晴耕雨マンガ

4月は、六道の悪女たち、スピーシーズドメイン、ヴィンランド・サガ

STEEL BALL RUN 第24巻の感想

STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 24 (ジャンプコミックス)STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 24 (ジャンプコミックス)
(2011/06/03)
荒木 飛呂彦

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ジョジョ史上最長シリーズ『スティール・ボール・ラン』最終24巻が発売されました。

・まず、表紙のデザインが素晴らしすぎる。作中の時代にマッチしたレトロさで、まるでレース終了数年後に記録映画が公開されるときのポスターのよう。馬、鉄球、無限大とSBRを象徴するものがエンブレム化されているのも見逃せません。

♯92 ハイ・ヴォルテージ その③
ワイヤー攻撃に続いてディオはガソリン&マッチ攻撃。ジョニィがいくら無限の回転を打ち込もうとしても、当たらなければ意味がない。前巻のときにも書いたけど、ぶっつけ本番で時を止める相手と戦うというのは無茶というもの。止まった時の中で『ACT4が動いた』とビビるディオは、第3部のときを連想してニヤリとしてしまった。

♯93 ハイ・ヴォルテージ その④
レースはいよいよ、クライマックスへ。残りわずか数キロというところで、ポコロコ、ノリスケとともに先頭集団を形成しているスループ・ジョン・Bの顔に見覚えがないというのが恐ろしい。それにしても結局ポコロコはストーリーに絡んでくることはなかった。第1ステージでポコロコを幸運に導いたあのスタンドの名前とか、細かい能力が気になる。まあ、でもジョニィたちと対立するようなキャラクターじゃないし、味方になったとしたらラッキーで戦力バランスが崩れそうだし、使いどころがなかったのかも。それとも『トラブルに巻き込まれず淡々とレースをすすめた』こと自体が、スタンドが呼び寄せた幸運の結果だったのかもしれないなと思った。

♯94 星条旗の世界
ジョニィvsディオの最終局面。時を止めジョニィに迫るディオ。カウントダウンしながら、弾が詰まった銃を直すディオがなんだかカッコいい。無限の回転を片足を犠牲にして受けきる覚悟というのも、悪役らしからぬ高貴さがある。だてに2回もラスボスをつとめいていない(別人だけど)。

♯95 星条旗の世界-OUTRO
ディオが遺体をシェルターに納めようとしたところに現れたルーシー。時間経過がよくわからなかったが、大統領戦からレースのゴールまで約1日あり、その間に列車で先回りしていた様子。そして、ルーシーがそこに持ってきたモノが、全ての運命を決めることに。第4部の吉良吉影vs川尻早人とか、第6部のプッチvsエンポリオ(このときはスタンドを使えるようになっているけど)みたいに、スタンド使いと一般人の攻防はハズレがない。今回は対決というほど激しい攻防はないが、ディオが包みを開こうとする2ページは本当に『ゴゴゴ』と聞こえてくるような気がした。
そして、気になるのは『遺体』の行方。スティールはディオが遺体をシェルターに納めたあとに死んだと思っているが、実際にはその前に倒されてしまっている。ルーシーがロックしたのは間違いないにしても、納めたのは『遺体』なのだろうか? それとも、ディオの『死体』なのだろうか?

週刊少年ジャンプで連載が始まったのが04年、05年5月号にUJに移籍。全95話。約7年におよぶ壮大な物語がゴールを迎えました。
荒木先生お疲れ様でした。









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  1. 2011/06/06(月) 12:34:50|
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STEEL BALL RUN 第23巻の感想

STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 23 (ジャンプコミックス)STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 23 (ジャンプコミックス)
(2011/05/19)
荒木 飛呂彦

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仕事の都合で、ちょっと更新が遅れ気味です。

ジョジョの奇妙な冒険第7部 スティール・ボール・ランの最新刊が発売されました。ついに、ジョニィvs大統領の戦いが決着。そして、最後の敵が現れます。

・♯89 ブレイク・マイ・ハート ブレイク・ユア・ハート その②
ジョニィが大統領に下した決断は『信じる』こと。しかし、そこにジャイロにとどめを刺した銃を拾わせるという『保険』をかけるあたりが、ジョニィらしいと思う。他の部の主人公たちとは違い、どこか黒い心を持っている(言い替えれば、目的のためなら邪悪なこともできてしまう)。そして、大統領との撃ち合いを制したジョニィが見たジャイロの魂。3ページにわたる慟哭は、胸にくるものがあった。

・♯90 ハイ・ヴォルテージ その①
遺体を布にくるむジョニィ。偉人であり聖人であり、アメリカ人にとって日頃の生活の支えみたいな人だと思うんだけど、ジョニィにはそんな気配はなし。もう、そんなことはレースを通じて超越してしまっているのだろう。肉スプレーでスティールもルーシーも回復。ジョニィも立ち上がれるようになっている。これは、スローダンサーに黄金長方形で蹴らせた結果ということか。第1巻で鉄球の回転の力の影響で車イスから立ち上がったことが、ここで実を結んだという感じ。
ジョニィは『遺体』が盗まれていることに気づく。こういう、誰かが気づかないうちに何かをしていた、というシーンは独特のザワザワする感じがある。見覚えのある蹄の跡とスティールが語る大統領の最終目標を聞いたジョニィはレースに復帰。追い付いた犯人はなんと、ディオ! しかも出現したスタンドは『THE WORLD』! さらに、止まった時間の中でナイフを投げる! この怒涛の畳み込みには興奮せざるを得ない。それにしても、あのバーバ・ヤーガがまさかのリタイアとは…。

・♯91 ハイ・ヴォルテージ その②
死んだはずのディオが現れた種明かし。大統領は、別次元にいるワールドのスタンドを持ったディオを探して連れて来たわけだが、それにどれだけの時間と何人の大統領が犠牲になったかと考えると、気が遠くなる。最終ステージのスタート地点にはジョニィの父親が現れ今までの自分の行動を悔いて涙の演説をする。ジョニィも姿を見たときに一瞬涙を見せるが、すぐにDioの追撃体制に。レースを通して成長したジョニィにとっては、昔抱いていた父親に認めてほしかったという思いは、もうどうでもよくなっていたのかも。ジョニィは爪弾の射程距離を計るが、ディオは時を止めた中でワイヤーを張って馬上のジョニィを攻撃するという策士ぶり。ほぼ、ぶっつけ本番で時を止める相手にひとりで戦わなくてはならないジョニィ。これは、なかなかヘビーな条件だと思う。

・ジョニィvsディオの決着は? 『遺体』の行方は? SBRレースの結果は? まだまだ目が離せません。最終第24巻は、来月に発売されます。









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  1. 2011/05/23(月) 12:18:20|
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STEEL BALL RUN 第22巻の感想

STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 22 (ジャンプコミックス)STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 22 (ジャンプコミックス)
(2010/11/04)
荒木 飛呂彦

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ジョジョの奇妙な冒険第7部スティール・ボール・ランの最新刊が発売されました。

表紙は、ジョニィ、ジャイロ、ルーシーの3ショット。第10巻のジョニィなみに美術的な完成度が高く、タイトル抜きで大きいサイズのものを額に入れて飾ってみたくなりました。

・「まだだ、まだジャイロは死んでいない! 煙みたいな魂になって空にのぼりながらジョニィに別れの言葉を言うまでは死亡が確定したわけではない!」と思っていたんですが、いきなり大統領に胸元に銃弾打ち込まれるし、その後の描写から観てもジャイロの死亡は確定か。帯にも『ツェペリの魂はジョジョが継ぐ!』とあるし。第1部のツェペリさんからジョナサン、第2部のシーザーからジョセフと同じような道をジャイロとジョニィもたどるということか。でも、個人的にはツェペリがジョースターの踏み台になっている気がする。

・ジョニィvs大統領。SBRには絶対防御の『20thセンチュリー・ボーイ』が出てきたが、攻撃をかわすだけならD4Cがジョジョ史上最高の能力かも。ジョニィの爪弾が当たらず、愛馬がスロー・ダンサーがヤラれてしまう。まったく無関係というわけではないが動物が傷つくのは、なんだか気持ちのいいものではない。

・そして、ジャイロの『LESSON 5』を受けて、渡せなかった鉄球の回転と馬の力を使い、完全な黄金の回転エネルギーを得たスタンドの『牙』はACT4へ進化。人間が大きなジャラジャラした飾りのついたアメフトのプロテクターを着ているようなデザイン。ACT5に進化するようなことがあれば、プロテクターを脱いで中の人が出てくるんじゃないだろうか? そして、殴りかかるときのセリフが「オラオラ」というのがなんとも爽快。SBRではスタンドが本当に能力の象徴的なイメージ像なのがほとんどで、スタンド同士が戦うシーンというのがあまりなかった。ためて、ためて、ここで「オラオラッ!」ときただけに、なんだか胸がスッっとした。「これがジョジョだよ」と。『牙ACT4』の能力で何度も生き埋めにされる大統領。ゴールドエクスペリエンス・レクイエムのように無限の回転の力が終わりのないダメージを与えるということか。ダメージを受けているのが大統領ではなくD4Cというのがポイント。別の次元に行って大統領を乗り換えてもダメージから逃げられない。なんか、もうD4Cのほうが本体で大統領は乗り物的な感覚なんじゃないか?

・負けを認めてジョニィに交渉する大統領。歴代ラスボスの中でもいちばん潔いというか殺人鬼の吉良とか自らの過去を隠すために娘を殺そうとしたディアボロなんかより、ぜんぜん言っていることに説得力がある。ただ、吹き出しの中にいちいち入る『約束』『保障』『戦争』とかの説明アイコンが面白くてシリアスな雰囲気がいい意味で中和されている。

・D4Cが登場した第17巻ぐらいからずっとラストバトルの雰囲気でしたが、ジョニィの決断が、それに決着をつけることになるでしょうか? 








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  1. 2010/11/07(日) 11:35:21|
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STEEL BALL RUN 第21巻の感想

STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 21 (ジャンプコミックス)STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 21 (ジャンプコミックス)
(2010/07/02)
荒木 飛呂彦

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STEEL BALL RUNの最新刊が発売されました。表紙は、花とジャイロ。他のマンガ単行本ではありえないような淡い色合いが、独特の雰囲気を出しています。内容は、ほぼ一冊通してジャイロvs大統領の死闘が描かれています。

・帯には『ジョジョの奇妙な百人一首世界(ザ・ワールド)』の広告が。百人一首そのものよりも、手首を鍛える用の鉄球風ボールだけほしい。

・毎回、本編とは別の意味で目が離せない著者近影の文章。荒木氏がワケルくんを知らなくてバカにされるという内容。自分も「そんなの知らねえよ」と思って調べてみたら、仙台市のゴミ分別推進のキャラクターだったんですね。でも、出身だからって、いま住んでなきゃ知らなくても仕方ないと思うけど。    ワケルくんのホームページ

・ここから本編の感想。D4C以外に次元を越える力が『重力』→第6部。左手を切断されるジョニィ→第2部のジョセフと、このクライマックスでも各部への細かい踏襲は続いている。ジョニィは大統領に敗れたものの、ジャイロとスティール氏のおかげで止めは刺されずにすんだ。スティール氏が命懸けでルーシーを救おうとした行動力はすごい。大統領には『父親のつもりか?』と言われたが、どちらかというと夫としての意識が強いように思った。あくまでもルーシーの体から放たれる光が基準というのも、D4C(ラブ・トレイン)の弱点のひとつかもしれない。

・ルーシーを中心に集まる海の水際で大統領を迎え撃つ決意をするジャイロ。一度別次元に行っても水の中に戻ってきたら溺れるという理由だが、そんなに深さがある訳じゃないし、効果は薄いと思う(現に、大統領が連れてきた2人は溺れなかったわけだし)。動きは、鈍くなるんだろうけど。

・馬を使った黄金長方形の回転は次元の壁を突き抜けて新たな力に発展。その名も『ボール・ブレイカー』。一撃食らった大統領を老化させる強烈な破壊力。ジャイロは、遺体とも悪魔の手のひらとも別のルートからスタンド能力を生み出して見せた。それでも、上をいった大統領の執念。光の壁で鉄球をゆがませて致命傷を避けた。倒れたジャイロを見てジョニィは大きなショックを受けているが、この後まともに闘うことができるのか? 第1巻で『この『物語』は ぼくが歩き出す物語だ。肉体が… …という意味ではなく 青春から大人へという意味で…』とあるので、この闘いがそのタイミングとなるのか?

・ただ、まだジャイロが死んだことは確定していない。体が真っ二つになったディオはともかく、ホットパンツもアレで死んだとは思えないし、レースの最終ステージを盛り上げる意味でもジャイロには生きていて欲しい。でもスティール氏が重体、大統領がジョニィに負けて再起不能になるとすると、レースが正常に開催される保障はないのか。

・次巻で大統領戦に決着、次々巻でレースが決着、という流れですかね。ジョジョ最長シリーズとなったSBRがどういう結末を迎えるのか楽しみです。









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  1. 2010/07/05(月) 17:39:40|
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シリーズ通算100巻! STEEL BALL RUN 第20巻の感想

STEEL BALL RUN vol.20―ジョジョの奇妙な冒険Part7 (20) (ジャンプコミックス)STEEL BALL RUN vol.20―ジョジョの奇妙な冒険Part7 (20) (ジャンプコミックス)
(2010/03/04)
荒木 飛呂彦

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・STEEL BALL RUNの最新刊が発売されました。『ジョジョの奇妙な冒険(第1部~第5部)』が63巻。『ストーンオーシャン(第6部)』が17巻。そして、『STEEL BALL RUN(第7部)』が20巻ということで、ジョジョシリーズ通算100巻達成ということになります。おめでとうございます。心から大きな拍手を贈りたいと思います。最近の少年マンガの傾向を考えれば、長く続けることが良いこととは必ずしも言えないですが、それでもスタンドの概念が他作品に与えた影響だとか、ルーブル美術館とコラボレーションしたという偉業を考えると、漫画史に残る名作と断言できると思います。

・そんな記念すべき一冊なのに、表紙は第18巻のジャイロ、第19巻のジョニィと同じデザインでルーシーだし(ルーシーが悪いわけじゃないけど)、作者コメントは『ツケマツ毛』が家の中に落ちていて怖いという、まったく関係のないもの。もっと、記念碑的ななにかがあっても良かった気がする。ウルトラジャンプでそういうことをやるんだろうけど。

・遺体の力によってD4Cに新たな能力が発現。ルーシーを中心に『吉良』なものを近づけ『害悪』なものを遠ざける空間のスキ間を作り出し、その中を大統領は自由に移動することができるというもの。スキ間にいればダメージを受けることがなく(遠くの誰かにヘタをつかませる)、仮に致命傷を負ったとしても別の世界の大統領と入れ代わることができるので、大統領を倒すことは不可能に思える。ホット・パンツは窓枠が心臓に刺さり、ジャイロもわずかなかすり傷で首と心臓にダメージを受けることに。ホット・パンツは死んだように描かれているが、これまでも戦線離脱したかと思ったら復帰してきたので、今回もそうなると思っている。ヒョコッとレースのゴール地点にいそうな気がする。

・ ★大統領は、いっぱいいるけどD4Cは一体しかいない。 ★『爪』の穴は、はさんでも消すことができない。 ★スティール氏が列車の中に残されている。 ★あぶみを使った黄金長方形の回転。 このあたりが大統領を倒すヒントになると思うんだけど、どういう形で決着がつくのか想像がつかない。希望としては、ジャイロとジョニィが『鉄球』と『爪』を『オラオラ』っぽく乱射して、スカッと決めてほしい。

・大統領によって強制的に運転させられている週給20ドルの機関士が、とても切ない。どうやっても助けることができず、ジャイロの「どっちに転んでもダメなことってあるもんだな…」というセリフも人生のいや~な面をイメージしてしまって辛い。ジョニィに連結器を破壊され、機関車だけ走り去ってしまったが、このあと彼がどうなるのかを想像すると、もっと切なくなってしまう。

・大統領の口ぐせが、いつのまにか「どジャァぁぁ~ン」になっている。










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  1. 2010/03/10(水) 12:30:45|
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