガンアクションが期待できそう。

・春駒/入江亜季
ハルタ創刊記念特別読み切り企画『ゴールデン6』の第6弾。国王一族がいがみ合い殺し合うなか、ひとり逃げてきた一人の姫。常に追っ手におびえる彼女の前に、醜い顔の僧侶が現れる。見た目と心のキレイさが比例しないということと、僧侶たちの歌声が教会の天井から降り注ぐ様子が良かった。

・ハクメイとミコチ/樫木祐人
第8話。ハクメイは、イタチの鰯谷親方ともに大工の組合に行き、壊れた石垣の補習修理に参加することを申し出るが、会長のナライに無下に断られてしまう。それでも、イワシの道具の洗いや研ぎ役として現場に潜り込む。ちょっと空回りしながらも、認められていく様子が良かった。そしてナライは、初の男の小人か。

・ヒナまつり/大武政夫
第28話。前回現れたのは、ヒナたちの上司だった斑鳩景さんだった。普通の人間の彼女がヒナの素行を調査し、結果次第で以前いた研究所に連れ帰ろうとするが、サブタイトル「そしてヒナはいつも通り」の時点で内容は察することができる。またひとり、メンドクサイ人が増えた感じ。

・坂本ですが?/佐野菜見
第9話。夏休み、自分たちが堀った落とし穴に落ちてから姿を消した坂本君を、あっちゃんたちヤンキー3人が捜索する。街中を聞き込みすることで、坂本君の華麗な日常が浮かび上がってくるのが良かった。特に、ワニワニパニックでバッハを弾くところ。

・カプチーノ/菊池まりこ
第6話。萩原さんが風邪をひいたので、看病に行く克美。まぁ、おかゆを上手く作れないとかは予想の範囲内だけど、記憶障害が発生するほどの風邪を毎年ひいているっていう萩原さんの体調のほうが心配になる。

・ふうらい姉妹/長崎ライチ
40回目。山本姉妹が海とか山に行ったときに、しおりのツインテールが風でスゴイことになっているのが、好きです。

・みらくるどりーまー☆ルウ子/松本水星
新人9人のデビュー祭り、1人目。読み切り。国民が選ぶ魔法少女ランキングで常に1位のルウ子を、ドッキリ番組を装って陥れようと万年2位の かりん が企む。全体的な構成やブラックスワンネタとかは悪くないと思うけど、テレビNGのルウ子がカメラマンに煽られたからってカワイイポーズをとるのは、ちょっと違うんじゃないかと思った。

・彼女のほくろ/西島麗
新人9人のデビュー祭り、2人目。読み切り。気になる一恵先輩のホクロの場所を、細かく書き出している斉藤君。なんとかして、制服に包まれた“未開の地”を調べようとするが…。でも、結局は腕まくり&靴下脱ぎ止まりというのは消化不良。そう考えると、美術部という設定から考えるべきだったのかも。

・乙嫁語り/森薫
第4話(通算30話目)。まずトビラのアミルが、かなり大人っぽい。ジョルクがアミルに忠告するために街に潜入するものの、ハルガル家&バダン一族の砲撃が始まってしまう。圧倒的な武力差、高台に陣地を張られていることから考えても、カルルクらの不利は明白。どういう結末になってもアミルには不幸しか待っていないというのが辛い。

・狼の口/久慈光久
最終幕 第3話(通算17話目)。今回から3号連続掲載。関所内部を調べつくしたが、ヴォルフラムを見つけることはできず。そこでヴァルターは、この当時まだ普及していなかった煙突に注目して、ヒルダと内部を調べる。隠し部屋を発見してからヴォルフラムが姿を現してからの攻防は息をつく暇がない。これがラストバトルか。

・魔街の坂/中村哲也
第6話。イェーガーは、子供たちに脱出経路を用意して、怪物たちとのラストバトルに挑む。これまで教会の防御に徹してきた盾の斬月も装備して、フル装備の状態になった。でも、世界観に入り込めない状態は続いたまま。

・事件記者トトコ/丸山薫
第10話。トトコが良家の子女ばかりを狙った集団誘拐事件に巻き込まれてしまう。入谷先輩と桔梗さんがアジトを突き止めるが、桔梗さんが凶弾を浴びてしまう。でも、機能停止にはならないと思う。

・裸が見れる3つの方法/土谷聡美
新人9人のデビュー祭り、3人目。読み切り。大好きな花野さんの裸がどうしても見たい林くんが、ある啓発書にしたがい突拍子もない行動をしていく。全体的な勢いと、服を脱ぐ2ページが素晴らしかった。

・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ
第8話。ラパン姉さん誘拐編のエピローグのような話。デカい男たちが料理を作る様子と、ラパン姉さんに対してもモモコに対しても、ルドルフ株の上がり下がりが良かった。でも、まだ『暗殺計画』が終わったわけじゃないんだよな。

・星屑ニーナ/福島聡
第6話(通算26話目)。ビリーと彼女のデートについていく星屑。そこで恋愛を学ぶことによって、ニーナに告白しようとしているらしい。そして、巻末のマトリックスを見ると、あと2回の様子。今回は、タイへ―が出てきたのが良かった。

・でこぼこガーリッシュ/原鮎美
第6回(通算27回目)。福引で当てた魔法少女の衣装を着て、ナッツンが変身する。新登場しためのんちゃんの夢を守ろうとする3本が良かった。

・補助隊モズクス/高田築
第14話。エレベーター内での白い児童との攻防で、式神が1体やられてしまう。これで舞の寿命は1/3に(30歳ぐらい)。このピンチに駆けつけたのは東海林、ではなくヘリコプターでやって来た二郎! 反撃は、ここからだ。

・いけにえ館/和田隆志
新人9人のデビュー祭り、4人目。読み切り。ドライブ中に尿意をもよおしたので、トイレを借りようと立ち寄った施設は、謎の巨大な赤ちゃん“ヒデミ様”のために人肉ミンチを与える場所だった。作中では4人が死に、かといってなにも解決できていないという状況が、より残酷さを際立たせている。絵柄はポップなのに。

・ベルチャイルドの鐘/高田健一
第7話。ザックとダイムが、巨乳で有名な女保安官とひと悶着。特にザックは「おっぱいでかいなー」「すごいなー」しか言っていない印象。あと、ハシラに『次号は伝説のふたりが帰ってくる』って書いてあるのに、すぐ下に『次号は「アフィーマ」が載るよ!』って答えを書かなくてもいいだろうに。

・偲べ!村田君/徳永智子
新人9人のデビュー祭り、5人目。読み切り。ふだん使われていない教室から女子のプールをのぞき見ているときに突然死してしまった村田君。死んでからも辱しめを受け続ける流れと、成仏する理由が良かった。

・3年C組の事情/木村みなみ
新人9人のデビュー祭り、6人目。読み切り。ゴリと呼ばれて生徒から慕われている?後藤先生。派手な見た目の男子生徒に指摘されて、淡い想いを寄せる地味な女子生徒の高倉に卒業式に告白することを考えるが…。割と淡々とした構成ながら、最後の2ページでそれをひっくり返すのが見事だと思った。

・鴨の水かき/空木哲生
第6話。今回は、実際に北欧フェアが開かれる南急プラザに行って、様々な採寸をする。そのなかで予定や設計図とは違う条件に、その場で対応していくのが良かった。しかし、嵐(亀本局長)は、すぐそこまで来ていた…。あと、今回は前原さんが美人になっていたと思う。

・石精綺譚/原鮎美
第6話。ノラさんからの依頼で、宝石を盗む小型の石精を捕まえることになったフィーカとサーシャ。ふたりの長所を組み合わせて、目的を達成するのが良かった。マトリックスを見ると、次回で最終回の様子。

・ランナーズ/伊藤憲一
新人9人のデビュー祭り、7人目。読み切り。IHに出場したものの、ケガをしたことから部活から離れていた陸上部部長の咲と、走ることは好きながらまるでタイムが伸びない後藤が、最初は反発しあいながらもやがて協力していく。長距離走にナンバ走りを採用したり、なんとなくサンデーぽいと思った。

・ケロケロパニック/大道礼子
新人9人のデビュー祭り、8人目。読み切り。大きなカエルが移動手段の島で、ひとり泳いで通学している『カエル恐怖症』の陸助。そのトラウマ克服の話。突拍子もない設定をすんなり読ませる構成と、バリエーション豊かなカエルのデザインが良かった。

・穴あき袋は忘れがち/染谷みのる
新人9人のデビュー祭り、9人目。読み切り。とにかく忘れ物が多い富雄。彼女とも連絡が取れなくなり、仕事もうまくいかなくなる。そして自殺を考えガケに行くが…。忘れたモノの中には、プラスのモノもあるという後半の流れが良かった。今回デビューした9人の中では、イチバンだと思います。

・主人不在のティータイム/中川きれえ
今回は読者ページのオマケとして4コマ×4本が収録。これは、ぜひともレギュラー化していただきたい。しかし、リコッタのメイド服は、あの露出度でいいんだろうか?

・祝!合併号だよ全員集合/九井諒子
次号は、ハルタ初の合併号ということもあり、九井諒子の予告漫画が掲載。お小遣いが足りなくて次号を買うことができない朋子ちゃんが、マンガ誌を自作する。小学生女子らしく「きみが好きだ!」と告白している作品が5本くらいあるのはともかく、モズクスだけ強引な夢オチになっているのはどうなんだ? あと、最後のページの落差が大きすぎる。

・予告
次号は合併号なので、連載作品は全部掲載。ほかにも『青とグランドワーカー』『ロメ夫シリーズ』が掲載。設楽清人、高田健一、徳永龍人、松本結樹の読み切りも載ります。ブ厚くなりそうです。





テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2013/07/16(火) 19:25:00|
  2. ハルタ 1~10号
  3. | コメント:0
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