晴耕雨マンガ

10月は、トクサツガガガ、スピドメ、六道の悪女たち、少年ラケット。

ダンジョン飯 第5巻の感想



『ダンジョン飯』第5巻の感想です。ファリンが手に持っているのは、肉を柔らかくするハンマーかな。ストーリーは、ここから第2章に突入です。



・第29話 炎竜 7
前巻ラストでの平和な空気が一変する。なにかに導かれるように目を覚ましたファリンは、炎竜の死骸がある場所で、狂乱の魔術師と出会う。彼(彼女?)は、いまだに黄金城の国王だったデルガルに歪んだ忠誠を誓い続けているということか。マルシルを中心に必死の抵抗をするが、階下に落とされてしまい、例の『壁が迫ってペシャンコ』トラップにかかってしまう。なんとか脱出した先には、ゴーストの群れが。ライオスとマルシルが力尽き、チルチャック&センシの2人だけでどう切り抜けるのか? そして復活したばかりのファリンは、狂乱の魔術師によって別の姿を与えられた様子。風雲急を告げる幕開け。
マルシル 大ピンチ
壁につぶされそうになるマルシル大ピンチ。

・第30話 良薬
ゴーストたちから救ってくれたのは、オークの一団。そのトップが第9話で出会ったオークの妹だったので、治療(オーク流の荒いヤツ)をしてもらえることに。そして、狂乱の魔術師に目をつけられたと思ったチルチャックは、ライオスらをダマしてまで、地上に戻ることを考える。オーク娘と装備品を取りに戻るときの会話で、その真意が明らかになっていく展開が良かった。炎竜があった現場の痕跡は、今後への伏線になる感じかな。そして、ウソをつくのではなく心からの説得で、ライオスもいったん地上に戻って体勢を立て直すことに賛成する。パーティー一の常識人だけに、こういうブレーキ役もするんだな。
マルシル オークの治療法が怖い
オークの治療法にビビるマルシルかわいい。

・第31話 シーサーペント 前編
ここで、あの何回も死ぬ新人パーティーメインの話に。第15話で死んだあと、タンスさんに蘇生されるところまで時間が戻る。食糧を失い地上に戻ろうとしたところで、謎の霧に包まれ魚人の群れに囲まれる。こうやってみると、少なくとも褐色トールマンのカブルーは、それなりのレベルがあるんだな。死体回収屋のやり口やオチのつけ方含め、迷宮の闇の側面を見た感じ。カブルー達のパーティーは
カブルー → トールマン。戦士。
リンシャ → 東方人。魔術師。
ダイア → ドワーフ。戦士。
ホルム → ノーム? 魔術師。何かを召喚ができる?
ミック → ハーフフット。
クロ → コボルト。戦士。
という感じかな。

・第32話 シーサーペント 後編
引き続きカブルーたちの話。ライオスたちが死体拾いの一件に関わっているのではと推測し、予想を並べる。当たっているところもあるけど、一方的な思い込みが強い感じなのが気になる。カブルーも、ライオスとは違った方向のサイコっぽさがある。そして水上を移動中に、巨大水蛇のシーサーペントに襲われたところを、元ライオスの仲間のシュローが率いる一団に救われる。カブルーは声をかけるが、何を狙っているんだ? シュローの一団は
シュロー → 東方人。剣士。元ライオスたちの仲間。
マイヅル → シュローの世話を焼く。魔術師?
くノ一甲 → 爆薬を使った。
くノ一乙 → もう一人のくノ一。
タデ → 鬼? 巨体のパワー系。
黒子 → 正体不明。
という感じ。
クロ威嚇
威嚇するクロ、おっかない。

・第33話 ドライアド
地上に戻ろうとするものの、迷宮が絶えず形を変えるので道に迷い続けるライオスたち。そんなときに見つけた植物の生い茂る墓地で、ドライアドという人型植物と遭遇、戦闘に発展してしまう。マルシルは魔力切れで戦力外。さらに、斬ったドライアドの体内からまき散らされる花粉によって、ピンチに追い込まれてしまう。涙と鼻水で顔がグズグズになりながらのチルチャック&センシの連係も見事だったが、ドライアドの実(人面果実)を器代わりにした料理のインパクトがすごい。この巻では数少ないまともな食事とはいえ、マルシルが魔物食に抵抗がなくなってきたのは成長なのかどうなのか?
マルシルとトライアド
ドライアドの実とマルシル。

・第34話 コカトリス
いまだに変化を続ける迷宮のチェックに行ったライオス以外の3人。そこでコカトリスと遭遇してしまう。第3話で出会ったバジリスクのときの教訓を生かして戦うものの、マルシルが噛まれて石化してしまう。爆炎を背負ってのヒーロー風の名乗りも良かったけど、不自然な姿勢で固まってしまったマルシルを安定させるためとはいえ、漬物石代わりにするのが面白すぎる。この巻だけでなく、ダンジョン飯史上屈指の高テンション回。
邪神像マルシル
邪神像マルシル、崇めたい。

・第35話 掃除屋
チルチャックが、迷宮の変化の法則を発見。無事に上の階につながる階段にたどり着く。そこで力をつけるために、コカトリスの親子丼のような物を食べることに。しかし、迷宮の壊れた部分を修復する『ダンジョン・クリーナー』という生物は、斬新な設定だと思った。他のファンタジー作品にも登場しているのかな? そして、食事中にシュローの一団とカブルーのパーティーと顔を合わせる。いまは平和なムードだけど、実は一触即発か?
マルシルの髪形 5巻
マルシルの新しい髪形。


・モンスターよもやま話 ‐5‐
男女の営みを知っていて当然と思われたチルチャックが実は知らなかったというヤツと、魔物食に興味を持つキッカケとなった本の内容が実はウソだったことをライオスが勘付くヤツの2本が良かった。


ライオス、シュロー、カブルー、3つのパーティーの思惑は? そして、ファリンはどこへ……?










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  1. 2017/08/13(日) 11:34:43|
  2. 九井諒子
  3. | コメント:2

ダンジョン飯 第4巻の感想




ついに炎竜にたどり着いたッ! ダンジョン飯4巻の感想です。


・第22話 地上にて
現在ライオスたちが潜っている迷宮『黄金城』が、かつてエルフとドワーフが戦争した『島』(とだけ呼ばれる、名も無い島)にあるということが、明らかにされる。そして、地上に戻ってきたタンスさんと島主の男との会話から、ダンジョンの成り立ちや現在の問題点も解説される。やはり、迷宮全体に施された不死の術を解き明かすことが、この物語最大の目標になってくるのか? あと、カカかキキ(タンスさんに雇われている戦士)は、ナマリの「今 何時だ?」という質問に「朝」とだけ答えているのが気になる。普通のトールマンというわけではないのかな?

・第23話 炎竜 1
ライオスたちは、ついに地下5階に到達。かつて城下町だったそこかしこに、炎竜の痕跡を見つける。さて『どうやって倒すか?』という話になるが、前回対戦時より戦闘員2人と魔術師1人が減り、代わりに戦闘員が1人が増えたという状況。まともにぶつかっては勝ち目がない。そこでライオスが、狭い地形を利用した作戦を提案する。この回は、前回と同じ轍を踏まないように、そして縁起を担いで大ガエルの肉を使ったカツを食べる。48ページの仲間たちにかけるライオスの言葉が良かった。といういい雰囲気のところに、炎竜が姿を現す。決戦開始ッ!
感慨深いマルシル
感慨深いマルシルかわいい。

・第24話 炎竜 2
いよいよ、炎竜戦がスタート。しかし、アダマントで出来たセンシの鍋では炎の息を防げず(アツアツになって持てない)、建物を頭上に落としても下敷きにすることはできなかった。しかも、土壇場にきてケン助が戦意喪失。センシの斧も折れてしまう……。残されたのは、センシが一日も欠かすことなく手入れしてきたミスリル製の包丁のみ。竜鱗を貫通することはできるが、いかんせんダメージを与えることはできない。竜が火を噴く仕組みとか、ケン助のことを知ったチルチャックがハーフフット語でライオスを罵ったり、ファンタジーに具体的な設定をあたえるのが上手い。
異変に気づいたマルシル
異変に気づくマルシルかわいい。

・第25話 炎竜 3
vsレッドドラゴン、クライマックス。センシの勇気とチルチャックの献身性、そしてマルシルの魔法にサポートを受けたライオスが、捨て身の一撃を逆鱗に刺し見事に勝利するッ! 自分の足を犠牲にする前にファリンのことを思い出し、覚悟を決めるシーンに胸がジンとする。それから、前科のあるケン助が逃げ出さないように、手に縛り付けているのも見逃せないポイント。確かに炎竜は一度全滅した相手で、強敵なのは間違いないけど、これほどまでに大きなダメージを負うことになるとは。
ひっくり返るマルシル
ひっくり返るマルシルかわいい。

・第26話 炎竜 4
ミスリル包丁で炎竜を解体しつつ、ファリンを探すライオスたち。しかし、胃も腸も空っぽだった。すでに消化されてしまったかと思われたが……。炎竜が火を吐くために燃料をため込んでおく器官に、人の骨を発見する。こんなところでも、竜の生態を生かしてくるとは。前半部分で、苦手な回復魔法を使ったことに対する後遺症的な痛みを、マルシルが全部「回復痛」で済ませようとしているのが面白い。あと、ライオスの回想に登場する子供のころのファリンが、ベッドの上で足をバタバタさせているのがカワイイ。
早さに自信のあるマルシル
早さに自信のあるマルシルちょっと怖い。

・第27話 炎竜 5
損傷の激しい遺体を動かせば、魂とのリンクが切れて生き返る可能性が低くなってしまう。そこで、この場での蘇生を実行することに。マルシルの専門は爆破魔法ではなく、禁忌とされる古代魔術 = 黒魔法の研究だった。まずは、ファリンの骨を組み立てることに。区別するために魔狼の骨を組み立てるライオスとの2人のやり取りが、パズルを遊ぶ子供のようで楽しそう(そんな状況じゃないけど)。しかし、なんだって手首の部分はあんなに小さな骨が集まっているんだ? そして、蘇生魔術が成功し見事にファリンが復活を果たすッ! 
禁忌の術を使おうとするマルシル
禁忌の術を使おうとするマルシル。

・第28話 炎竜 6
ファリンを救出するという、当初の目標を達成。そして、いよいよ炎竜を食べることに。念願の炎竜を料理できると、いそいそと準備をするセンシだが炎竜のそばで火を起こそうとしたことで、ドラゴンの体に燃え移ってしまう。しょうがないので炎竜の体をカマド代わりにして、ピザ、スープ、ローストドラゴンを作ることに。マルシルとキャッキャウフフしているシーンも良かったが、ファリンは炎竜の体を使って復活したので、魔力がアップしたのだろうか? そして、ドラゴン討伐現場に謎のダークエルフの姿が……。
ファリン超かわいい
魔物食に興味を示すファリン超かわいい。


・モンスターよもやま話 ‐4‐
地下4階から地下5階にかけて登場したモンスターをまとめて解説。炎竜のパートで自分の知識の低さを嘆くライオスが、なんだかすごくオタクっぽい。



なんとかファリンを救出し、炎竜を食べたライオス一行だったが、物語はこれで終わりではなかった。次巻、急展開!







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  1. 2017/02/17(金) 11:26:15|
  2. 九井諒子
  3. | コメント:0

ダンジョン飯 第3巻の感想



このマンガがすごい!、このマンガを読め!、コミックナタリー大賞、俺マン、全国書店員が選んだおすすめコミック と、2015年のマンガ賞を総ナメにした『ダンジョン飯』第3巻の発売です。前巻から1年ぶりの発売となります。


・第15話 雑炊
第10話で宝虫にやられた新人パーティーが、今度は地下4階で人魚(魚要素が強いタイプ)に殺され全滅してしまう。ライオスとチルチャックが水から引き上げるのだが、そのとき人間ではなくコボルトの顔だけ覚えていたり、チルチャックが女魔術師の髪を引っ張って運んでいるのが(チルチャックが持っていたのは、腕の部分でした。ミナミさんのコメントで訂正)。今回は、彼らが持っていて水面に散らばってしまった麦からライオスが雑炊を作っただけなので、今までで一番ショボイ料理という印象。しかし、マルシルはまだ石鹸を作っているし、センシもケルピーの解体に忙しそう。旅の目的を忘れていないよな?
マルシル おいしい
何も知らずに食べるマルシルかわいい。

・第16話 蒲焼き
水上で『刃魚』の群れに襲われるライオスたち。一難去ったと思ったところで巨大クラーケンの襲撃を受ける。この話は、料理よりも前半の戦闘シーンの激しさが印象的だった。本来は移動のための魔法の『水上歩行』の頭脳的な使い方も良かった。あらためて、深層まで潜った経験のあるベテラン冒険者なんだと再認識。クラーケンの体内にいた巨大寄生虫をウナギのように蒲焼きにして食べるのだが、さらにその体内にいた寄生虫にライオスがあたってしまい激痛に見舞われる。これで、少しは魔物食に懲りるといいけど。睡眠中におざなりに回復魔法をかけるマルシルが、かわいい。
マルシル 水上歩行
バトルでも貢献するマルシルかっこいい。

・第17話 木苺
ダンジョン内におけるモンスターのバランスが、計算されつくしていることに気づいたマルシルは、魔法学校時代にファリンと出会った時のことを回想する。優等生でドンくさい(外見は若いけどエルフ的に年齢を重ねているんだから、他の生徒より優秀なのは当たり前なんじゃ?)マルシルと、劣等生で野性児なファリンが仲良くなる展開がイイ。マルシルがファリン救出にこだわるのは、この頃からのつき合いの長さがあるからなんだな。今回食べるのは、ファリンが摘んだ木苺だけ。そこから、マルシルが生態系のバランスの難しさと自分の未熟さを感じる流れが良かった。あと、今も使っている魔法の杖は、学生時代からちょっとずつ編み込んでいる物だったのか。
ファリン 野生児
自然大好きなファリン、ワイルド。

・第18話 焼き肉
体を拭いた後のお湯を捨てたられたことに“水の精霊”ウンディーネが、怒り狂う。圧倒的な水レーザーの破壊力に、マルシルは苦戦を強いられ深手を負ってしまう。まさか、このマンガでここまで命の危機を心配することになろうとは。そして、マルシルの体力回復のためにケルピーの焼き肉をすることに。鉄分補給のために、レバーしか食べさせてもらえないマルシルの、前半とのテンションの落差が良かった。そして、この匂いを嗅ぎつけた一団が……。第3話でバジリスクをローストした時と同様、ケガ人でも出ないと肉を焼かないのかな。
マルシル キレる
レバー以外の肉も食べたいマルシルこわい。

・第19話 テンタクルス
ライオスたちが、かつての仲間・ナマリ(ドワーフの女戦士)と再会。彼女の現在の雇い主・タンス夫妻(ノームの学者)の調査を手伝う代わりに、マルシルを治療してもらうことに。この回では、ダンジョン内では魂が肉体から解放されず、蘇生できるということが明らかに。RPG的なお約束に設定を与えた格好だが、これは狂乱の魔術師が作った結界(不老不死を願った)の影響なのか? このあたりはモンスター生態系の緻密さともども、今後への伏線という感じ。食べるのは、テンタクルスという毒を持ったツタ植物。よく分からないまま食べさせられるマルシルの感想が面白い。
マルシル 何?
何食べさせられるか分からないマルシルかわいい。

・第20話 シチュー
魔力切れを起こしてしまったマルシルを、タンスさん一行と一緒に地上に戻そうとするライオスだが、激しく抵抗される。なんとしてもファリンを助けたいマルシルは、ウンディーネを食べれば魔力回復できるのでは?と提案する。センシの鍋がアダマントという高級金属だったこと、ナマリとの力業でのウンディーネ捕獲方法、それから必要に迫られていたからとはいえ、マルシルが積極的に魔物(精霊)を食べようとし、調理を手伝っていたのが印象的だった。ウンディーネをベースに、ケルピーの肉とテンタクルスを使ったシチューを作る。地下4階の総まとめ的な料理。
マルシル 意地汚い
地面の水をすすろうとするマルシル意地汚い。

・第21話 大ガエル
地下5階への階段には、無数のテンタクルスが生い茂っていた。しかも、狭い場所で大ガエルの攻撃を受け、ライオスとマルシルの武器が奪われてしまう。このピンチをチルチャックの機転で切り抜ける。テンタクルスにカブレないために、カエルスーツを4人が装着するコマは、ここまでで屈指の笑いの破壊力がある。なぜ、いちばんの功労者であろうチルチャックは、ズタ袋のようなデザインなのか? さらに、テンタクルスの群生地をニョッキを食べながら歩くコマは、ここまでで一番サイコ度が高いと思う。そして一行は、ついに地下5階に到達。ドラゴンは目の前だ! 
マルシル 髪形変える
また髪形を変えたマルシルかわいい。


・モンスターよもやま話 ‐3‐
今回はクラーケンにスポットを当てる。しかし、とことん頭足類との相性が悪いんだな、ライオスは。



次巻では、いよいよ炎竜と激突! ファリンを救出することはできるのか? そして、ドラゴンステーキを作ることはできるのか!?




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  1. 2016/08/14(日) 16:43:55|
  2. 九井諒子
  3. | コメント:2

ダンジョン飯 第2巻の感想



ダンジョン飯2巻の感想です。
表紙で、オタマから魔法を発動させようとしているマルシルかわいい。

・第8話 キャベツ煮
地下3階まで下りてきた一行。ライオスたちと合流するまでは、このあたりを根城にしていたセンシが『畑』として利用しているゴーレムの手入れをする。料理の手際はもちろん、1人で3体のゴーレムを起動停止に追い込むスコップさばきが見事だった。いつもの斧より、絶対にこっちのほうが扱い慣れているだろ。センシが、いつのまにか兜の上から麦わら帽子をかぶっていたりするのには笑ったが、基本的にはどんな考えやポリシーを持って生活しているのか? という内容。
マルシルは髪形を変えた?
マルシル 髪形変えた
髪形を変えたマルシルかわいい。

・第9話 オーク
ゴーレムから収穫した野菜があまりにも大量なので、迷宮内の酒場で物々交換しようとしたライオスたちだが、そこでオークたちの襲撃を受けてしまう。もともとは、もっと下の階層に住んでいてセンシの取引相手だった彼らだが、集落の近くに『赤い竜』が現れたので、ここまで上がってきたらしい。センシの独断により、オークの野営地でパンを焼くことになるが……。オーク兵がマルシルをブサイクと言ったり、エルフとオークの価値観の違いは、ファンタジーの基本みたいな感じで面白かった。
マルシル 辛い
オークの味付けが辛いマルシルかわいい。

・第10話 おやつ
今回は、金貨や宝飾品に擬態している『宝虫』を食べる。作者の短編集『竜の学校は山の上』に収録されている『金食い虫くん』という短編と、同じような着想なのかな。しかし、ネックレス、コイン、指輪、ティアラとタイプの違う宝虫の解説を、1ページでさっと済ましてしまうのがスゴイけどもったいないと思う。あと、マルシルがネックレスを食べるのを嫌がったけど、虫・モンスターを口にするのにあまり抵抗を見せなかったのが意外だった。それから、前半部分を担当した新人パーティーの中で、三つ編みでガッチリした体格のキャラだけ種族が分からない。宝虫(擬態)に反応していたし、女なのかな?
マルシル 取り乱す
宝虫に取り乱すマルシルかわいい。

・第11話 ソルベ
ライオスが落とした食べ物を拾おうとしてせいで、幽霊に襲われてしまう一行。センシが作った即席聖水でのパワフル除霊から、まさかのアイスクリームができる流れが素晴らしい。今回は、食材よりも調理法自体がメインという感じ。そしてファリン健在時の力量の高さが明らかになっただけに、96Pの1コマ目のインパクトがデカいし、最後のライオスの発言で、場の雰囲気がぶち壊しになる流れも酷くて最高。あと、マルシルは爆破魔法が得意なのか。エルフっぽくないな。
マルシル 霊を見る
幽霊を見たマルシルかわいい。

・第12話 宮廷料理
かつて食堂だったと思われる部屋で『生ける絵画』に襲われてしまう。軽食(宝虫とゴーストアイス)しか食べていなく、空腹のライオスは絵の中の世界に飛び込み、そこで宮廷料理にありつこうとするが……。今回は、モンスター料理うんぬんよりも、ライオスが絵の中で体感した出来事の方が重要か。あのダークエルフが、黄金城をダンジョンに変えた黒幕 = 狂乱の魔術師ということになるのかな? あと、絵の中からライオスを引き戻すときに、2回目でチルチャックが抜けて、3回目でマルシルがサボっているので、もう1回絵の中に入ったら、ライオスは戻って来れなかったな。

・第13話 塩茹で
新人時代から、ミミックに何度も痛い目に合っているチルチャックは、宿営地の近くに不審な宝箱を見つけるもののスルーする(報告すると食べたがる人がいるので)。しかし夜中の水汲みの帰りに、うっかりミミックのいる部屋に足を踏み入れてしまう。トラップ部屋からの脱出はRPG的な謎解きがあって面白かった。そして、捕まえたミミックを塩茹でにして食べる。チルチャックのピッキングツールで、身をほじくり出すライオスが最高(テーレッテレー♪というBGMが鳴りそう)。そして、チルチャックの年齢が29と判明。ライオス(とファリン)が年下で、マルシルとセンシは年上か。
マルシル 寝坊助
寝ぼけているマルシルかわいい。

・第14話 水棲馬
ライオスたちは、地下4階に到達。地下水で出来た湖をマルシルの魔法で渡ろうとするものの、ヒゲにモンスターの血や汚れが染みついているセンシは、魔法を受け付けず沈んでしまう。そこで、以前より懐いている水棲馬(ケルピー)に乗って渡ろうとするが……。魔法に対する考えをめぐって対立していたセンシとマルシルの和解が印象的だが、それを上回るほどケルピーから作られた石鹸でヒゲを洗われたセンシの2段階変化のインパクトが強すぎる。あと、回想でファリンがモーニングスターを武器にしているのも面白い。
マルシル 馬に乗りたい
馬に乗って冒険することにときめくマルシルかわいい。

・モンスターよもやま話 ‐2‐
今巻もオマケページは、登場したモンスターの生態補足ネタ。幼いころのミミックは、瓶や食器に潜んでいるという話から、兜に入って謎生物と化してしまったミミックに火炎放射する流れが良かった。


オークの情報によると、炎竜は地下5階にいる様子。仮にファリンを早めに奪還できたとしても、その後もダンジョン探訪を続けてほしいところ。











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  1. 2015/08/14(金) 10:31:13|
  2. 九井諒子
  3. | コメント:0

ダンジョン飯 第1巻の感想


ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)
(2015/01/15)
九井 諒子

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待ってろドラゴン! ステーキにして食ってやる! 

1月発売にして、今年最大の注目作『ダンジョン飯』の第1巻が発売されました。
ほぼ月刊誌『ハルタ』に14年2月から連載開始。作者の九井諒子作品としては『ひきだしにテラリウム』以来、約2年ぶりの単行本発売となります。

それは小さな村からはじまった
ある日 小さな地鳴りと共に地下墓地の底が抜け
奥からひとりの男があらわれた
男は1千年前に滅びた黄金の国の王を名乗る
かつて栄華を誇ったその国は狂乱の魔術師によって
地下深く今なお捕らわれ続けているという
「魔術師を倒した者には我が国のすべてを与えよう」
そう言い残すと男は塵となって消えた


・第1話 水炊き
というのが、この物語の基本設定。主人公・ライオス(人間の戦士)率いるパーティーもダンジョン探索に挑み、深い階層で炎竜(レッドドラゴン)と対峙していた。しかし、空腹が原因で全滅寸前のピンチに。ここは妹のファリンの魔法によって難を逃れたものの、当のファリンは炎竜に喰われていたので、取り残される形に。救出を決意するライオスと仲間のマルシル(エルフの魔法使い)とチルチャック(ハーフフットの鍵師)は、装備の質を落とさず迅速に迷宮を進むために『倒した魔物を食べる』ことを決意する。というわけで、まずは大サソリと歩きキノコを、迷宮内に住み着き魔物食を研究しているセンシ(ドワーフの戦士)の助けを借りて鍋にすることに。細かな調理方法はもちろん、大サソリの捕獲方法やスライムの構造解説など、ファンタジー世界に現実的な説得力を持たせるのは、作者の得意とするところ。全体的にも面白いのだが『妹を食べたドラゴンを自分たちが食べるというのは、問題ではないのか?』と疑問を持たせるオチも素晴らしい。
マルシル 拒否
ブレイクダンス風に嫌がるマルシルかわいい。

・第2話 タルト
サクサクと地下2階に到達。地下深くにある黄金城の尖塔を降りる形で、ダンジョンを進んでいく。マルシルの希望に沿い、人食い植物(人間を食べるわけではない)のタルトを作ることに。一概に『人食い植物』と言っても、養土型、依存型、捕獲型など、様々なタイプがいるというのが面白かったし、魔物に殺された冒険者を生き返らせて謝礼をもらう『死体回収屋』とか、木の洞の中が冒険者が使いやすいように整えられていたりするという世界観の細かさがイイ。
マルシル 受け身
受け身が取れないマルシルかわいい。

・第3話 ローストバジリスク
栄養バランスのいい食事を摂れていないことを嘆くセンシの発案で、バジリスク(鶏+蛇)を狩ることに。「どれも栄養価は豊富な食材だが足りていないものがわかるか」とセンシに聞かれて「常識」と答えるマルシル。バジリスクの肉をローストするのに、唯一の武器である長柄の斧を利用するセンシ。毒が体に回っているのに、しっかりと料理の感想を言う新米冒険者(その相方のエルフの魔法使いがカワイイ)と、面白い個所が満載のコメディ色が強いエピソード。しかしライオスとセンシは、出会って2日目でもうコンビネーションを使えるようになっているのか。
マルシル 卵さがし
バジリスクの卵を探すマルシルかわいい。

・第4話 オムレツ
今後、魔物が少ないルートを通るので、食材としてマンドラゴラを確保しておくことに。ここまで足を引っ張っている形になっているマルシルが、ライオスたちを見返してやろうと大蝙蝠を使った独自の方法を試みる。マンドラゴラの叫び声を聞いて、意識が混乱したマルシルにかけるライオスとチルチャックの言葉が良かった。料理は、前回ゲットしたバジリスクの卵と合せてオムレツを作ります。あと、バジリスクの本体が蛇の方だと解明したドラーフ博士とは何者なんだ!?
マルシル 泣き顔
泣き顔のマルシルかわいい。

・第5話 かき揚げ
チルチャックが主人公のエピソード。自分の指示に従わずトラップを作動させまくるセンシと対立しながらも、最終的にはそれぞれの『領分』を学ぶという形で和解する。作ったのは、かき揚げ。大蝙蝠、マンドラゴラ、バジリスクの卵と、これまでにゲットした食材を有効活用しているのが良かった。それから、チルチャックは第1話では弓を持っているけど、ダンジョン再突入以降は武器らしいものを持っていない。もし、ガチ戦闘になったらどうするんだろう?

・第6話 動く鎧 ‐1‐
この話では、料理をしません。ライオスが初めて殺された因縁の相手・動く鎧の群れに遭遇。走り抜けてやり過ごそうとするものの、行方を遮られてしまう。彼らを操っている何者かが隠れているであろう奥の部屋にライオスが単身突入するが、そこにも別タイプの動く鎧が。しかし、その行動の違和感から実は『生物』であったことを見抜く。ただ、いくら人数が減っているとはいえもっと下層まで行ったのなら、動く鎧くらい簡単に倒せても良さそうなのに。特にマルシルは魔法を使わずに杖で殴りかかっているじゃないか。
マルシル 戦闘態勢
戦闘態勢のマルシルかわいい。

・第7話 動く鎧 ‐2‐
動く鎧の正体が、貝のような軟体生物の集合体(それぞれが筋肉の役割を担っている)であるということを、ライオスが突き止める。鎧を解体して中身を確かめるところとか、それをマルシルらに説明するところとかは、とても主人公には思えないサイコパスっぷり。センシが部位ごとに、炒めもの、蒸し焼き、スープ、焼きものと4種類の料理を作るが、チルチャックが「アイツ魔物の話になると早口になるの気持ち悪いよな……」と言ったり、マルシルが杖の先をライオスの頭に引っかけたり、一口目を食べたライオスを見て「死んだか」とリアクションしたり、小ネタ部分も面白い。そしてライオスは、動く鎧の幼体を隠しペットとしてゲットする。
マルシル 死んだか
ライオスが死んだと思うマルシルかわいい。

・モンスターよもやま話 ‐1‐
今回食べたモンスターたちの、細かい追加解説といった内容。主に、ライオスのモンスターマニアっぷりが暴走しています。個人的には、パーティーメンバーのレベルとか装備品、ステータスなんかを紹介してほしいところなんだけど、今回が『1』とついているということは、次巻以降もこのコーナーはあるということか。


先行掲載された予告編は無理にしても、モーゲンハルタで描かれた『デパ地下探訪編』は、どうにか収録されないものか。







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  1. 2015/01/16(金) 13:52:19|
  2. 九井諒子
  3. | コメント:4
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