最後となる、フェローズ26号の感想です。
・表紙/碧風羽 新雑誌の準備のために(?)地下で冬ごもりする様々な生き物たち。ウサギやカメに混じって、しっかりフェローズ君がいるのも見逃せません。
・乙嫁語り/森薫 27話目。ヤギ狩り(山側に先回りして仕留める)の帰りにアミルが見つけた、羽に傷を負った鷹。連れ帰って手当てをすることに。カルルクが焼きもちを妬いたり、鷹を上手く回復させることができなかったことをアミルが悔いたり、2人の心のやり取りがとても良かった。あと、現代なら飛べなくなってもテレケのペットとして飼う所だろうけど、それを許さないというのもこの時代ならではと思った。新雑誌でも、この『新アミル編』が続くようです。
・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ 2回目。今回は、ルドルフの持つ銀行に、強盗から犯行予告が届く。普通に捕まえればいいのに、なぜかルドルフ側と銀行側で『どちらが先に犯人を捕まえられるか』という、対決をすることに。ジープで銀行の入り口をブチ壊したりヘリコプターまで登場したりと派手なアクション満載だが、結局捕まえたのはカジノでスッたチンピラ2人というのが、なんとも…。あと、銀行職員で2回もビキニを吹っ飛ばされたメガネっ娘さんと、チラッと登場したラパン姉さんが気になりました。
・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~/冨明仁 4~6話目。一気に3本立てだが、内容が、侍女に仮面を被らせて『誰が本物のビビアンでしょう~か?』クイズ。仮面を新調(頭のトンガリ部分から花が飛び出すギミックが組み込まれた)して上機嫌のビビアン。舞踏会で謎の仮面の人物と踊るビビアン。という、よく言えばコメディたっぷりな、悪く言えばストーリーの本筋とは全く関係ない内容。
・保健室の黒便り/夏本満 3話目。極度のあがり症のために、人前では般若の仮面を被っている生徒会長の小田君。とうぜん大きなツカレがついているわけで、黒田先生の出番になる。水野さんだけでなく前回登場した大島さんも出てきたので、今回の小田君も準レギュラー化していくか。
・オハナサン/戎島実里 読み切り。まさかのガチホラー。幽霊の女の子が正体を現すときの不気味さ、主人公チヨちゃんのラストページでの行動と、なにもこんな年の瀬に背筋を凍らせなくても、というぐらい不気味ゾクゾクさせられた。
・犬神姫にくちづけ/宮田紘次 9話目。かずらが憑依できなくなった原因が、弁天号が要石のかけらを飲み込んでいたからだということが明らかに。清掃課全員で原因を取り除き、妖怪を退治して元通りになって一件落着。ただ、かずらは大阪に飛ばされたようなので、もうひとりの憑依体質の御倉いつきさんがチラリとでも登場してほしかった。
・ふうらい姉妹/長崎ライチ 35回目。まずトビラで、れい子がドラキュラの全然似ていないモノマネをしているのはともかく、アオリで『それらしい服まで作ったのに・・・!』と言っているが実際着ているのは、ただのズタボロなところ。あと最後に、れい子が髪を切ったけど、コレは次回以降も引き継がれるのかな?
・坂本ですが?/佐野菜見 5話目。久保田君の母親が、坂本君に恋をしてしまうッ! 久保田君がいないあいだ、家の中でちょっとホラーな追いかけっこをする2人。干してある洗濯物に坂本君が紛れ込んでいるのは、さすがにガマンできなかった。あと数学の問題の『時速120キロメートルで移動するたかし君』って、何に乗っているんだよ!?
・乱と灰色の世界/入江亜季 27話目。魔法使いたちと骸虫との戦いが始まる。キツネの白狛衆たちがどんどん骸虫を食べていくが、結界が破れて凰太郎が姿を現す。そして全は、灰町の役所を訪ねて市長の三門扇と面会。戦いの舞台は灰町にも及ぶのか?
・瑪瑙之竜/長澤真 20話目。マナの家に居候することになったコネットとアレックス。今回は日常編という感じで、3人(後にニスとジニーも合流)のやり取りがメイン。マナは、2人を仲間にするつもりらしいが、どうなるか? あと、マナの指のアタッチメントに泡立て器があるのが、いちばん面白かった。
・星屑ニーナ/福島聡 20話目。現代(?)に戻ってきたピッピと星屑。ただ、この時代のお金を持っていないので、順調にはいかない。そして、最初の宇宙雷魚に餌付けしたのがニーナだと判明。新雑誌早々クライマックスか。
・エニデヴィ/白浜鴎 2話目。エニエルが服をダメにしてしまったので(羽を出してボロボロに)、パリにショッピングに来た2人。今回も細かなキリスト教ウンチクと、美術っぽいモチーフのコマが良かった。それからエクソシストのアダムが登場したことで、バトル要素(?)が追加されていくかも。あと、バイクに憑依させられたガアプがカッコ良かったです。
・でこぼこガーリッシュ/原鮎美 21回目。レポート提出後の冬休み。2人は雪まつり&温泉旅行に行くことに。旅行の許しをもらうためにスカート姿になる織子が良かったです。あと、ずっと勘違いしっぱなしのナッツンの両親。
・ヒナまつり/大武政夫 22話目。今回は、まさかのシリアス回。アンズが住んでいる公園が区画整理されることになりホームレスたちは退去することに。アンズは詩子さんの計らいで、中華料理屋を営む林さん夫婦に引き取られることに。暖かい夕食を食べては涙し、ホームレス仲間との想い出が自分の中にあることを確かめてグチャグチャになるアンズの顔には胸を締め付けられる。ヒナと新田が出ないだけで、こんなにも感動ストーリーになるとは。
・鋼鉄奇士シュバリオン/嵐田佐和子 8話目。烈人を中心に、シュバリオン本部を再建築(弥生式建築)。そして、最後のシュバリオン、グリーンのときわ君の所在が明らかになるものの、烈人を元の姿に戻すのは反対だという。次回は説得編か。
・梅小路さん喜怒哀楽/緒方波子 読み切り。告知マンガなどで登場した梅小路さんを主人公に、インコ先生、書店員の笛田南と、早くも始まった緒方波子版アベンジャーズな一作。鳥が怖い梅小路さんが、大好きなマンガの作者が巨大インコと知って戸惑うが…という内容。このままシリーズ化してほしい。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人 5話目。今回からタイトルがリニューアル。大雪で帰れなくなってしまった2人が、ハクメイ行きつけの呑み屋で暖を取る。そしてツケのあるハクメイは、なんやかんやで店主のシナト(&妹のミマリ)と賭け勝負をすることに。箸と輪っかを使った遊びは、賭けを抜きにしても純粋にゲームとしても面白そうだと思った。
・鴨の水かき/空木哲生 3話目。前原さんが進めてきたデパートでの北欧フェアが、突如現れたクライアントの局長のツルのひと言で沖君の対案にシフトチェンジさせられてしまう。次回で、どういう決着をするのか? あと前原さんは、毎回精神的なダメージを喰らって、フラフラする係りなの?
・おそれ貸家の女郎蜘蛛/長谷川舞里絵 読み切り。女郎蜘蛛(上半身が人間)が大家をしているアパートの、ただひとつの規則は『蜘蛛殺す勿れ』。それを破ってしまった男は、どうなってしまうのか―。という、ショートストーリー。前回の読み切りのときもそうだったけど、世界観の説明が足りなさすぎると思う。なぜ、主人公の男はこんな場所に住むことになったのか?とか、大家さんが最初から蜘蛛丸出しで問題はないのか?とか。
・補助隊モズクス/高田築 8話目。まず、虫が『倫虫』。虫に取り憑かれた人は『倫虫人』と呼ばれることが定義される。さらに、前回登場した人を攻撃しない倫虫人は『ヒーラー』と呼ばれるタイプで、人間のことを調査しに来たということが明らかになる。決着は次回に持ち越し。
・事件記者トトコ/丸山薫 7話目。今回は、大暗黒仮面の部下であるアレニェが主人公。彼の献身的で見事すぎるサポートぶりと、なぜそうなったのかという理由が描かれます。確かにアレニェの株は上がったが、代わりに大暗黒仮面の株が爆下げになってしまった気がする。
・ジゼル・アラン/笠井スイ 今回は作者が体調不良ということで、番外編。ジゼルが飼っているネコのアルセーヌが主人公。1コマ目で猫の肛門とキン○マを描いたことを評価したい。次号でサーカス編が決着です。
・石精綺譚/原鮎美 3話目。今回は石精が登場しない日常編。フィーカは基盤の紋様を掘るのが得意。いっぽうサーシャは、紋様のデザインやアレンジが得意。親方が不在の時に受けたランプ製作の依頼を、2人が意地を張り合いながらも協力して作り上げていく様子が良かった。こういう日常が長く続けばいいが、そういう展開にはならないんだろうな。
・青とグランドワーカー/犬童千絵 読み切り。Qに掲載された『120Kgの純情』に登場した、大地とセレナが『解体業者』(正確には大手建設会社の解体部門)としてリニューアル登場。街の住民や、役所も頭を悩ませるギャング団が寝ぐらにしている木造校舎を解体する。作者の重機マニアぶりもうかがえて、なかなか面白かった。ただ、ギャング団の正体が戦災孤児の集まりとか、授業中に爆撃を受けることが珍しくないという時代背景がよく分からない。
・ベルチャイルドの鐘/高田健一 4話目。今回、初めてザック&ダイムと、前回登場した女賞金稼ぎのマヤが出会う。ウェンディ―という、男の手配書を見せて「似ている」という理由だけで、連れて行こうとするザックと抵抗するマヤ。これまでよりは、ややコメディ色が強い内容だった。これからは、隔月ペースでの掲載になる模様です。
・魔街の坂/中村哲也 3話目。たしか、3話構成という紹介だと思ったが、今後も隔月ペースで掲載される様子。今回は、モンスターが襲ってこず、イェーガーが塔の修理と設備を増やしていく。そのなかで、孤児たちのお姉さん的存在のロゼとのやり取りが良かった。
・最愛の隣の悪夢/安住だいち 12話目。ヒロのミスは、建設業者さんたちのガンバリで、なんとかリカバーできた。そのなかで改めて設計士としての喜びをみつける。そして雪乃は、マキと会って別れた理由を聞く。そこで、マキが現在かかえている仕事 = 森山純を中心に、雪乃の過去とヒロがひとつにまとまっていきそう。
・赤の魔女/武井夏恵 デビュー読み切り。ダメな父親のためにスリをしようとする少女・ニア。いざ実行しようとすると、大きな犬に邪魔されてしまう。それは自分の祖母・マーサの使い魔で、自分の家系は代々魔女の家系だと知る。『家族は離れ離れではいけない』というテーマと、動物を使役する魔女という要素が、いまいちまとまりきれていないように思うが、それでも今後に期待できそう。ニアの使い魔=ネコの口調とかがカワイイ。
・兎の角/睦月のぞみ 最終回。アヤが天沢さんに告白。その返事を聞くのにいろいろな邪魔(シズルとサヤと公園のバカップルとバカップル)が入るが、天沢さんも無事に返事ができてハッピーエンド。巻末を見ると、すでに新連載を準備しているようです。
blue blueの喜劇/渡邉紗代 読み切り。筋肉バカの兄・千雪と病弱な弟・垂氷の2人が主人公のコメディ。ダメなのは兄だけかと思ったら、弟も相当なモノ。特に縁日で千雪がかき氷に魔法の薬(プロテイン)をかけてテンションが上がる → 逮捕という流れが最高だった。
・ましまろ文學ガール/天乃タカ 最終回。清兄さんが文学を嫌っていた理由が明らかに。百音が書いた文學の内容も清兄さんへのメッセージになっていて、結局2人は互いのことを思いやっていた。葡萄の会のメンバーにも正体を明かしてハッピーエンド。新雑誌では『魔女マリーシリーズ』のほうを展開していきそう。
・新雑誌名 来年2月に発売される新雑誌の名前は『ハルタ』。インドネシア語で『宝』という意味だそうです。第1号では現行連載陣のほか、大武政夫をはじめ、窪中彩乃、設楽清人、浜田咲楽の読み切りが掲載されます。それから、菊池るち改め菊池まり子の新連載もスタートします。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
2012/12/19(水) 14:37:25 |
Fellows!
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フェローズの感想です。
・表紙/碧風羽 オレンジ色に輝く少年の戦士が、メインのデザイン。これは、vol.1の赤ちゃんがvol.20を経て成長したということか。ちなみにロゴと裏表紙のデザインがリニューアルされているけど、このフォーマットが使われるのは、次号までという…。
・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ 新連載。最強でオレ様な市長代理、ルドルフ・ターキーの活躍を描く。女を連れ込んだりする仕事場でのダメっぷりとトラブルを解決するときの豪快さのギャップが、なんとなく80年代くらいのアニメを想像してしまった。振り回されている秘書たちが、実は忠誠を誓っていて戦闘に秀でていることとかも。気になるのは、本当の市長が何をしているのかということ。
・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~/冨明仁 3話目。第1話に登場した大猿・ウンバを退治するルドンたち。ヴィヴィアンがその命令を出したのが、第2話で声をかけてきた若い兵士の敵討ちだというのが良かった。でも、ここから、さらに悲劇が生まれることになりそう。
・犬神姫にくちづけ/宮田紘次 8話目。今回は、雪山で行方不明者の捜索。御子神が、ちゃんと能力を使て活躍したのが良かった。帰り道ではぐれてしまった課長とかずらは、裸で温めあいながら一晩を過ごす。そして救助隊が来たら、能力が使えなくなっていた。なんでだ?
・坂本ですが?/佐野菜見 4話目。今回は、2年の丸山先輩が坂本君をパシリに使うが、坂本君のパシリスキルはただ事ではなかった。あと久保田君が、宣言通りにストパーをかけていることが、なんか許せない。
・保健室の黒便り/夏本満 2話目。今回は、黒田先生と同じく『見える』タイプの大島さんが相談相手。前回の話にチラリと登場しているのが見逃せない。一連の塩攻撃と、水島さんが地味に情報提供役になっているのがよかった。
・ベルチャイルドの鐘/高田健一 3話目。3人目の賞金稼ぎは、女性。賞金首のヘスを狙うものの、その腕は話にならないほど素人同然。それでも、なんとか仕留めてみせた。ザックの若いころ?みたいなヤツがいたし、冒頭で馬車から落ちたのはダイムかもしれない。この3人が合流して、本格的に話が動き出すのかも。
・乙嫁語り/森薫 26話目。アラル海編の最終回。ちょっと実家から離れただけで悲しくなったり、かと思えば結婚祝いの船での漁が大漁で金持ちを夢見たり、この2組の夫婦はこれからも、こうやってにぎやかに暮らしていくんだろうなと思わせてくれるラスト。そして、次回は『あの夫婦たち』が登場するそうです。
・鴨の水かき/空木哲生 2話目。社長がお昼に何を食べるかでデザイナーとしての資質を判断 → 前原さん、きょうが納期の仕事を忘れている → 社長、ドヤ顔でお昼の件を持ち出す という流れが面白かった。それでも高いテンションのままじゃなく、しっかりとオチをつけているのも良かった。
・秋津/室井大資 9回目。カルチャースクールでマンガコースの講師をすることになった秋津。序盤は幽霊のようなシルエット処理だった生徒の瀬戸さんが描いた漫画への秋津評が面白すぎる。『第二の高野文子』とか。あとは、お婆さんのはらわたの質感。
・ふうらい姉妹/長崎ライチ 34回目。今回は4コマではなく、遠足に行くしおりのショートストーリー。でも、遠足には行きません。図書室に行きたがります。
・お祭りゾンビ・ロメ夫/二宮香乃 読み切り。今回からシリーズ連載とのこと。本物のゾンビという所に目を付けられて、縁日のお化け屋敷で脅かし役をやることになったロメ夫。はじめは怖い雰囲気にビビッていたものの、後半は腸を出したり上下分裂したりの大活躍。あと、墓石に書いてある映画のタイトルが、なんか面白い。
・こびと日和/樫木祐人 4話目。家に歌姫のコンジュが遊びにやってくる。ミコチが料理を教えてあげて、代わりにコンジュが石鹸作りを教える。ひたすら、何かを作っている話だった。とりあえず、お風呂場で髪の毛クリンクリンのハクメイがカワイイ。
・乱と灰色の世界/入江亜季 26話目。乱が火を封じているので骸虫と戦えない黒羽衆。その隙を突いて乱は凰太郎のところへ向かう。そこについてくることになった日比が、どういう役割を果たすのかが気になる。
・石精綺譚/原鮎美 2話目。工房襲った岩竜は、フィーカが銀の瞳の力で石にして事なきを得る。倒れたフィーカは運ばれたレオ先生の病院で、自分と同じユニという変異種(石精の性質をもった人間)のジョーと知り合う。ジョーの手引きでユニに理解のある土地で暮らすことを勧められるが、フィーカは工房に残ることを決意。でも、本当の問題はここからか。
・エニデヴィ/白浜鴎 新連載。天使のエニエルと悪魔のデヴィエラの2人が、ケンカの最中に見つけた赤ちゃんの親を探そうと奮闘する。赤ちゃんのウンチをBBことベルゼバブが処理したり、ミカエル(?)のラッパで迷子の案内をしてみたり、上手くいけばフェローズ版『聖☆お兄さん』みたいになれるかも。
・ヒナまつり/大武政夫 20話&21話目。1本目は、新田の妹のミカが職場を辞めた勢いで上京。そのまま新田の家に転がり込んでニート化していく。2本目は、そんなミカの姿を『10年後のヒナ』だと思った新田が、細かなスケジュールでヒナを管理しようとする。ヒナ、ストレス溜まって能力暴走 → 新田が空へ投げ捨てる → ゲリラ豪雨 → 帰ってきたヒナにイクラを振る舞う っていう流れが最高だった。
・鋼鉄奇士シュバリオン/嵐田佐和子 7話目。今回は黄梨ちゃん編。警官として町の平和に貢献している様子を描く(ほぼ食べるか寝ているかだけど)。そして、ついに次回5人目のシュバリオンが登場する予定だそうです。
・ジゼル・アラン/笠井スイ 19話目。引き続きサーカス編。カミラの玉乗りの腕は徐々に上達していく。ジゼルも衣装を用意したり手伝いをするが、パウラの言葉から逆に距離を置くことを決意する。次回で決着かな。
・魔街の坂/中村哲也 3話のシリーズ連載の中編。今回も、ほぼ主人公のイェーガーとモンスターのバトルが中心で、世界観だとか、なぜイェーガーが数々の武器たちと言葉を交わし一体化できるようになったのかということは不明のまま。モチーフの坂も使われないし、後編で全てまとめることができるんだろうか?
・補助隊モズクス/高田築 7話目。今回は、のどかな田舎町の牧場が舞台。父親から暴力を受け、学校にも行かせてもらえず牧場の仕事をさせられている文子のところに、虫に取り憑かれた男が転がり込んでくる。遊佐と車酔いの東海林が到着するが、今回の虫は大人しいし文子の傷を治してあげたり、いままでとはちょっとちがう様子。どうなるかな?
・しらまり/高橋拡那 最終回。今回は、しらまりの伝説のファーストライブの様子をお届けする。『ひとまず最終回』ということなので、いつか戻ってくるかもしれないが、なにか根本的な改善が必要かも。まあ、さすがに時代を先取りしすぎていたか。
・健全ロボ ダイミダラー/なかま亜咲 24話目。真玉橋&恭子が乗ったダイミダラー超型の指ビームで、リッツを退けることに成功する。2人が行方不明のときのことは、他作品とのリンクなんだろうか? それから、オーバーバーストした霧子がずっといイッちゃった目だったのが面白かった。そして、次回は2月発売号に掲載とのこと。
・事件記者トトコ/丸山薫 6話目。今回の事件は(トトコの爺さんと因縁のある)諸尾牛輔博士が、動物に人間の知能を与えていたことが明らかに。なんか、最近のiPS細胞にまつわる騒動うんぬんで、ちょっと素直に楽しめなかった。
・瑪瑙之竜/長澤真 19話目。狂気の画家ロジャー・メルクス編が決着。正式な仕事ではないので大ぴらにはやらずに、デッカー警部に任せたという感じか。そして、アレックスとコレットがマナのルームメイトに。これはニスが黙っていなさそう。そして、警察に顔を見られたことでも動きがありそう。
・ウワガキ/八十八良 番外編。アジオの呼び方が千秋と小秋の両方が混ざった状態なので、それを固定するために実験デートすることに。山田先生やスミス先生、ジミ子あたりはもちろん、アジオの妹の咲子が出てきたのが嬉しかった。
・兎の角/睦月のぞみ 21話目。今回は、呪具がなくなったことによる大人の事情を解決する話。その中でアヤが成長を見せる。特に告知はないけど、巻末を見ると次回が最終回の様子。
・でこぼこガーリッシュ/原鮎美 20回目。それぞれが大人の女だと示すために学祭のミスコンに出場しようとするナッツンと織子だけど…。でも結局、岬&二ノ宮の両先輩のイチャツキっぷりに持っていかれた印象。
・鹿娘清美婚姻譚/緒方波子 最終回。まあ、長く続けるのは難しそうなテーマだと思ったが、まさか4回で終了とは。「鹿の他に奈良のいいところなんてない!」と言っていた清美が数ページ後に「鹿も人もお寺も神社も何が欠けてもこの街は成り立たない」って言うのもスッキリしないし、奈良の大仏が動いたのもよく分からなかった。この人、短編は面白いんだけどな。
・ましまろ文學ガール/天乃タカ 10話目。印刷所を借りて本作りをはじめた葡萄の会。しかし百音は、清兄さんへの気持ちを上手く文章にすることができない。お園さんや蓮のアドバイスをもらって、ようやく一本を仕上げることができたが、その現場を清兄さんに見つかってしまった。夢あたりが上手く説得できないだろうか。
・最愛の隣の悪夢/安住だいち 11話目。マキにフラれたヒロナリは、運よく仕事をゲットするものの、そこでミスをしてしまう。自分の理想だったはずの部屋で孤独に涙する。ここは、雪乃の出番かな。
・狼の口/久慈光久 14話目。反乱軍が南門を破り一気に砦の中に押し寄せる。数で押し、スルトの活躍もあってブルクトーを倒す。残すはヴォルフラムのみ。クライマックスも近いか。
・予告とか どうやら次号が『Fellows!』としては最後の発売になる様子。来年2月からは新雑誌として年10回の発売がスタートします。『乱と灰色の世界』『ヒナまつり』『こびと日和』『補助隊モズクス』『ふうらい姉妹』『ルドルフ・ターキー』『星屑ニーナ』『乙嫁語り』が毎号連載。他は隔号掲載になるようです。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
2012/10/16(火) 17:25:24 |
Fellows!
| コメント:1
フェローズの感想です。
・表紙/碧風羽 森の中にたたずむ塔と、装飾のほどこされた空中回廊。いかにもフェローズというキレイな表紙です。
・保健室の黒便り/夏本満 新連載。疲れた人やストレスの溜まった人に取りつく生き物『ツカレ』を見ることのできる学校の保健の先生・黒田が、相棒で『ツカレ』を食べる化猫と生徒の悩みを解決しようとする、という内容。今回はクラスから浮いてしまっているギャルの水島さんを助ける。これまでの読み切り同様、絵柄も話の構成も安定していると思う。いわゆる『憑き物探偵』みたいな感じで話を作りやすそうだし、今後が楽しみ。
・犬神姫にくちづけ/宮田紘次 7話目。今回は、豪華客船に潜入しての仕事。化狸は、マスコット的なレギュラーになるかと思ったが、そうでもなかった。あと、外人さんが「リロイ・アップルトン」だと言われていたので忘れないようにしたい。
・魔街の坂/中村哲也 3話のシリーズ連載の前編。状況説明的なシーンセリフが一切と言っていいほどないので、かなり分かりにくかった。とりあえず教会をモンスターが襲って、それを武器と融合(?)した男が倒したという内容。中編以降で世界観の説明と、モチーフである『坂』をどう生かしてくるのか?
・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~/冨明仁 2話目。前回で危機は去ったかに思えたが、今度は大きなオオサンショウウオが襲来。ヒロインのクラリアが首都ミテラに逃げてから、世界観の説明に移る。しかし、驚きなのは、クラリアが仮面の女王ビビアンだったこと。ここから、どんなふうに話を転がしていくのか興味がある。クラリアが抜け道を使って城内に戻るシーンにタップリページを使っていたりして、今回は真面目にストーリーを作っていこうという気持ちがうかがえる。
・石精綺譚/原鮎美 新連載。銀色の瞳を持ち、見た人を石にして捕食してしまう岩竜など『石精』と呼ばれる生き物がいる世界。人間は死んで黒い石になった石精の心臓を加工して生活を豊かにしていた。という、この物語の基本設定をすんなり説明してしまえるのは、作者の力量のなせる業か。石精と同じ銀の目を持つ主人公のフィーカが、これからの苦労にどう立ち向かっていくかというのがテーマになっていくか。
・坂本ですが?/佐野菜見 3話目。今回の坂本君の相手は、モテることを研究している女子の黒沼あいなさん。様々な作戦を試みるものの、クールな坂本君には効果ナシ。今回は、どちらかというと坂本君のカッコよさというよりは、あいなと、田中・八木の女子2名が打ち解ける方がメインだった。しかし、坂本君の下の名前はなんていうんだ?
・野の鍵/渡邉紗代 読み切り。古城の塔で100年眠っているプリンセスに目覚めのキスをしようとするアルバンと、彼に壊された石像の中に封印されていた男(彼もプリンセスを目覚めさせる使命がある。王子?)。その2人のあいだに芽生えた奇妙な友情? みたいな話。王女ミイラ化 → キスしたらそのままの姿で生き返る → 首が取れてバランスを失って橋の下に落下 というコンボは面白かったが、全体的に説明不足感が否めない。なんのトラップもなかったのに、なぜ誰も姫を起こそうとしなかったのか? そもそも、冒頭でアルバンが石像を壊すのが唐突すぎる。
・乱と灰色の世界/入江亜季 25話目。乱が凰太郎の体に骸虫が取りついていて、今回の元凶だということを知る。乱は戦う覚悟を決めたようだが、それは漆間家や黒羽衆といっしょに凰太郎と正面から向き合う形ではなさそうな気がする。
・ジゼル・アラン/笠井スイ 18話目。今回のジゼルの仕事は、サーカスでの子守り。その相手のカミラは、玉乗りを練習していて自分も役に立ちたいと考えている。ジゼルは、その手助けすることを決めた。次回は、サーカスの本番に乱入する形になるか?
・こびと日和/樫木祐人 3話目。港の市場にやってきた2人。壁のようなゴチャゴチャ街並み、そこに住んでいる人(動物)たちの活気あふれる様子が良かった。ミコチが財布を落としてしまったが、それをハクメイが責めるでもなく、あまり気にせずに店を見て回るのが、2人の信頼感みたいなのがうかがえて面白かった。
・ふうらい姉妹/長崎ライチ 32回目。2本立ての1本目。とうとつくんの4本が面白かった。たぶん、彼は宇宙人だと思う。
・鴨の水かき/空木哲生 新連載。社長の渡辺、クールな前原さん、新人なのにどこか達観している沖君、電話番の主婦バイトいく子さんが働くデザイン会社が舞台の話。抽象的な要求しかしてこないクライアント、資料名目でファッション誌を大人買い、いく子さんが編んでいたストールからアイデアが一気にあふれる様子。いろいろ問題はあっても楽しそうに仕事をしている様子が良かった。今後に期待大です。
・乙嫁語り/森薫 25話目。結婚式の中編。今回は、サーミ&サーム兄弟のターン。前回から引き続き宴の楽しそうな様子と双子の母親の苦労っぷりが面白かった。変わり身の術を見つけたときのリアクションとか。次回は、結婚式だけでなくアラル海編のクライマックスです。
・兎の角/睦月のぞみ 20話目。なんか、話が大きく動いた印象。真白家の呪具をサヤが持ち出し、それをアヤが天沢さんの協力を得て大鈴で破壊することに成功する。これで、それぞれを縛りつけていたものがなくなったように思うんだけど、次回からどうなるか?
・のぞき穴/高江洲弥 読み切り。主人公の優也は、片思いの茉莉子さんを木戸のわずかな亀裂からのぞく。そこで彼女の秘密を見てしまう。理解しがたい状況、不可解な展開ながら、しっかりと話を読ませる力がある。胸を張って面白いとは言いづらいが、なにか気になる一作。
・補助隊モズクス/高田築 5話目。病気の風子ちゃんを守りながら病院内で戦う東海林、遊佐、舞。前作『野ばら』のときにも書いたが、病院を襲ってきたテロリストを医師たち(か医師のふりをしたFBIとか)が返り討ちにする映画を作ってください。もしくは、そんな映画を教えてください。舞の式神は撃たれて消えた(死んだ?)のに対し、東海林の3匹は銃弾を弾き返していたという違いが気になる。あと風子のぬいぐるみは、しゅむたんにするべきだったのでは?
・ヒナまつり/大武政夫 19話目。瞳がバーに入っていくことを目撃してしまったことから同じクラスの貴志(警部役)、ケンゴ(巡査部長役)、相沢さよ(警視役)が、その謎を解き明かそうとする。ヒナの終始置いて行かれっぷり、不純異性交遊や援交を心配するものの知識が足りなく上手く想像できない男子たち、ケンゴが「うきゃきゃきゃきゃきゃ~~ん」と走り出すとこ、アイドル風に中学生なのにバーテンダーをしていることを謝るところからの拍手など、今回もキレッキレだった。死角がないな。
・健全ロボ ダイミダラー/なかま亜咲 23話目。町が壊れても平気、パイロットが死んでもしかたなしという姿勢の人間側に対し、取り残された2ペンギンを助けるために何とかしようとし、降伏することも考えるペンギン側。なんか、善悪の立場が入れ替わっているような。
・罔両の住処/長谷川舞里絵 読み切り。物の怪が当たり前に暮らす世界で自警団に入っているヒロインの天火が持ち前の発火能力を使って爆弾魔を捕まえる話。ただ、いろんなところが説明不足過ぎて話が頭に入ってこない。爆弾魔が自警団の屯所を襲い、学校も爆破しようとした理由も不明なら、演壇の下から投げたダイナマイトが不発だったのもよく分からない。結局、天火が人間なのかどうかも分からない。
・しらまり/高橋拡那 5話目。今回は、しらまりが主演キャラをつとめる恋愛アドベンチャーゲームの話。ベタな展開が続くが、ところどころで選択肢が出てくるのが面白かった。だんだん、このマンガにも慣れてきた。
・秋津/室井大資 8回目。単行本が10月に発売されるし、もう正式に連載扱いということなんだと思う。今回は、メンタルの弱い編集の村瀬さんの話。これから受けるであろうストレスを天秤にかける姿はカッコ良かったが、悲しいかな、その目は死んでいた…。
・瑪瑙之竜/長澤真 18話目。地下でのやり取りで、コレットとアレックスの素性、事件のあらましが判明する。増ページの次回で一気に解決か。それにしても、置いてきぼりの3人がカワイそう。
・星屑ニーナ/福島聡 19話目。大人ピッピとポポの親子喧嘩。そこで、家族のありかたを知ったピッピは『最初の宇宙雷魚』を倒すために星屑を連れて過去へ飛ぶ。クライマックスが近いのかな。あと、八福神みたいなロボットが出てきたのが面白かった。
・でこぼこガーリッシュ/原鮎美 19回目。演歌を歌ってもアイドルっぽいナッツンと、アイドルソングを歌ってもコブシが回っている織子が良かった。
・みそぎそ/大窪晶与 読み切り。神社のグータラな息子の俊裕が、なぜか神社に入ることのできない村上四郎君の悩みを解決する。舞台が神社だからといってオカルトやスピリチュアルな方向にいかず、シンプルながらヒネリの効いた真相で、かなり面白かった。今回の読み切り陣のなかでは、一番。
・飛んでけ魔法使い!/衛藤誠 えんため大賞奨励賞受賞作。未熟ゆえに変身状態から戻れなくなってしまった魔法少女が、元に戻るためにトラブルを解決しようとする。一見不要に思えた『棒高跳び』をやっているという設定が生きて、そのままオチにつながるのは上手いと思った。でも、現実世界にいきなり魔法使いがいることに、もうちょっと説明が欲しい。
・人魚の海女さん/柘植真由美 えんため大賞奨励賞受賞作。タイトルの通り、海女さんをやっている人魚のピュアな悪意という感じ。こっちは人魚が現実世界にいる説明がなくても、そんなにおかしな感じはしない。この違いはなんだろう?
・事件記者トトコ/丸山薫 5話目。新宿御苑近辺で起こった不審な事件の数々。それを取材するトトコと入谷だが、ジャングルと化した御苑内には翼竜はいるは、獣人はいるはで魔境と化していた。解決篇は次回。
・ふうらい姉妹/長崎ライチ 33回目。2本立ての2本目。雑貨屋で買ったお面が、斜井田さんとのデートに役立つとは。それにしても熊大臣の再登場はうれしい。オリに入れられながらも。
・鋼鉄奇士シュバリオン/嵐田佐和子 6話目。変身し続けているために力が暴走し始めているレッド。ついにはシュバリオン本部を破壊してしまう。変身を解くためには5人のシュバリオンの力が必要。次回で5人目が登場。勢揃いとなるか。
・最愛の隣の悪夢/安住だいち 10話目。コンペに参加したヒロナリ。書類審査は通過するものの、結局落選。一見よさげなプランだが、指摘された問題点はなるほどと思った。そして、マキちゃんからは別れを告げる言葉が。次回は恋愛編か。今回雪乃は、パンチラ係です。
・鹿娘清美婚姻譚/緒方波子 3話目。清美と善彦の結婚式の打ち合わせ。人間同士でもいろいろあるのに人間と鹿ならなおさら。清美には父親が3頭いるとか、鹿はフランス料理を食べたことがないとか(当たり前だけど)風習のちがいでモメるところが面白かった。次回は披露宴らしいですが、東条さんが日にちに悪い意味で反応していたのが気になる。
・天使のつくりかた/徳永龍人 えんため大賞奨励賞受賞作。神様が天使を作る話。やけに細かく工程を説明してくれる割に、いちいち失敗していくのが笑える。それに、主役の神様が浜松市の担当で天使を増やす理由が浜松市が合併して大きくなったからとか、こまかな現在の問題点とか、絶対に作者は浜松に住んでるだろ。
・帰路は戦場/若生舞 えんため大賞奨励賞受賞作。給食着を学校に忘れてしまい、ひとりで学校に戻るというタケル。それを放っておけない友達のカイトとあいり。バカバカしいことを真面目にやっている面白さがある。短いながらも、よくまとまっていると思う。
・ウワガキ/八十八良 最終回。撃たれたのは千秋だった。そこから始まる緊急の融合。『好きの足し算』とか、このマンガらしい終わり方だったと思う。次号には、番外編が載るそうです。
・ましまろ文學ガール/天乃タカ 8話目&9話目。2本立て。1本目は古本市で漢を見せる百音。葡萄の会の田間にキャラが立ったり、新しく文学を愛する美少年が現れたりして面白かった。百音に対して過保護すぎと言われた夢に何か変化があるか? 2本目は、唐路島先生から清兄さんが昔文學をやっていたことが語られる。さらに星野望という人物の名前。10年前に清兄さん、唐路島先生、そして星野望たちのあいだで何が起こったのか? けっこう話が動いた印象。
・予告とか 次号から白浜鴎と長蔵ヒロコの新連載がスタート。さらに、ゾンビのロメ夫が三度登場です。それから、7月発売予定がなくなってしまったフェローズQが『本誌とあんまり差がない』という理由で9月に発売される3号で終了が決定。その代わりにフェローズが来年の2月から年10回の『ほぼ月刊』状態に。厚さは? 値段は? 作品ごとの連載ペースは? など、様々な心配が頭をよぎります。過渡期なのかな?
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
2012/08/12(日) 21:27:05 |
Fellows!
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フェローズの感想です。
・表紙/碧風羽 今回はハープを奏でる女の人。藤の花の色がキレイですね。
・SCRIBBLES 3/森薫 フェローズ初の綴じ込み小冊子。森薫がこれまで描き貯めたラフスケッチと、うっかり描いた鉛筆漫画が収録されています。個人的には、書類をバラまく女性、制服で自転車ドリフト、ジャケット付きバニーあたりが良かったのではないかと思います。
・しらまり/高橋拡那 4話目。巻頭のカラーページをフェローズのCMに使ってから本編に行くというの構成が良かった。今回は、舞台ということでストーリーがあったので読みやすかった。
・乙嫁語り/森薫 24話目。ついに始まったライラとレイリの結婚式。でも2人は『花嫁はウロウロしない』ということで、あまり活躍しない。どちらかといえば家族や親せき、同じ集落の人たちが協力して宴を成功させよう盛り上げようという様子が描かれている。特に羊の解体シーンは細かく描写されていて、面白かった。今回は前編なので、普通に考えれば次回が後編だけど、シレッと中編とか挟み込んできそう。
・最愛の隣の悪夢/安住だいち 9話目。今回は、雪乃の母親も建築家だったことが明らかになったり、ヒロがコンペに挑戦することになったりと、今後への種まきのエピソード。マキちゃんは怒っている様子だけど、たぶん本当に忙しいんだと思う。
・犬神姫にくちづけ/宮田紘次 6話目。峠を荒らす暴走型怨霊を退治する清掃課のメンバー。でも、かずらは尿意とも戦っていて…という話。テンポよく怨霊を倒したり、普段見せ場のない寺山や外国人の彼(名前が分からない)が活躍したのも良かった。
・狼は嘘をつかない/九井諒子 読み切り。前半がWWS(狼男症候群)という病気の子供を持った母親の育児エッセイマンガになっていて(梅谷ゆかりの『我が家のワン!ぱく息子』)、後半が、その成長した息子の苦悩を描くという構成が良かった。ファンタジーと現実の問題を溶け込ませる手法は相変わらず上手いし、やっぱりこの作者はスゴイと思う。
・乱と灰色の世界/入江亜季 24話目。今回は、漆間家に避難してきた魔法使いのみなさんの生活の様子。サブタイトルが『嵐の前の前の前』だから、次の次の次くらいから戦いが本格化しそう。そして、乱のクラスに大量の魔法使いの子どもたちが転校してくる。すごいイジメられていたみたいだけど、大丈夫なのか?
・こびと日和/樫木祐人 2話目。まず、ハクメイのことを男の子だと思っていました、ごめんなさい。女の子でした。そんな修理屋のハクメイが、イタチの鰯谷親方と風車の歯車の修理をする話。周囲が不機嫌とかんじるほど仕事に集中する様子が良かった。
・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~/冨明仁 新連載。ある王国(ビビアンが女王になっている?)の精霊の住む森にある泉に、ヒロインの女の子がやって来たところから物語が始まる。凶暴なリザードマンが現れたと思ったらそれを上回る巨大なサルが襲って来たり、スピード感のある戦いと水に濡れた女の子がとても良かったが、まだどんな風にストーリーが転がっていくのか読めないので、油断できない。
・ヒナまつり/大武政夫 18話目。借金の取り立て、ヒナの天然ボケ、勘違いの連鎖、そして新田がすべてを引っ被るという、作品を構成する要素が上手く絡み合っていた印象。やっぱり面白いな。
・でこぼこガーリッシュ/原鮎美 18回目。今回は、織子の幼馴染の和香さんのいるお寺に座禅体験に行く。回想の小学校時代の織子の破壊力が高かった。あと、単行本が7月に発売決定です。
・坂本ですが?/佐野菜見 2話目。イジメられている久保田君を助けるのかと思いきや、バイトに誘った坂本君。カウンターに立つや大行列ができるところと、久保田君がバイトで習得したハンバーガー戦法でイジメを撃退するところが良かった。でも、はっきりと実在店名書いてあるけど、大丈夫なの?
・事件記者トトコ/丸山薫 4話目。トトコの家の女中・桔梗さん大活躍の巻。トトコのお爺さんが有名な天才理学者・薙沢卯一郎だと明らかになったり、本名が薙沢兎々子と書くことが分かったりと、トトコ周りの情報が整理された感じ。でも、ストーリー的に突き抜けたモノがないのが残念。
・ベルチャイルドの鐘/高田健一 2話目。今回はザックが登場せず、ダイムの単独行動。賞金首のリオ兄弟をその部下だったクラウスと追うことになる。クラウスがダイムの協力をしようとして裏切ったり、リオ兄弟に取り入ろうとしてやめたり、終始どっちつかずのクソ野郎なのが良かった。
・秋津/室井大資 7回目。もう不定期掲載の文字はないし、正式に連載されていると考えていいんだろうか? そういうのも含めて、なんかつかみどころがハッキリしなかった。今回は、ヘルメットをかぶった ぺがさす がカッコ良かったです。μ。
・ふうらい姉妹/長崎ライチ 31回目。今回は、馬七さん祭り。彼が、何故あんな絵を描くようになったのかという謎が明らかにされるが、そのきっかけになった力丸さん(♀)のパンチ力たるや。
・鹿娘清美婚姻譚/緒方波子 2話目。鹿の姿の清美を見つけられるか?という愛のテストにチャレンジする善彦。でも、短歌、鹿寄せ、鹿苑と、他の要素が多すぎてゴチャゴチャした印象。まあ、鹿苑とかは今後の展開に生きてくるんだろうけど。そして、結婚式の日取りが7月に決定。
・ジゼル・アラン/笠井スイ 17話目。犬の散歩や窓磨きなどの雑魚仕事をこなしながらエリックに手紙を出すジゼル。直接手渡しせずにポストに入れるだけなのに照れてしまうのがカワイイ。これが、エリックの現状を打開するきっかけになればいいが。あと犬のおやつは、味うんぬんよりも固くて噛めないと思います。
・星屑ニーナ/福島聡 18話目。メガネの力で1千年前に戻って両親を助けようとするピッピだが、上手くいかなくて同じことの繰り返し。ピッピは10年の時間を使って何か作戦を考えた様子。そのキーパーソンは星屑。1千年前からさらに過去に戻っていく。そろそろクライマックスが近いのかな?
・ピーチボーイ/田丸浩史 読み切り。なんの告知もなく載っていてビックリ。内容は童貞桃太郎が鬼ヶ島への第一歩を踏み出すというもので、いつもの調子で展開していきます。でも『捨てる』じゃなくて『切る』なんだな。
・補助隊モズクス/高田築 4話目。東海林と遊佐は、警察署内に入り込んだ虫の捜索に。協力してくれた蒲生さん(♀)の破壊力たるや。しかし、東海林はまだ3人組(式神と呼ばれる)を使えるようになってから5日しか経っていないのか。
・HONEY DROP/稲田晃司 エンターブレインえんため大賞佳作受賞作。ベタを効かせたポップな絵柄とアメリカの田舎町で開催される壮大な一発芸大会というアイディアは良かったと思うけど、そこから家族の絆みたいな話になっていってからは、ん~?という感じに。なんか、もうちょっと要素を削っても良かったのかも。
・The Handbook~虹の彼方~/大窪晶与 エンターブレインえんため大賞佳作受賞作。アメリカ独立戦争のときのイギリス軍の若者とネイティブ・アメリカンの青年の一時の友情が、時を越えても紡がれているという話。目次コメントの通り、好きなものを描いているというのが伝わってくる。
・瑪瑙之竜/長澤真 17話目。ニスとゼインという珍しい組み合わせが活躍する。そして、2人が助けた眼帯の少女・コレットは、ニスの写真に閉じ込められているときのことを覚えていたり、不思議な力を持っている様子。このことが4人にどういう影響を与えていくのか?
・鋼鉄奇士シュバリオン/嵐田佐和子 5話目。デス・ユニバースに破壊された遊園地のリニューアルオープンのイベントに出演することになったレッド。それを見守るさくらと蒼汰。やっぱり、キャラの表情が見えないと辛いなと、今回は思った。そしてイエローの黄梨ちゃんが登場。ということは、最後の一人はグリーンあたりか。
・健全ロボ ダイミダラー/なかま亜咲 22話目。将馬がペンコマになってしまったので、ヘアピンをもぎ取って暴走する霧子。街に向かって必殺技をぶっ放そうとする。でも、ハイライトはリッツがペンギン帝国総出でロボットを造り上げたことを思い出す見開きかな。
・ウワガキ/八十八良 19話目。USJ内でイギリス軍から逃げるアジオたち。上手く逃げ切ったかと思ったところで、千秋か小秋が凶弾に倒れてしまう。山田先生は間に合うのか? 千秋か小秋は助かるのか? というところで、次回最終回です。しかし、カバディがあんなに実戦的な格闘技だったとは…。
・兎の角/睦月のぞみ 19話目。全身が呪われているサヤさんのところに、シズルの護符を届けにメグミが現れる。そこからなし崩し的に真白家をぶっ壊す戦い(?)が始まってしまう。主役の2人がいないのに。
・BUNNY LOVES YOU~ミラベルの恋~/新居美智代 読み切り。17~21号のオビに連載されていたバニー漫画の本誌版。32ページ中28ページでバニーが登場するという、バニーのバニーによるバニー好きのための一作。腕相撲するときに胸を台に乗せるのは、ズルいわ。
・ましまろ文學ガール/天乃タカ 7話目。文章を書くことに恐怖を感じていた百音が、夢が描いたイラストのメッセージから再び鉛筆を握る流れが、ベタだけどアツくて良かった。でも、そろそろ清兄さんに本バレしそうだな。
・最後の周波数/吉田聡美 読み切り。お見合いパーティーに参加する元カノを、ちょっと離れたところから監視&盗聴する元カレ。10ページと短いこともあり、起承転結の『起』だけで終わってしまった印象。
・友達ゾンビ・ロメ夫/二宮香乃 読み切り。16D号に続くロメ夫君シリーズ第2弾。今回はドッヂボールで首が取れたり、ザリガニに両手を切断されたりとゾンビらしさを存分に発揮しています。あと、蟹江さんのSっぷりは注目に値すると思う。
・狼の口/久慈光久 13話目。あの手この手で砦に揺さぶりをかける反乱軍。そして、凧を使い屋根から侵入したクルトによって北門の跳ね橋を下ろすことに成功。そして南門からも攻め手が。ヴォルフラムは援軍を期待しているけど、多分それは来ない。いよいよクライマックスだが、隔号掲載というのが辛いところ。
・予告 今号は、すべて4コマ漫画で予告をしている。次号からは、原鮎美、夏本満、空木哲生の新連載がスタート。さらに高江洲弥、渡邉紗代、大窪晶与、長谷川舞里絵、中村哲也の読み切りが掲載されます。またブ厚くなりそう。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
2012/06/19(火) 08:20:57 |
Fellows!
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フェローズの感想です。
・表紙/碧風羽 空中に巨大な校舎(笛朗豆第二高等学校)が浮かぶ未来。だけど、制服と微妙な恋心は変わらない。ということか。
・坂本ですが?/佐野菜見 新連載。vol.18で読み切り掲載されたものの連載化。まず、トビラの遅刻ギリギリで校門にスライディングする坂本君カッコよすぎ。今回は、自称読者モデルの瀬良が坂本君に嫉妬して出し抜こうとするが、まったく相手になっていない。ハッキリ言って、これは『ヒナまつり』レベルまで行くことができると思う。
・犬神姫にくちづけ/宮田紘次 5話目。前回、課長に(事実上の)告白をし友人からは転職を進められて、仕事に身が入らないかずら。そこから考えて出した結論は、これまでよりも一歩前進したという感じ。でも、そのぶんラストも近づいているのかなという感じ。
・こびと日和/樫木祐人 新連載。vol.16D、Q(quiet)などで掲載されてきたハクメイとミコチの小人シリーズ。記念すべき連載第1回目で家が爆発してしまうという、衝撃の幕開け。でも、家が直るまでにハクメイがテントやかまどを作ったりミコチが料理の腕を振るったり、それぞれの得意分野を生かして楽しそうに野宿しているのが良かった。
・ねこたこた/高橋那津子 読み切り。同じ習字教室に通う小学生男子と高校生(?)女子の恋の話。こういう甘酸っぱいものを、毎号1本は載せてほしい。
・ジゼル・アラン/笠井スイ 16話目。本編再開。船の修理を頼むジゼルに変人の造船技師アンリ・パトリスから出された交換条件は『宇宙に連れて行くこと』。宇宙のことを勉強するために本を読み漁るジゼルが良かった。でも、本当の問題はエリックをゴーストライターの立場から救うことだよな。
・事件記者トトコ/丸山薫 3話目。トトコは、いつも通り暴走。取材そっちのけで火事になった和菓子屋(あんパンが絶品)に走る。今回のポイントは大暗黒仮面(本当の名前はMasque de La Grande Obscurite)の素の姿が描かれたこと。たぶん、もう推理とかは期待してはいけないんだろうな。あと登場人物たちの名前が、餅原君、阿古山君、谷津橋警部とお菓子関係に。
・鋼鉄奇士シュバリオン/嵐田佐和子 4話目。ドン・ミレニアムの力によって再び変身することが許された蒼汰とレッドのバトル。結構、戦力差があったが、これはブルーのブランクの問題なのか変身し続けているレッドに変化があったからなのか?
・鹿娘清美婚姻譚/緒方波子 新連載。奈良の鹿を保護する資金を得るために、老舗お菓子屋の三男坊と結婚する鹿の娘・清美(3歳・適齢期)の話。第1話にしては大人しい展開という気がするが、清美の兄鹿とか反人間派の鹿たちが動き出してからが本番かな。鹿情報満載の『小鹿通信』も掲載されています。
・ふうらい姉妹/長崎ライチ 29回目。トビラの熊に襲われそうになっているのと、体を使ってダイヤを増やすのが良かった。
・ヒナまつり/大武政夫 17話目。今回は、ヒナが一時期在籍していたバンド『セントラルパーク』の話。ロックとイリュージョンを融合させた『ロックージョン』を追い求める彼らだが、やはりヒナがいなくては完成しえない。そして、ライブハウスで一夜限りの復活。音楽って素晴らしいね。
・しらまり/高橋拡那 3話目。今回は、新曲発表ライブの様子。ヒナまつりのセントラルパークからライブが続く。今回は、白瀬マリをサポートする黒子たちにスポットが当たったのが良かった。
・でこぼこガーリッシュ/原鮎美 17回目。手塚調の絵でピノコみたいになったナッツンと『メガネを外すと美人』を通り越してまつ毛バッサバサになっていた花紬さんが面白かった。でも、大学でも身体測定ってするものなの?
・乱と灰色の世界/入江亜季 23話目。蟲に体を乗っ取られた凰太郎は魔法使いの村へと侵攻する。静が封印していた巨大な扉を破壊し、その中へと消えていく。静たちの封印によってとりあえずの危機は去ったが、すぐに対応を決めなければならない。まあ、どうやって凰太郎を殺すかってことだけど、乱がどういう反応をするか?
・乙嫁語り/森薫 23話目。結婚式の資料が間に合わなかったとのことで、今回は特別編としてアミルとカルルクの日常を描く。コマ割りのない1ページのイラストにアミルの日記のようなモノローグが重なる構成。単行本には、どういうふうに収録されるんだろう?
・最愛の隣の悪夢/安住だいち 8話目。単行本が5月に発売決定。今回は、緒方先輩と雪乃のイタリアンデートの様子。そこで語られる『倉俣史朗』の話が面白かった。ヒロとマキの関係がギクシャクするけど、あまりシリアスな問題にはしないでほしい。
・ぬがないキリコ/山名沢湖 読み切り。お気に入りの服を脱ぎたくないので、その上にどんどん重ね着をしていく女の子の話。20号に掲載された『メアリのカンバス』が好評だったことを受けての掲載らしいが、それに比べると今回は…という感じ。
・ましまろ文學ガール/天乃タカ 6話目。“小説の神様”と呼ばれる唐路島春菊の講演を聞きに行く葡萄の会のメンバーとお園さん(男装している)。しかし、当の唐路島先生が逃げ出してしまい…という話。いろいろあったけど小説家と知り合いになれたことで、百音の文學がレベルアップすると面白いと思う。
・まきもどし/近藤聡乃 読み切り。忘れ物の手袋を届けようとしたしたところから左右が反転してしまうという不思議な話。『うさぎのヨシオ』の単行本も発売されたが、意外と多くの引き出しを持っている作者なんだなと思った。
・星屑ニーナ/福島聡 17話目。サソリに連れられて地の果てを見るピッピ。そして、温泉につかる謎の爺さんからもらったメガネでヘラクレス十三世の襲撃をかわすことに成功する。今回は、過去に時間が飛んだ!
・秋津/室井大資 6回目。今回は、アシスタントの西君の話。秋津のアシスタント評が面白い。最後のページのハシラには不定期掲載とあるが、これもふくめてネタのような気がしてきた。
・補助隊モズクス/高田築 3話目。東海林は、思い通りに補助隊を使えたことで調子に乗ってしまう。東海林を勧誘した若木舞さんのほかに新たな補助隊使いの遊佐さんも登場。それからPC画面で×印のついていない男子中学生がいて、何人かでチームを組むことになる様子。
・受話器の向こう/百名哲 読み切り。面と向かって人と話すのは平気だけど、電話だと緊張するというサラリーマンの話。これ、結構思い当たるフシのある人は多いんじゃないだろうか? あと、この人はQ(quiet)に載った『棚の上のなにか』みたいに、登場人物の年齢を高めに設定した方が面白いと思う。
・瑪瑙之竜/長澤真 16話目。デッカー警部が語る『瑪瑙之竜』の名前の秘密。その中で語られるマナの初代相棒であるキャサリンのキャラクターが素晴らしい。『大抵のものがバラバラにできる』という能力もイイ。次回に風雲急を告げる新キャラが登場するらしいが、やっぱりキャサリン関係の人物なんだろうか?
・ウワガキ/八十八良 18話目。ジェーンさんたちのターゲットは山田先生ではなく、コピーである小秋のほうだということが明らかになる。イギリス軍は小秋を拉致りたい。山田先生は、その前に千秋と融合させたいという戦いに。決戦の舞台はUSJ。それから、アジオのなぞなぞの答えは、なんなの?
・ふうらい姉妹 ショートストーリー版/長崎ライチ 30回目。パソコンを買おうとする姉妹だが、とうぜん上手くはいかない。ちょっと前は「貯金が底をついた」と言っていたが、もうパソコンを買うほどの余裕があるとは。あの雑貨店、給料がいいんだな。
・兎の角/睦月のぞみ 18話目。シズルの粋な計らい(?)によって、アヤが男を取り戻した。ってことでいいのかな? でも、肝心の天沢さんの気持ちを確認していない気がするけど。
・健全ロボ ダイミダラー/なかま亜咲 21話目。将馬は、完全にペンコマのショウマに。霧子が手を尽くしても元に戻すことはできなかった。そこに現れるナントカ恭子とナンチャラ孝一。これ、普通のロボットものだと凄く盛り上がる展開なんだろうけど、このマンガだとそんな風には受け取れない。
・初恋の過客/梶谷志乃 読み切り。イジメられていた好きな子を助けるために、タイムマシンを開発して過去に戻ってきた男の話。アオリに『2度読むとわかる物語。』とあるように、読み返すとそれぞれのセリフの意味合いや登場人物の関係性が深く理解できて面白さが増す。
・恋文の行方/福島久美子 読み切り。百合もので、シンプルなラブレターの告白なのだが、一度兄を経由させるので話がややこしくなる。大きなバンソウコウとか大きく描かれた効果音とか、'80年代の少女マンガという感じ。
・Cage/高江洲弥 ここから2本は、エンターブレインえんため大賞の優秀賞受賞作2本を掲載。1本目は、誘拐犯と美しく成長した攫われた少女の不思議な関係を描いた作品。静かな狂気みたいなものが漂っていて良かった。
・菊花騒乱!/渡邉紗代 2本目はおてんばな姫様と物静かなお付きの少年の話。それぞれのキャラ設定とか、いつもボーッとしているソウさんの正体とか、割とベタな設定だけど上手く描かれていると思う。次号は、佳作の2本が掲載される予定です。
・予告 次号からQ(queen)に掲載された冨明仁の『鉄仮面女王 ビビアン』の連載がスタート。プロローグのショートストーリーが掲載されているのだが、ビビアンが主人公ではないという衝撃の事実が明らかに。じゃあ誰が主人公なの? 今回メインぽい描かれ方をしていたドルン? それとも料理の腕をほめられたアントニオ? それともビビアンの侍女? それとも予告イラストに多く登場しているドワーフ?
あと、次号は森薫のラフスケッチ集『スクリブルズ3』が付録です。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
2012/04/18(水) 17:20:31 |
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