晴耕雨マンガ

7月は、六道の悪女たち、ジョジョリオン、スペシャル。

木曜日のフルット 第6巻の感想




『それ町』は終わったけど、それでもフルットがいてくれる。『木曜日のフルット』第6巻の感想です。



・この巻では珍しく他誌へ出張版や、増ページのエピソードがありませんでした。全て1エピソード2ページの、純フルット100%という趣きになっています。

・今回は『フルットの巻98』(雑誌掲載時のタイトル)がトバされました。でも、これは『世界の巻』を収録するための処置でしょう。世界情勢を風刺した内容だけに、1年以上経っちゃうとネタが通じなくなる可能性があるし。ちなみに『フルットの巻98』のあらすじは、鯨井先輩がティッシュを食べます。

・個人的なお気に入りは、見事な叙述トリック『ハッピーハロウィンの巻』。連載終了したイカ娘へのメッセージ『コメットの巻②』。“白川市郎美人説”の顛末『白川先生の巻⑬』&『白川先生の巻⑭』。ヤンキーとオタクのアツい友情『適材適所の巻』。カッパの必殺殺法『合羽ちゃんの巻』。デクノボーが隠されて事件を暴いてしまう『しらべてみようの巻③』。沢村さんの武勇伝『沢村さんの巻』。ネコとカラスの五角関係『恋愛の巻』。ノラ猫情勢=世界情勢『世界の巻』といったところ。ベストは『無職かるたの巻』です。無職の不安感が異常なほど的確に表現されています。特に、と・る・れの札の破壊力の高さよ。
鯨井やる気
ネタ画像になる気がする。

・MVK(最優秀鯨井先輩)は『フルットの巻95』から、ビフォーアフターの鯨井先輩です。特にビフォーの方。
鯨井ビフォー










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  1. 2017/03/11(土) 15:22:47|
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それでも町は廻っている 第16巻の感想




終わりのない日常の終わり。それでも町は廻っている第16巻の感想です。


・第122話 未来の夢
唯一の歩鳥信者、福沢さんからの最後の依頼(時系列的には最初?)。「前世の記憶が蘇った」という福沢さんの謎の記憶の真相を探るために、歩鳥も『前世療法』のCDを体験してみることに。夢の中の太古世界での、針原さんと涼ちんの『いかにもいそう』感がスゴイ。結局、本編の中で歩鳥の進路は明らかにならなかったけど、エピローグのことも踏まえると、このとき言っているように大学の文学部に進んだのかな?

・第123話 Detective girls final
タッツンの恋愛ストーリー最終章。ついに真田への告白を決意したタッツン。その前に、歩鳥の真意を確かめようとする。47ページのタッツンは過去最高値を叩きだしていると思うが、それをあっさりと上回ってしまう“素”の紺先輩の破壊力の高さよ。あと、タッツンのメガネのレンズ部分だけ顔の輪郭が膨らんで描かれているのは、地味だけど素晴らしい表現だと思うのです。

・第124話 大事件
“女子高生メイド探偵”嵐山歩鳥、最後にして最大の事件。歩鳥のゲタ箱にラブレターではなく、脅迫状が入れられているという事案が発生。古くは第9話から、第19、25、69、88話など、これまでの様々な話が伏線として効果的に機能する、とてもレベルの高い内容。アクションパートも、2階から飛び降りる真田を筆頭に迫力、そして異常性が満点だった。

・第125話 紺先輩 スペシャル
紺先輩の最終回。第117話で涼ちんとランチをした帰りに、シーサイドに寄った歩鳥。そこで待っていた紺先輩と、些細な行き違いをしてしまう。座成と紺先輩の決着編というか再会は、もっと大々的にやるものだと思っていたけど、意外とアッサリと済ませた印象。ただ、紺先輩がそう思うことができたのも、歩鳥と出会えたからなんだろうな。2人が寂れた町を歩くシーンが、とても印象的。

・第126話 悪
涼ちんのラストエピソード。そして、森秋邸にあった『赤い絵』の謎が明らかになる。そこに、歩鳥最初の事件である『目の絵』を絡めて来たり、最後の狂気に捕らわれた?涼ちんの表情など、本編の謎解き同様パズルのようなテクニカルな構成。涼ちんは、後半になって登場してきたキャラだけど、次回作では(似たタイプのキャラが)主役級の扱いを受けると思う。

・第127話 至福の店 フォーエバー
メイド喫茶シーサイド最後の日。受験勉強に集中するため、タッツンがシーサイドのバイトを辞めることに。同時にシーサイドも『メイド喫茶』としての営業を終了することになる。歩鳥とタッツンが看板を洗う130Pからの回想は、涙をガマンすることができない。過去の話のカットでも、全て新しく描いているというのは、素直にスゴイと思う。この話が、実質的な最終回かな。

・第128話 嵐と共に去りぬ
大災害が予想される台風が丸子町に接近。そのとき、謎の高次元の存在が歩鳥の前に現れ、究極の選択を迫る。ラストの『つづく』が次の話ではなく、第111話『夢幻小説』につながっているというのは、いかに時系列シャッフルといえども、アクロバットすぎる構成。本編も、現実世界とパラレルワールドが交互に描かれているのか、スイッチを押す前のほぼ変わらない世界が描かれているのか、ちょっと判断に迷う。

・最終話 少女A
最終回。真田たちが、クラスから消えた『誰か』について話し合いをする。これまでは、一部を除いてモブでしかなかったクラスメイトたち一人一人にスポットライトが当たるというのは、ボーナスステージみたいな感じなのかな? 個人的には、この脚本が完成した演劇が最終回になると思っていたけど、予想が外れてしまった。っていうか、作者がツイッターにあげていた『概念探偵 歩鳥』って何だよ?

・エピローグ …それから
数年後、歩鳥が小説で賞を取る。その受賞パーティーで出会った人物は……。2人が顔を合わせてから、手を取り合うまでの空気感がなんとも言えない。




個人的には、ここまでドップリはまった漫画は初めてでした。この作品と出会っていなければ、このブログも始めていないと思うし。
石黒先生、素晴らしい作品を生み出してくださり、ありがとうございました。






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  1. 2017/02/15(水) 17:13:31|
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それでも町は廻っている 第15巻の感想




『それでも町は廻っている』第15巻の感想です。 kindleで買ったので、ちょっと更新が早いです。


・第114話 修学旅行
歩鳥たちが修学旅行で北海道に上陸。ただ、話の中心は浅井の海老洲への告白。さまざまな観光スポットや、グルメを満喫した前半部からは全く想像できない展開、そして、結果に意表を突かれた。歩鳥のムックリ芸とヒグマにデレるところは面白かったが、これで真田は恋愛的に動かざるを得なくなったわけか。

・第115話 飛ぶ鳥
紺先輩が、迷い九官鳥を保護。しかし、夜中に謎の言葉をつぶやいたことをキッカケに、自ら飼い主を探すことを決意する。できるだけ歩鳥には頼らず、自分の力だけで何とかしようとする姿が新鮮だった。そして、第22話『ワン・オア・エイト』で登場した2人組の正体が、こんな形で明らかになるとは。

・第116話 メガネ行方不明事件の全貌
水泳の補習中のタッツンがなくしたと思っていたメガネが、何者かの指紋ベトベトの状態でゲタ箱から見つかるという事案が発生。歩鳥が、その真相を回想する。ここまでピンチにたじろぎ、うろたえるタッツンも珍しいけど、校内でほぼ全裸になって用を足しているというのが、ちょっと衝撃的だった。そうしないといけないんだけど。

・第117話 虚
歩鳥&涼ちんの話。テーマとしては『見えていても意識しないものが、意識したとたんに意味を持ってくる』みたいな感じ。たぶん涼ちん関連の話は、なにか大きな話につながっていると思うので、今回の要素もどうやって生かされるのか楽しみ。あと、ひとりでシーサイドにいるメイド長が、時期的なことも考えるとちょっと切ない。

・第118話 牡丹灯籠
ユキコが、携帯ゲーム機を学校に持っていって注意を受けるが、翌日も同じことをくり返してしまう。その理由は、なんなのか? 歩鳥が真実を聞き出す。『ユキコの初恋話』というのも新鮮な切り口だったが、近い→早いのコンボとか『底』と『視る』の覚え方とか、全体的な構成のレベルが高かったと思う。24ページもあったし。

・第119話不猟少年不良少女群像劇
クラスで浮きがちな漫研部員にも声をかけるほど、周りに気配りができる“いい人”の城嶋先輩。『他人との距離感、つき合い方』みたいなテーマの内容だったけど、紺先輩と仲良くなるハードルはかなり高そう。第34話で年賀状を出したのも、精一杯の行動だったんだろうな。

・第120話 辰野俊子のお友達
初期とは性格というか、他人との接し方が変わってきたタッツンがメインの話。涼ちんとユキコ、涼ちんとタッツンという初顔合わせの対比が面白かった。しかしキャラ配置的に仕方ないとはいえ、タッツンにとって歩鳥はオタ活にもつき合ってもらうほど仲のいい相手なのに、歩鳥には他に紺先輩とか涼ちんとかいるというのが、ちょっとカワイそう。

・第121話 立つ鳥
ついに、紺先輩の進路が明らかになる。冒頭で合格発表のシーンが描かれているのに、自分もまんまと歩鳥と同じ勘違いをしてしまった。引っ越しの荷物をはさんでの歩鳥と紺先輩の会話、そして見つめ合う193Pの2人が最高だった。第71話『歩く鳥』とならぶ、それ町史上に残る名エピソード。





ストックは、今月のアワーズの分もあわせて3本あるので、なんとか今年中にもう1冊発売されないものか。









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  1. 2016/04/30(土) 13:32:04|
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木曜日のフルット 第5巻の感想



ネコと人間の、ゆる~い日常『木曜日のフルット』第5巻の感想です。前巻から1年3ヶ月のインターバルをおいての発売となります。


・この巻では、カラーページでフルットたち野良ネコグループの勢力図が明らかに。フルットたちが2番手派閥で、しかも『アウトローズ』というカッコいい名前を持っていたことが意外だった。名前をつけたのは誰だ? 

・今回は、ダ・ヴィンチやプリンセスGOLDに出張掲載されたモノも含め、収録を飛ばされたエピソードはナシ。なんとなく、風刺系・詐欺系の話が減ってオカルト系の話が増えた印象。

・個人的なお気に入りは、心霊写真に鯨井先輩がツッコむ『頼子の巻22』。フルットとクロの高度な心理戦『フルットの巻73』。いったい何をするお祭りなのか、いまだに分からない『ハロウィンの巻』。フルットの努力が徒労に終わる『硬い石の巻』。古本屋を支えていた一冊の本『鯨井先輩の巻57』。デンの花粉症対策『マスクの巻』。メガネっ娘の新キャラ登場『霊能者の巻』。これから本当に起こりそうな詐欺『お葬式の巻』。といったところでしょうか。ベストは『頼子の巻26』。映画『ミリオンダラー・ベイビー』を下敷きにした、頼子の懸命の努力が報われるエピソードです。
頼子 MDB

・MVK(最優秀鯨井先輩)も、同じ話からマウスピース間違いをする鯨井先輩。
鯨井先輩 マウスピース





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  1. 2015/12/10(木) 17:03:12|
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それでも町は廻っている 第14巻の感想



それ町14巻の感想です。

・第106話 図書館の回し者
歩鳥による図書館講座。第52話の秋まつり、第71話のスケートに続いて、紺先輩に歩鳥が新しい世界を教えるというシリーズ。結果的には、紺先輩のオカルト好きをいい具合に刺激したが、問題はコレを受験生相手にやっているということか。だから、第一志望に落ちたのかな。あと、ラストで歩鳥が『司書』を目指す可能性が急浮上。針原さんに言われた『保育士』『介護』より向いている気がする。

・第107話 歩鳥撃沈
眠れない歩鳥が、深夜のコンビニで真田と遭遇。その流れで小学校に忍び込むことに。プールのそばで歩鳥の悩みを聞いたり月がキレイだったり、真田が告白するのに絶好の雰囲気になったものの、そこから一気にオカルト方面へと展開していく。5巻の小ネタを生かしたオチもニクイ演出なのだが、なぜ前巻発売時にこの『手形付きハリウッドTシャツ』を読者ご存じ!みたいな形で発売してしまったのか?

・第108話 続・夢現小説
単行本ではサブタイトル表記が『夢現小説』となっていますが、それは第39話のもの。『続』がつくほうが正解です。高校生の静さんが、ある男子生徒との出会いから、ミステリ小説家を志すキッカケが明らかになる。その特徴であるウニ頭と飛行船がデビュー作のタイトルに使われ、腕時計を第102話で静さんがつけていることを考えると、北村早希は今後の重要人物になってくる可能性があるわけか。

・第109話 ドッペルゲンガー
唯一、歩鳥の推理力を信頼している福沢さんが、彼氏の浮気調査を依頼してくる。この話は真相の解明が終わったあとに、親が本当の息子を見抜けるか?という実験 → 福沢さんがタッツンの話をパクる。というふうに続いて、やや展開にまとまりを欠いた印象。ミュージカル研究会が歩鳥に脚本の依頼に来ていたり、男女の問題に関わるのを躊躇したり、今後の伏線的な部分のほうが気になった。

・第110話 お姉さんといっしょ
小学生の間で流行っている『ゴルゴンの迷宮』というという食玩を求めて、タケル&マッキーと歩鳥&山本君が街中を駆け回る。やっと見つけたラス1の『ゴルゴンの迷宮』を賭けたジャンケンで、必勝法を知っているマッキー相手にタケルが(おそらくワザと)負けたことと、歩鳥がタケルのために1個確保しているという、それぞれを思いやって行動しているのが良かった。

・第111話 夢幻小説
連載時は2話構成だった長編。歩鳥が、自分の存在を誰も知らないパラレルワールドのような夢の中のような、不思議な世界に迷い込んでしまう。歩鳥が『自分のことを誰も知らず誰も必要としていない』ことに恐怖を感じているのとは対照的に、真田とタッツンがつき合っていたり、紺先輩の性格が明るくなっていたり、嵐山家がリフォームしていたり、全体的に上手く廻っているのが、なんだか切ない。ただ、静さんがキーワードを打ち込んでから歩鳥が現実世界に戻ってくる演出の、スピード感は素晴らしい。

・第112話 エビの恩返し
安定のタケル×エビちゃん回。北陸の母方の実家から、嵐山家に伊勢エビが届く。しかしタケルは食べるのがカワイそうになり、調理することを強烈に拒む。そこで、歩鳥といっしょに海に逃がすことになるが……。2人の背後を歩く真田の不審者面もなかなかのものだが、冒頭のエビちゃんとタケルは、電車に乗って2人だけでどこに行こうというのか?

・第113話 赤
歩鳥が、第96話で出会った室伏涼ちんと再会。そこから、森秋邸に残された赤一色に塗られた絵の謎を、2人で推理することになる。185ページで車の後部座席に並んで座っているとこととか、193ページの最後のコマとか、この2人には、紺先輩やタッツンの時とは違う、妙な『最強のコンビ』感がある。しかし、森秋祖父の残した『赤い絵』の謎は解けずじまい。これは、今後の伏線ということかな?



あとがきを読んで『似たもの』『似て非なるもの』がテーマだから、表紙に歩鳥が2人描かれているんだと、納得。







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  1. 2015/06/01(月) 16:41:11|
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