

ハルタ104号の感想です。
・猫のまにまに/宇島葉第19話。クロちゃんが真田尾さんの家で暮らすことに。前半で説得するときの金子さんの言葉が良かっただけに、正式に同居が決まってからのブチ切れ具合が面白かった。特に最後の「真田尾ィ」。13ページのアゴを撫でる手の描き方が細かい。
・夜の名前を呼んで/三星たま第28話。カプリの秘密を知ってしまったミラは、夜があふれてしまう。そのままパーティーはお開きとなり、半月が経過してしまう。このままの状態でも仕方がないと思っていたカプリだったが……。アルデとのやり取りも、ミラとの仲直りもどちらも良かった。55ページ、表情の力が強い。
・虎は龍をまだ喰べない。/一七八ハチ第22話。2匹のところに、もう一匹の龍が現れる。碧童の母親だったの? そして龍の生態を語り、碧童がなぜ白麗と行動を共にしているのかという理由を語る。ふつうにこのまま別れることはないと思うが……。
・Servent Beasts/森野鈴鹿新連載。キメラ獣人のハルはオークションで売りに出され、骨の魔女に落札される。使い魔となり、さっそくお使いに行くのだが……。作者得意のケモ描写は相変わらずの高水準。ストーリー面のヒキもしっかりしていて、最高の出だしといった印象。ハルは狼ベースだけど、混ざっているのはどんな動物なんだろう? 毎号連載です。
・魔女のエデン/ゆめじ第7話。順調に旅を進める、ピリーとオーク。岩山を進む見開きの迫力がスゴイ。そして、植物の声に従い歩を進めてきたのだが、その先は滝で……。今回はアクション面も頑張っていたと思う。
・先生、今月どうですか/高江洲弥第28話。千草ちゃんは、アイドルゆありん(102の住人・仙木さん)の大ファン。しかしチェキ会のときに、悪い未来を見てしまい……。今後はユニットとして活動します!というのはともかく、その相手が不気味すぎない? ファンはOKなの?
・花園に幹が立つ/野澤佑季恵第7話。広大な敷地を有する学園内の移動に苦労する遠野。源に近道を教えてもらう。でも、本筋としては遠野のことを敵視する御門さんの登場がトピックかな。今後は、どんな関わり方をしてくるのか。遠野、体育は1人でやっているのか。なんかさびしい。
・キラキラとギラギラ/嵐田佐和子第14話。肝試しでペアになったルルと禅くん。気に食わないチー坊たちが妨害に動く。アメリカンクラッカーで強風を巻き起こすのも面白かったが、丑の刻参りの人が最高。どうして、そんなところで呪いを?
・悪魔二世/志波由紀第2話。喫茶店に来て、明らかに詐欺な取引を持ち掛ける悪魔。休憩時間を利用して、源間さんが助けようとする。詐欺悪魔のデザインや、源間さんの悪魔バージョンの姿など、なんとなくジョジョテイストが強かったような。
・いやはや熱海くん/田沼朝第12話。文化祭の出し物として、クラスでショート動画の撮影をすることに(いまどき)。実行委員の砂間さんは、なんとか熱海くんに出演してもらおうとするが、当の本人にその意思はなく……。いままでは男子限定だったので、女子との交流が新鮮で良かった。熱海くん、動画に出るかな?
・殺し屋の推し/大島琳太郎第4話。ろ~ゼシアが生写真を発売。カオリンのレアをゲットしようと、エンドウが奮闘する。2枚同時に引いて脳汁が弾け飛ぶところと、スリを追い詰めるギャップが最高。カオリンは担当カラーが黄色なのか。ヒロインなのに。
・犬火の兄弟/吉田真百合第2話。ノジは追放された光嶽山に復讐を誓う。イノではピュアすぎて説得は難しそう。他の山に住むカツ兄は、どんなスタンスで向き合ってくれるのか。もう、バッドエンド以外の道が見えない。
・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生第33話。ヒュッテ西岳にテントを張る。目の前に広がる険しい山々に言葉を失うシーンが印象的。キャンプ飯では小鉢のくだりが面白かった。そして次回は、槍ヶ岳に挑戦する様子。
・珍獣のお医者さん/二宮香乃第8話。タランチュラを飼っている美作さんが登場。今回は、脱皮に始まり片栗粉での治療まで、タランチュラ知識が盛りだくさんで楽しめた。メタリカを画像検索してみたけど、本当に青くてキレイだった。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第103話。行きつけの店の再開祝いに、料理を持ち寄ることになったコンジュ。そのパートナーをなぜかセンが務めることに。レシピの曖昧な表現に不満を示すシーンが良かった。この2人でどんな料理を完成させるのか? 骨せんべいが無難じゃない?
・ダンジョン飯/九井諒子第94話。ドラゴンの解体にミスルンの力を借りようとするライオス。しかし、当の本人は抜け殻のようになっており……。カブルーの説得も良かったが、カナリア隊たちが新しい趣味を進める流れが面白かった。今回がミスルンの最終回ってところかな。
・煙と蜜/長蔵ヒロコ第38話。大晦日のアレコレ。龍ねーねたちの年齢は前回予想した通りだったけど、大旦那の年齢の感覚ってそんなものなのか。次回は熱田神宮初詣回だろうけど、ひさしぶりに鬼頭さんとかにも登場していただきたい。
・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良第27話。ジュンが来てからのことを思い返すアードルフ。ビザの残り期間も明かされたし、これからはジュンの母親探しに本格的にシフトしていく感じなんだろうか?
・クプルムの花嫁/namo第31話。たまの休日。ベランダでいろんなものを燻製してみる。様々な道具を使ったので、いつもと違って修のテンションが高かったような。あと、スイカに刺してジュースにする装置、ぜひとも欲しい。
・教室のアルカイックスマイル/よしかわ さとこ短期連載第2話。洲藤さんはの身体になった和田は、まったく上手くいかず混乱するばかり。いっぽう和田の身体になった洲藤さんは、望んだとうりに上手くいっているのかと思われたが……。洲藤さん(和田)が教科書を忘れたときに無言で見せてくれたとなりの席の女子、謎の強者感があって良い。
・対岸のメル -幽冥探偵調査ファイル-/福島聡第8話。自殺した黒川さんの死の真相を探る2人。そこにアマネもやって来る。証拠を見つけたり成仏したりといった見せ場をあえて描かないのは、なかなかチャレンジングな演出。和気谷は今回の一件で、アマネに補足されてしまったかな。
・ふしぎの国のバード/佐々大河第53話。室蘭編。足止めをくらってしまったバードさんは、そこで異人仲買をしている女性のお由さんと出会う。彼女を見た伊藤の様子が……。伊藤の恋物語という切り口がなかなかに新鮮だった。2人だけで会話しているときは日本語でも良かったのでは?と思ったが、そうすると演出的にグチャグチャな文字になってしまうのか。
・かわいすぎる人よ!/綿野マイコ第18話。顔のことをコンプレックスに思っているコンビニ店員さん。客にからまれたところをおじさんに助けてもらう。そこで抑え込んでいた感情があふれてしまい……。ラストで髪を切っているのが良い。同僚の子もナイスフォローだったと思う。
・生き残った6人によると/山本和音第29話。ゾンビの襲来によって、梨々・渚・教授と入江・ビースト組に分かれてしまう。この大ピンチで梨々がひらめいた起死回生の作戦は……? 精肉屋を倒せたとしても、モールを脱出する必要はありそう。
・ジラソウル -ゴッホの遥かなる道-/沼野あおい第2章第2話。ゴッホの生まれ変わりの少女フィンはベルと名乗る男と出会うが、こいつの行動がかなり過激なものだった。戦争前後の時期に活動していて、足をケガした画家って誰だろう?
・スパイゲーム A.D.1600/加藤清志第11話。正就の過去編。身体が弱いと迫害されてきた正就が、父・正成に実力を見せつける。反近代兵器の考えなので、いざというときにどういう決断をしてくるか。
・奇縁仲介人ノルニル/鼓屋稀読み切り。人気モデルながら、生まれ持った特殊性癖のおかげで恋愛が長続きしない籠女刹那。不思議な空気の相席酒場に迷い込み、そこで相性がピッタリの理想の相手を紹介される。相手の女性が正体を現してからの流れが最高。変態には特殊個体をぶつける作戦か。でも、これでカップルになったとして、噛み跡が残ったら仕事に支障をきたしそう。
・ウスズミの果て/岩宗治生第13話。ついに最後の貸し出し本を回収し、小夜は次の目的地に旅立つことに。ロボットのイーサンからの別れの言葉と餞別が最高。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第37話。順調に進軍するハンガリー。劣勢のモルダヴィアは、王都近くで奇襲をかけて局面の打開をはかる。が、この起死回生の一手もマーチャーシュに読まれてしまっていた。まだまだピンチが続く。ハンガリー軍の鎧は、千鳥格子?でちょっとオシャレ。
・あかねさす柘榴の都/福浪優子第23話。18歳になったナツは、バルで働いていた。が、ふと思い立って日本に帰ることに。決断自体は悪くないんだけど、近くにはアルバがいてほしかったような。単行本は7月発売予定。
・15の子たち/藤屋玲八咫烏杯受賞作。読み切り。ふと思い立ち、受験会場から逃げ出した主人公の子。同じように試験会場から飛び出してきた3人といっしょにラーメンを食べに行き、それぞれの理由を語る。紅ショウガ好きの八吹くんの空気の読めなさ具合が面白かった。ラストは、みんなでバンドを組む流れにしたほうが良かったような。
・生き証人/角倉渉八咫烏杯受賞作。読み切り。田舎に引っ越した主人公は、その土地に伝わる伝承を聞き不可思議現象に見舞われることに。謎の人物の助けを借りて呪いを解くところまでは良いが、このことをインターネットの掲示板に書き込んで……というオチが邪悪。災厄をこっちに振りまくんじゃないよ。
・緊急表明アズマさん/鳩音あゆむ八咫烏杯受賞作。読み切り。帰国子女の転校生・東さんの日記?を拾った佐藤さん。そこに書き記されていたのは……。2回もあるお気持ち表明シーンは、見開きページを縦横無尽に動き回る東さんやポエムのようなセリフの洪水など、近年まれにみるテンションの高さ。メイン2人の関係性も良いし、ぜひとも再登場していただきたい。
・妖精さんと旦那さん/岩谷たわい八咫烏杯受賞作。読み切り。クモの巣にかかった妖精を助けた男は、そのまま流れで結婚することに。ふつうだったらコメディっぽくいきそうな感じなのに、男が底辺労働者なのもあって、かなりシリアス寄りの展開に。前向きなラストではあるものの、ちょっと巻き返せなかった印象。
・捕食者/半田夢海八咫烏杯受賞作。読み切り。写真家志望の女子高生と、彼女のモデルをつとめていた友人。その友人のほうが女優として映画撮影に参加することになり、東京へ行ってしまう。セリフが多くなく映画的な演出が目立つが、登場人物たちの心情のアレコレが伝わりにくかったような。
・予告次号は合併号なので連載陣全員集合。八咫烏杯受賞作と三卜二三の読み切りも載ります。
スポンサーサイト
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2023/05/15(月) 17:44:31|
- ハルタ 101号~
-
-
| コメント:0


ハルタ103号の感想です。
・虎は龍をまだ喰べない。/一七八ハチ第21話。脚をケガしている白麗のために、碧童が狩りをするのだが……。見事に前回のリベンジを果たしたってところか。序盤の夢の中の子ども白麗がカワイイ。
・開花アパートメント/飴石第5話。真夜中、階段の踊り場で身体を寄せ合う姉妹を目撃した静子さん。その正体は……。鏡うんぬんはすぐに読めてしまうが、それでも見開きの場面は、吸い込まれるようで印象的だった。
・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良第26話。クリスマスイブのプレゼント交換。ジュンがあげた物も、もらった物もどちらも素晴らしいプレゼントだった。アードルフたちからホテル従業員のバッチをもらったし、見習い期間が終了して次回から第2章のスタートという感じ。
・いやはや熱海くん/田沼朝第11話。足立の友人の国島メインの話。なぜか昼休みに、足立の持ってきた団子を熱海くんたちと食べることに。人付き合いは広くないが、友人認定は簡単というバランスが良かった。辻くんも友達扱いなのかな?
・夜の名前を呼んで/三星たま第27話。ミラの誕生日に、プレゼントを用意するカップ君とアルデ。話の流れで、カプリとの仲直りに持っていけそうだったのだが、このタイミングでカップ君の変身が解けてしまう……。まるでダマしていたような感じになってしまったので、かなり気まずくなりそう。悪気がないことは分かってくれるだろうけど。
・あかねさす柘榴の都/福浪優子第22話。将来のことについて悩むナツ。何気なくつぶやいた一言で、カフェの人たちが次々に自分の願いや夢を語る流れが良かった。というタイミングで、アルバは何やら荷造りをしていて……。次回が最終回です。
・キラキラとギラギラ/嵐田佐和子第13話。林間学校。薪を背負って山を登ったり、カレーを作ったりする。なんか今回は、劇画側のノリにルルがつき合っていたような気がする。チー坊カレー、ハルタコラボショップでメニューに出そう。
・生き残った6人によると/山本和音第28話。知性がある?ゾンビの『精肉屋』のまさかの行動によって、一気にピンチに。安全地帯が脅かされる。さらに撤退する場所は残されているのか? 話に出た“菜食主義者”が助けに来てくれるのか?
・教室のアルカイックスマイル/よしかわ さとこ短期連載第1話。何のとりえもない中学生の和田は、学園のマドンナの洲藤さんのことが好き。しかし、洲藤さんは和田の親友の八尾のことが好き。和田は洲藤さんが八尾に告白している場面を目撃してしまい……というところから、まさかのダークな『転校生』的な展開が待っていようとは。いちおう和田はチヤホヤされるようになるだろうし、洲藤さんは八尾の近くにいれてウィンウィンの気配もあるけど。
・魔女のエデン/ゆめじ第6話。岩山の登り方から食事の作り方まで、様々なことをラミナラから学ぶピリー。今回は修行編的な位置づけだったわけか。そして、これまでの解説ページも。こういうのは、他の作品でも定期的にやってほしい。
・黒巫鏡談/戸川四餡第3話(後編)。月子の過去やなぜ黒衣の巫女になったのかといったことの解説。そして巖谷は、重大な決意をする。けっこう重たい話だけど、韓国料理をブッかけあうシーンで、少し救われる。作者には、早い時期に再登場していただきたい。
・峠鬼/鶴淵けんじ第27話。勾玉から顕現したスサノオ。いきなり小角に襲い掛かったかと思ったらすぐにショタ化したり、かなりせわしない。読者的には小角≒不来巳という考えがあるが、キャラ達にその考えがないというのが、なんか切ない。今回は、デフォルメというか崩したキャラの顔が多かったように思う。スケジュールがキツかったのかな?
・ジラソウル -ゴッホの遥かなる道-/沼野あおい第2章第1話。前シリーズにも登場した画家の魂が集まる不思議空間で、糸杉とひまわりが合体して?ひとりの少女が誕生する。ゴッホの娘ってことでいいんだろうか? 現代アートのような耳が印象的。
・司書正/丸山薫第13話。亀の精霊の中に入り対話するキビ。そして、司書正の中にも入るのだが……。コレは、もはや人間とは呼べない状態か。そして、他国との儀式のときに必要な文書を写本ごと焼失してしまうという事件が発生。このピンチを切り抜けるには、司書正を使うしかないが……。
・飼い慣らしちゃいなっ!/森月美智読み切り。無職になった直後、自転車で人を轢いてしまった主人公。代わりに犬(人間の女性)のハナコの散歩をすることになる。基本的にはいい話なのだがハナコが人間としての部分を一切見せないので、素直に受け止めることができなかった。
・ウスズミの果て/岩宗治生第12話。小夜の埋葬している様子を見たことで、兄妹は警戒心を解く。そして、カノコと同じように結晶病の母親から生まれた宇佐という男の行方を捜すことになる。いつもと違い、小夜が喪服を着ているのが新鮮で良かった。
・ダンジョン飯/九井諒子第93話。地上に戻ったライオス。シュローやナマリ、カブルーだけでなく、タンスさんやカナリア隊にも感謝の言葉を述べられる。そして、交換条件的に、ファリンを料理する協力をお願いするのだが……。これ、ファリンの下半身を元に戻すのは難しそうだけど、どう処理するんだろう? 100話くらいで終わりかな。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第102話。刃物職人のハルシナのところにお邪魔し、包丁の研ぎを見学させてもらおうとする。性格的なもののほかにも、ミコチというお得意客を……という気持ちもあったのね。なんか今回、ハクメイの胸のボタンが大きかったような。
・インク色の欲を吐く/梅ノ木びの第12話。絵に行き詰ったオーブリー。ある老婦人と出会い、ホイッスラーという画家についてアレコレと話す。が、この老婦人の夫こそが、そのホイッスラー。いろいろとトラブルに発展しそう。
・先生、今月どうですか/高江洲弥第27話。紫ちゃんと一鷹くんを見て、これまでにない感情がわき上がることに戸惑う四十万先生。桜庭さんとのやり取りでその正体に気づく。ストーリー的には自然な感じだけど、『フリーターの成人男性が女子高生に』っていうと、いきなり犯罪臭が増す。
・猫のまにまに/宇島葉第18話。野性を大事にする野良猫の集まり『野性党』(略して野党)が登場。その党首(こいつも猫又)が、子猫に狩りの仕方を教えようとする。これまでと違ってワイルドな風貌。
・スパイゲーム A.D.1600/加藤清志第10話。正就の部下が正成のほうに情報を伝達しに来る。今回登場した暗殺方の4人よりも、閻士郎のほうが壱波のライバルとなりそう。
・26ページでわかる! やさしい喫茶勉強法/不死デスク読み切り。予備校生の宇井さんは隠れ家のような喫茶店を見つけ、そこで勉強しようと考える。『なんだか上手くいかない』系のコメディとしても面白いし、オチも爽やかで良かった。でも、トム・クルーズの件は意味が分からなかった。
・煙と蜜/長蔵ヒロコ第37話。大晦日。このころは、新年になったら歳をひとつ重ねるって言う考え方なのか。年が明けたら、姫子が13歳。龍ねーねは同じ干支なので25歳。丑年のこま子は16歳。星ねーねと月ねーねは18歳ってところか。次回はお正月だろうけど、文治から姫子にお年玉をあげるんだろうか?
・花園に幹が立つ/野澤佑季恵第6話。学校紹介のパンフレットのモデルをつとめる遠野と源さん。はじめはぎこちなかったが、次第に撮影に慣れていく。そのなかで、遠野は自分の気持ちに気づくことに。今後は、恋愛物として動いていく形になるのかな。そうすると、三枝のポジショニングが難しそう。
・かわいすぎる人よ!/綿野マイコ第17話。風邪をひいたおじさんの看病をするメイ。薬を買いに夜遅く出かけ、流星に送ってもらう。これで、流星編はひとまず終了かな。653ページの「頑張れ」というセリフが、すごくイイ。
・クプルムの花嫁/namo第30話。咲に銅叩きの様子をじっと見られて、ビビってしまうあさひ。後日、新しい金槌をもらって印象が変わる。こういう、脇役同士の絡みは好き。巻末には、新潟で催されている原画展の紹介漫画も。
・極東事変/大上亜久利第27話。玄森による民衆蜂起が間近に迫るなか、近衛や砕花は必死に街中を駆け回る。しかし、暴動は止められないかと思われたが……。ここで利一が、こういう動きをしてくるとは。でも、集まった民衆の熱気みたいなものはこれで収まらないだろうし、まだ危機は終わっていないか。
・八百万黒猫速報/浅井海奈第8話。人を殺した絡新婦を追う黒井。しかし、その裏では糸を引く人間がおり……。738~739ページの見開きが、かなりの迫力。ここまで人間・妖怪間で心が揺れ動いたのも、初めてのことかな。
・ミニおじさんとJK/壱橋ロク読み切り。兄が作ったミニチュアに、小さいおじさんが住みついてしまう。妹のJKが、神として観察する。6ページしかないので、話が広がり切らなかった印象。
・恋の絶望行進曲/富沢未知果第9話。アミからの誘いで遊園地デートをすることに。ここで2人の気持ちのズレが決定的なものになってしまい……。というところで、次回が最終回です。ラブラブカップルにはなれないか。
・帝都影物語/比嘉史果第17話。春宮が自分の前に現れたことで、冬宮のスイッチが入ってしまう。刃物を振り回して春宮を襲うが、前話につながりこれまでの悪行がバレてしまう。そして、冬宮の抱えている妄執を晴らそうと、春宮が衝撃の行動に出る。というところで、次回が最終回です。どういう幕切れになるのかな?
・ナッちゃんはテンションで水深が変わる/中原ふみ最終話。ある理由で気持ちが落ち込んでしまっていたナッちゃん。でも、上手く切り替えることができて……。けっきょく、あの魚を見ることのできる人の基準って、なんだったんだろう?
・瑠璃の宝石/渋谷圭一郎第22話。トパーズの採取場所に行くが、テレビで紹介されたために人であふれており、めぼしい収穫はなし。そこでルリたちは場所を変えることに。そこは普通の道路のようだが……。地形から過去の様子を推理するあたりは、なんだかブラタモリのようで面白かった。ルリは、なんとなく進路を決めた感じなんだろうか?
・予告次号は、山岳部、ドラクラ、殺し屋、バードさん、悪魔二世、珍獣、メル、犬火が掲載。森野鈴鹿の新連載が始まり、鼓屋稀の読み切りが載ります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2023/04/15(土) 20:23:16|
- ハルタ 101号~
-
-
| コメント:0


ハルタ102号の感想です。
・生き残った6人によると/山本和音第27話。スニーキングを活かして、食料を回収する渚くん。しかし、強力なゾンビと遭遇し、さらに別の個体とも……。教授とビーストの会話によって、幕張メッセなど他の施設が近くにあることも分かったし、モールを出る日も近いのかも。
・クプルムの花嫁/namo第29話。佐渡観光2日目。修は、夫婦岩からの夕陽を観に行こうするのだが……。修の思い通りにはならなかったけど、その気持ちは十分にしいなに伝わっただろ。しいなの苗字が犬町だということを、ひさしぶりに思い出した。
・先生、今月どうですか/高江洲弥第26話。一鷹くんキッカケで、クラスメイトとの勉強会に参加する紫ちゃん。友達がいないとは思っていたけど、本当に芹ちゃんだけだったのか。そして、一鷹くんは紫ちゃんの気持ちに気づいたものの、四十万先生のほうは誤解したまま。まぁ同じアパートだし、どこかで話し合うチャンスもあるか。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第101話。カワウソが引っ張る桶に乗って川を渡るサービスを利用するが、2人は別々の桶に乗ることになり、ハクメイは地元の子供たちと同じ桶になってしまい……。ハクメイ、怖いものなしみたいな雰囲気があるけど、意外と苦手なものが多いな。他の船とすれ違うときに、カワウソが桶を持ち上げるページが好き。
・花園に幹が立つ/野澤佑季恵第5話。1年間とおしてワルツの授業があり、決まった相手とペアを組まなければならない。遠野は女子と身体を密着させるだけで一苦労なのだが……。後半の源とのダンスからの告白シーンは、ビリビリきた。ここから物語が動き出す感じなのかな。
・殺し屋の推し/大島琳太郎第3話。普段からあらゆる痕跡を残さないように生活しているエンドウ。チェキも香李のソロだけを購入していたのだが、香李としては2ショットを撮ってほしく……。どうしても身体が反応してしまうエンドウの様子が面白すぎた。ただ、こういったモノを残したのが今後にどういう影響を及ぼすのか……。
・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良第25話。クリスマスイブ。多くのお客さんが訪れる。ファビーの助けもあったが、ジュンもしっかりと仕事をこなす。若い日のまだまだ半人前のアードルフと、成長したジュンの姿を比較するのは上手い演出。そして、次回はプレゼント交換の様子。まだまだクリスマスは終わらない。
・いやはや熱海くん/田沼朝第10話。夏休みが終わり学校が再開。引き続き、楠本に声をかけられることに熱海くんは疲れてしまう。そして、ある日。帰り道が同じになってしまう。ここで、これまでのイメージとは違う一面を見ることになるというのが上手い。相変わらずLINEは教えなかったけど、熱海くんの心の中で何かは変わったかな。
・悪魔二世/志波由紀新連載。河西君のバイト先の店長は、悪魔に取り憑かれ奇行をくり返していた。ネットで買った聖水を身体にかけると本当に悪魔が飛び出してきた! しかも、そこにバイト志望の源間菊光もやって来て……。まだ、どういう風にストーリーが転がるか分からないが、なんかすごいものが始まったぞという感覚がある。菊光が頭に刺さった包丁からすり抜けるところとか。あと、何があろうと定時で上がる河西君も面白い。
・珍獣のお医者さん/二宮香乃第7話。飼い主との連絡が取れないので、神無先生は直接家に行くことに。しかし、そこは……。288ページの神無先生の言葉通り、捨てるなら飼うなよな。病院に置き去りにする前に、何らかの方法もあるだろうし。なんか、最終回っぽい展開だったけど、単行本のラストにくる話なのかな? あと、街中でミニロバ?飼う人いるの?
・キラキラとギラギラ/嵐田佐和子第12話。同じクラスの女子3人たちと、放課後に遊ぶルル。後半の不良を追い払うところよりも、前半の服を買うシーンが面白かった。考えれば劇画キャラとルルとで画材とかを使い分けているわけで、想像以上に労力がかかっているんだろうな。ルルも、これでクラスに馴染めたかな。
・虎は龍をまだ喰べない。/一七八ハチ第20話。大きな河を渡っているときに、白麗がワニに襲われてしまう。なんとか碧童が返り討ちにしたものの、これからも水中戦は避けたいところ。なんか、いつのまにか碧童のほうが主導権を取っているような。
・猫のまにまに/宇島葉第17話。真田尾さんが家に帰ると、猫又3匹でコタツパーティーが催されていた。そこで、今カイ元カイの話で盛り上がる。後半の白ヶ瀬さん、外で会うと素っ気ないヤツかと思ったら違った。
・ダンジョン飯/九井諒子第92話。ヤアドに導かれ、地上に戻ったマルシルたち。この緊迫した場面でも、ヤアドの肉体がガレキが直撃して死んでいるっていうギャグを挟んでくるという隙の無さ。もろもろの問題も大方片づいて、あとはファリンの蘇生くらいかな。迷宮のルールが地上まで拡散した状態なので、どうなってしまうのか?
・犬火の兄弟/吉田真百合新連載。山神である母親が死んだことに涙する山犬のイノ。次の山神には長兄のサイが指名されると思われたのだが、選ばれたノジは山犬に育てられた人間だった。ノジが大きな決断をする422ページの瞳の描写が印象的。どうやっても、ハッピーエンドにはならなそう。
・ふしぎの国のバード/佐々大河第52話。森編。森村に来たバードさんは、そこの役人に話をしてアイヌを紹介してもらえることに。しかし、出会ったのはアイヌの暮らしを捨て和人風の生活を送る男だった。ここで変に落胆しなかったのが良かった。なんか、改めて決意し直した感じ。
・黒巫鏡談/戸川四餡第2話(中編)。まず、月子の除霊アクションの迫力が最高。その後の自分の恨であるトケビとの対話シーンも良かった。しかし、巖谷の言葉が……。次回でどういう幕引きを見せてくれるのか?
・あかねさす柘榴の都/福浪優子第21話。年が明ける。っていうか、スペインのクリスマスってそんなに長期間に及ぶものだったのか。無事にプレゼントも渡せたし、めでたしめでたしといったところ。あと、元日のアルバとの会話をしているときのナツ、なんか急に大人びたように見えた。
・グリフォン訓練記/森野鈴鹿読み切り。魔法学校で優秀な成績を収めるユーリ。しかし、その高圧的な性格が災いし、グリフォンには逆にナメられてしまう。この作者らしく、グリフォンの描写は流石。犬型のグリフォンも珍しくて良かった。それに、今回は人間部分のドラマも悪くなかったと思う。
・魔女のエデン/ゆめじ第5話。ピリーは、旅する魔女のラミナラと出会う。次回以降は、ラミナラからこの世界のサバイバル術を教えてもらう感じか。あと、ザクムと貴族が話している冒頭3ページはカラーで描かれている?
・かわいすぎる人よ!/綿野マイコ第16話。メイを遅くまで引き止めたり、流星の問題行動が。このままトラブルに発展かと思われたが……。おじさんも、イイ人になっているじゃないか。メイに感化されたおかげかな。
・夜明けのアレゴリー/松賀諒真読み切り。連続殺人鬼を逮捕するため刑事のエイドは、ヨドセ博士に頼み被害者の蘇生を試みる。命の扱いについての2人の考え方の違いや、生き返ったユスを交えての疑似家族の様子など、ドラマ面のレベルが高かった。ただ、ヨドセがいつ台木になったのかってあたりに、もうちょっと説明が欲しかった。
・煙と蜜/長蔵ヒロコ第36話。餅つきを通して、文治を見極めようとする龍子。しかし、自分の考えが間違っていたことに気づく。姫塚のお爺さんは、早く龍ねーねにイイ男を紹介してあげてくれ。
・夜の名前を呼んで/三星たま第26話。同窓会に着ていく服が決められない師匠。クローゼットの奥に見つけたのは……。師匠の師匠、ここまでハッキリ描かれたことはあったっけ? あと、師匠のコートを着てブカブカになるミラがカワイイ。
・ウスズミの果て/岩宗治生第11話。小夜は、生存者の兄妹を発見。しかし、その外見は普通の人間とは違い……。そうか、こういうパターンもあり得るのか。この場合、小夜は本部?に連れ帰ったりするのだろうか?
・大食いJKと日常/宮本伶美読み切り。痴話げんかをしているカップルを横目に、超巨大特盛ギガバーガーを完食するJK。ダメ押しにパフェが来るのが面白い。
・ことり文書/天野実樹最終話。白石の誕生日がとっくに過ぎていることに気づいた小鳥。何をプレゼントすればいいか悩む。いくらでも続けられるレベルに入っていたと思っていたので、このタイミングでの終了は、ちょっと残念。
・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生第32話。燕岳 → 大天井岳 → 西岳というルートを進む。今回はナレーションの担当が加賀だったこともあり、文学的で良かった。なんか最終回みたいな雰囲気だったけど。共立理大山岳部とはちょくちょく遭遇するけど、プルコギをご馳走したり、程よい距離間を保ったままいく感じか。
・スパイゲーム A.D.1600/加藤清志第9話。まだ、壱波のことを信用していなかった春奈は、模擬戦で実力を確かめようとする。強すぎても弱すぎてもダメ。そして二式家に仕官できるほどの腕前を見せなければならないという、なかなかに難易度の高いミッションだったが、無事に達成して見せる。さすが壱波。
・しばらくハシゴを登っていない/路田行読み切り。社畜生活で帰った家に、見慣れない少年が。その日は追い返したが、次の日にも家に潜り込んでいて……。生活が向上していく奇妙な同居生活パートも良かったが、ちゃんと大人としてケジメをつけたのが良かった。
・対岸のメル -幽冥探偵調査ファイル-/福島聡第7話。和気谷たちは、以前ゲットした3億円がクリーンなものなのかを調べることに。そのなかで、武内天禰というひとりの男と出会うのだが……。これは、この武内がラスボス的な立ち位置になるってことなのかな? まるで、杜王町に住む吉良吉影みたいな雰囲気。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第36話。今回のシュテファンの狙いにマーチャーシュが気づき、このままハンガリーvsモルダヴィアの戦争が幕を開けることに。実際に作中には登場しないんだろうけど、ポーランドの名前も出てくるのか。
・壁紙の風景/岩坂未侑八咫烏杯受賞作。読み切り。世界中を飛び回っていたジャーナリストの叔父が死んだことで、家を相続することになった姪のミキ。その部屋には、引き伸ばしたジャングルの写真が壁紙に使われていた。作品全体の空気感は良いのだが、逆に説明不足な部分も気になってしまった。家を管理していた人、あそこまで重要キャラっぽく登場したのに。
・夜勤明けの海遊記/稲垣志穂里八咫烏杯受賞作。読み切り。居眠り運転したら海に落下。そのまま海中を進んでしまう。夢のような現実のようなフワフワした描写が良かった。でも、最初は普通に左側に落ちればよかったと思う。右側落下はダイナミックすぎる。
・予告次号は、黒猫、開花アパート、インク色、極東事変、瑠璃の宝石、峠鬼、絶望行進曲、ナッちゃん、影、司書正が掲載。ジラソウルの第2部とよしかわさとこの短期連載がスタート。森月美智と不死デスクの読み切りも載ります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2023/03/15(水) 20:28:16|
- ハルタ 101号~
-
-
| コメント:0


ハルタ101号の感想です。
・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良第24話。クリスマスイブ。多くの宿泊客が訪れる。前オーナーとの引継ぎ期間のときに休業していたという話は、今後への伏線かな。そして、ジュンはクスタ親子の墓参りに同行することに。フィンランドでは、この時期に行うのか。
・虎は龍をまだ喰べない。/一七八ハチ第19話。雄虎の黄牙のところに、豹の六駆が転がり込んでくる。六駆、狩りに失敗したり木に登れなかったり、困っているときの顔が抜群にカワイイ。人間体よりも、動物体増量でお願いしたい。
・先生、今月どうですか/高江洲弥第25話。なかなか入居者が決まらない202号室。家庭の事情で一人暮らしを始めなければならない一鷹くんのことが、紫ちゃんは気になるが……。2人のことを目撃した四十万先生は、誤解してしまった様子。こういうかたちで揺さぶってくるか。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第100話。ハクメイの出張先に同行するミコチ。「なにもない」という街だが、上手く店を見つけ食料を調達する様子が良かった。宿に戻っての晩酌する2人の雰囲気も良かったし、日常だけどちょっと特別っていうのが、第100回らしくて良かった。ちょうど100ページ目に見せ場が来ているし。
・黒巫鏡談/戸川四餡新連載。日本統治下の朝鮮が舞台。小説の取材に訪れた巖谷は『巫堂』(ムーダン)の月子(ウォルジャ)と出会い、彼女の儀式に協力することになる。儀式の踊りから、現れた怪異に対してのドロップキックなど、後半の勢いがすごかった。短期連載ということだし、この怪異を倒してシメかな。何冊か参考文献が紹介されているけど、取材が大変そう。
・開花アパートメント/飴石第4話。役者の美貴とその妻の累がアパートに引っ越してきて、旧知の仲である正二と房子が案内をする。顔を合わせたときの感じから、累と正二が実は……という展開を予想したが、まさかさらに複雑な関係性だったとは。ドロドロってわけではないけど、かなり危ういバランスだな。
・司書正/丸山薫第12話。夜中に、司書正が起きてしまうという緊急事態が発生。さらに、亀の精霊?が出現し、その中にキビが入ってしまう。人間とは意思疎通ができない司書正だけど、精霊となら可能なのか?
・魔女のエデン/ゆめじ第4話。ケガが治るまで村に滞在し、ボーと交流を深めるピリー。しかし、村人たちは……。今後の旅でも、こういう悲しい別れは避けられなさそう。植物を育てるのには、ピリーの涙が必要なのかな?
・夜の名前を呼んで/三星たま第25話。歌うことという生きがいを失ってまで、生き続けることの意味が分からないアポロンを、カルトスはとっておきの場所に案内する。262ページのアポロンの表情など、やはりこの作者は一枚絵のクオリティが高い。カズラロバも可愛かった。
・猫のまにまに/宇島葉第16話。エアコンが壊れたので、コタツを購入した真田尾さん。そこにクロちゃんがお邪魔したことで、金子さんの嫉妬の炎が燃え上がる。真田尾さん、寒いせいもあるんだろうけど、毛糸のカーディガン着たまま寝るのか。
・キラキラとギラギラ/嵐田佐和子第11話。絵の秘密を突き止めようと、禅くんをストーキングする平等院。しかし、不良に絡まれ腕をケガしてしまう……。平等院、もっと一発ネタのキャラかと思っていたけど、ここまでの重要人物になるとは。
・生き残った6人によると/山本和音第26話。教授ことトモコ・アンダーソンさんが、ゾンビに気づかれない技術『スニーキング』の説明をする。そして、練習を経て実践へ。ここで渚くんが才能を開花させるとは。6人目(通算12人目)の登場も待たれるところ。
・いやはや熱海くん/田沼朝第9話。足立家にむかっている途中に、となりのクラスの楠本に話しかけられる熱海くん。そのとき心に広がった感情は……。熱海くんが、こういうネガティブな面を見せるのは意外と珍しいか。電車内の女子の視線にも、同じことを感じていたんだろうな。
・怨霊 in the room/今東ともよ読み切り。失恋の痛手で自暴自棄になっている主人公。そこに、長髪の男の幽霊が現れる。幽霊の正体にしろ、主人公が元カノに向けた呪いにしろ、いまいち物語がスイングしなかった印象。冒頭のペンキも伏線かと思ったらなんでもなかったし。
・あかねさす柘榴の都/福浪優子第20話。クリスマス。アルバの実家に行き豪華な料理を楽しむ。そこでナツは不意に、ある言葉を聞いてしまう。アルバもそのままの意味で言ったんじゃないだろうし、プレゼントもあげるタイミングの問題な気もするし……。スペインに来てから、はじめてのつまずきみたいな感じか。
・花園に幹が立つ/野澤佑季恵第4話。毎月8日は、お菓子類の持ち込みが許可される。遠野も、クラス有志のお茶会に参加し、そこで“王様”に指名されてしまう。まぁ、あんな感じに切り抜けるのが正解だよな。と思っていたら……。予想外のところに火をつけてしまったのか?
・恋の絶望行進曲/富沢未知果第8話。アミが風邪で寝込んでしまい、レイがお見舞いに。弱って甘えてくるアミにちょっと戸惑ったものの、はじめてレイにポイントが入った感じ。
・君はかわいい/田口朋葉読み切り。毛むくじゃらの動物?みたいな謎のキャラ。飼い主?の女性に叱られ、同居人の男とケンカしている隙に家出する。そこで優しいお姉さんと出会う。けっきょく元の飼い主のところに戻るのはいいのだが、たまたま見かけたお姉さんの家がゴミ屋敷なところに驚いた。なんでも拾っちゃう人だったのか。
・涙子さまの言う通り/山本ルンルン第8話。武田が殺された事件の捜査。犬養家となにかつながりがないかと探る沢渡だったが、まったく別の女が自首してくる。自らののどをかき切る見開きが衝撃的。ここからは、沢渡も本腰を入れて涙子と対峙していくってことか。
・ことり文書/天野実樹第24話。町内会主催の運動会に参加する。今回はメイドたち大活躍の回かと思ったら、後半の白石の巻き返しがすごかった。558ページの後頭部が印象的。次回が最終回とは。残念。
・かわいすぎる人よ!/綿野マイコ第15話。ふらっと入ったカフェは、おじさんの旧友の流星がやっている店だった。おじさんは再会を快く思っていないが、メイちゃんは友達との再会はうれしいものだと思い込む。流星はなにか、トラブルを持ってきそう。
・八百万黒猫速報/浅井海奈第7話。迷子になった雷神の子どもが、かまいたちの傷薬を食べてしまう。黒井は間部に気づかれずに、回収できるのか!? これまでにくらべてコメディ的なテイストが強くて、新鮮で良かった。
・煙と蜜/長蔵ヒロコ番外編。正月の準備に忙しい花塚家。風呂や便所にもしめ飾りをつけるんだな。
・スパイゲーム A.D.1600/加藤清志第8話。すでに江戸に到着していた壱波は、旗本の娘の二式春奈に近づく。名前的に春奈は重要人物なんだろうけど、ボス指定の期日まで10日になっていたり、いきなりストーリーが進んだ印象。
・クプルムの花嫁/namo第28話。2人で佐渡島へ。あくまでもしいなを楽しませようとする修と、銅器の取材だと思い一歩引くしいなの、すれ違い具合が面白かった。誤解もとけ、旅行は2日目へ。北前船の帆を張る装置を、奴隷を働かせるやつだと勘違いするしいながカワイイ。
・ナッちゃんはテンションで水深が変わる/中原ふみ第11話。雪が降り、3人で雪合戦を満喫する。しかし、同時に進路を考える時期も迫っていて……。今回、雪合戦のシーンとか、省略した絵が多かったと思う。原稿キツかったのかな?
・地下室の秘密/トボ読み切り。地下室に監禁されていた悪魔カイルに、ある取引を持ち掛ける主人公の女性。殺す殺さないの駆け引きもそこまでなかったし、生まれ変わりについても「う~ん」という感じ。なによりも『キズ』という人名は、さすがに分かりづらかった。
・瑠璃の宝石/渋谷圭一郎第21話。屋上で流れ星を見たあと、地上に落下した(微小な)隕石を見つけることに。流れ星から、ルリの悩み解消につなげる話運びが上手い。ルリたちが顕微鏡を見ているあいだに缶ビール2本開けている凪さんが面白いし、伊万里さんが顕微鏡を見ているあいだ、眼鏡をかけている瀬戸さんがカワイイ。
・極東事変/大上亜久利第26話。玄森は武器をバラまき、民衆の武装蜂起をうながす。近衛と砕花は、そんな玄森を直接討とうと動き出す。なんだか、最終決戦の雰囲気。
・ダンジョン飯/九井諒子第91話。キメライオスが人間ライオスを食べるが、すでにソレは翼獅子の一部でしかなく……。そして無限に増殖する翼獅子ライオスが、キメライオスを逆に食べてしまう。が、ここで異変が……。ライオス、岸辺露伴みたいな勝ち方をしたな。あとは、ライオスが復活して、ファリンを蘇生して、パーティーをしてって感じか?
・峠鬼/鶴淵けんじ幕間。出雲での神の会合。大日霊の提案によって、人間界での神器の乱用を調査する神が選ばれることに。喧々諤々の議論を経て選ばれたのは、スサノオ! 小角たちと出会ったらどうなってしまうのか?
・帝都影物語/比嘉史果第16話。影は慈悲の心の証明をあきらめ、白菊を助ける。皇嗣になれないかと思われたタイミングで衝撃の乱入者が。影武者がバレたことよりも、宮中で刃物を振り回したほうのダメージが大きそう。
・インク色の欲を吐く/梅ノ木びの第11話。メーベルの朗読劇を観たビアズリー。ここでインスピレーションがわき、筆を走らせる。姉弟ゲンカも収まったタイミングで、メーベルは劇団の誘いに乗りアメリカに渡ることに。ビアズリーの死へのカウントダウンが迫っている感じか。
・アビスアジュールの罪人/冨明仁最終話。処刑されそうになるジョーを、雪たちが救出する。ハルジオンをブン殴るシーン最高。エピローグ的なところをふくめ、すべて丸くおさまったけど、もうちょっと読んでいたかった。
・ウスズミの果て/岩宗治生第10話。本を回収するロボットのイーサンが、アンドロイドとして人間体を持っていたときの回想。こういう人間とロボットの愛情とか、亡き主人の遺志をついで……みたいな話は弱い。貸出冊数の残りがどんどん減っていくところとか。
・静寂/赤井間ヨアケ八咫烏杯受賞作。読み切り。デリカシーのない家族に囲まれ、小学生にして不登校の主人公。なにげなくビデオカメラを窓の外に向けると、そこに映ったのは……。ひと目見ただけで話の通じる相手ではないと感じる殺人鬼のキャラデザが秀逸。オチの一言もゾクリとした。
・風の声が聞こえても/宇図みつる八咫烏杯受賞作。読み切り。サエキという女性が、山でフーという少年を拾う。フーは、風を操り風の声を聞くことができた。神同然として扱われていたフーがオビという少年と出会い、人間らしさを得ていたっただけに、そこからの後半の展開が辛かった。満月をバックに殴り合っている見開きが、とても印象的。
・予告次号は、山岳部、殺し屋、対岸のメル、ヴラド、バードさん、獣医が掲載。志波由紀と吉田真百合の新連載がスタートし、松賀諒真、森野鈴鹿、路田行の読み切りも載ります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2023/02/15(水) 18:51:55|
- ハルタ 101号~
-
-
| コメント:2


ハルタ100号の感想です。おめでとうございます。
・煙と蜜/長蔵ヒロコ第35話。年末にソバを打つ。年越しじゃなくて、29日に食べちゃうんだな。文治との仲が近づいていること、そして辛い食べ物に挑戦する姫子を見て、龍子は何を思うのか。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第99話。本に書かれたキュウリのサンドイッチの再現に苦労するハクメイ。考えすぎて湯船に潜っている姿がカワイイ。文面から察するに日常的なものなんだろうし、アレが正解ってことでいいんじゃないかな。
・ことり文書/天野実樹第23話。小学生時代の小鳥。同じヴァイオリン教室に通う子にあることを言われ、行きたくなくなってしまう。ここは一鷹のフォローが素晴らしかったし、こういうことがあったから現在の小鳥があるって感じなのか。
・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良第23話。クッカとマリッカの相手をする流れで、いままで一度もクリスマスプレゼントをもらっていないことを打ち明けるジュン。日本時代のことはあまり描かれていなかったけど、こういう半グレ状態だったのか。パーカーの男、まさかフィンランドまでは来ないと思うけど。
・キラキラとギラギラ/嵐田佐和子第10話。ルルの絵を描いたのが、禅くんだと突き止めた平等院。でも、ここからどうするのか? 絵を教えてもらうほうにはいかなさそうだし、美術対決に雪崩れ込むのか?
・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生第31話。前回登場した共立理大山岳部とは、それほどモメず。大学の山岳部ってこういうノリなのかな? そして、燕山荘テント場に到着。高い標高で食べるスイカは、むちゃくちゃ美味しそう。
・猫のまにまに/宇島葉第15話。真田尾さんがSNSをはじめ、金子さんの写真で万バズを狙う。金子さん、クロちゃんにも負けるしカワイイ写真でバズらなかったし、そこまで美猫ってわけではないのかな。
・殺し屋の推し/大島琳太郎第2話。ろ~ゼシアのグッズのTシャツを着るかどうかで悩むエンドウ。他のメンバーを推しているメガネの人の話を聞き、決意を固める。凄腕暗殺者の身体能力、スゴイすぎる。
・虎は龍をまだ喰べない。/一七八ハチ第18話。かつて同じように、寿命を延ばす方法を求めた龍と狼の話を、亀が語って聞かせる。むかしの龍たちも、こうして愛する者と……みたいな例も多くあったのかもしれない。2頭の旅は、かなり長いものになりそう。
・魔女のエデン/ゆめじ第3話。慣れない旅で足を痛めてしまったピリーは、ボーという少年に助けられ山間の村で治療を受ける。村の悲惨な現状を目撃したピリーは……。行く先々で植物指導をしていくことになる感じだけど、そのまえに村の大人たちがキナ臭い動きを見せそう。
・開花アパートメント/飴石第3話。東条は、魅惑的な声をした電話交換手であり、アパートの住人でもある静子に過去の出来事の詳細を語る。今回は事件を解決というよりも、新キャラ紹介の側面が強かったわけか。
・クプルムの花嫁/namo第27話。銅器に着色をする。しいなも、あさひといっしょに体験してみることに。しいなの青い銅器を見て総一郎が思ったことは……。見直したご褒美とはいえ、養命酒っていうチョイスはどうなんだ?
・珍獣のお医者さん/二宮香乃第6話。肺水腫に苦しむジリスの治療を、神無先生が担当する。働き始めて1カ月。キチンと仕事をこなしていたが、状態はよくならず。いよいよという状態になり、飼い主に連絡を取ろうとするのだが……。元々は彼女が飼っていたものだし、見捨てたのかな?
・花園に幹が立つ/野澤佑季恵第3話。部活動の見学をする。乗馬や着付けをする部があるのは、この学校ならではという感じ。遠野は将棋部に入ることを考えるが、各務さんに部活動の裏事情を聞かされる。やっぱり、この恋愛方面をどうクリアしていくかが、問題というかテーマになっていきそう。
・八百万黒猫速報/浅井海奈第6話。捕まえた不知火を連行中に逃げられてしまい、黒井が追跡する。今回は間部のパワーがさく裂したのが良かったが、黒井は心理的な揺さぶりを受けたか。っていうか、不知火の逮捕に尺を割かないのか。
・いやはや熱海くん/田沼朝第8話。熱海くんがいる足立家の様子を描いたショート3本立て。熱海くんがすっかり馴染んでいる様子が面白すぎる。あと、ゲームをやろうと誘った母親が、ゲームマスター?みたいなポジションをやっているのがなんか笑える。
・生き残った6人によると/山本和音第25話。新メンバーのトモコ・アンダーソンさんは、千葉工大の教授。ゾンビの知覚を混乱させることにより、1階から食料を持ってくる。素晴らしい知識とテクノロジーを持っているが、デリカシーには欠ける様子。いきなり男女関係を混乱させる。明らかにビーストとは合わなそう。
・対岸のメル -幽冥探偵調査ファイル-/福島聡第6話。葛西先生が語る、過去の出来事。公園での心中云々あたりからの等々力の言動が怖かった。そして、本当の真実が明らかになる。話としてのオチはついているものの、時効成立&探偵役が小学生ということで、スッキリ解決しないというのも事実。
・アビスアジュールの罪人/冨明仁第21話。捕まったジョーは、マリアナ海溝に沈められる極刑を受けることに。雪やリュウは助けに向かうことを誓う。リンリンやアキラだけでなく仲間も増えたし、次回の救出作戦に期待したい。
・司書正/丸山薫第11話。蔵書楼に忍び込んだ李肆は、適切に処理される。そして、前半部分では、キビが精霊を見ることができ、生き物に乗り移ることができる能力を持っていると明らかに。これは、司書正の中に入る展開があるのでは?
・ダンジョン飯/九井諒子第90話。ライオスの身体を乗っ取った翼獅子は、迷宮を拡大しついに地上にまで到達する。そして“カッコいいモンスター”になってしまったライオスは……。手帳を回し読み → 「あの野郎!!!」の流れが最高だし。マルシルとカブルーが「自分のせいだ」と倒れるコンボも面白すぎる。
・恋の絶望行進曲/富沢未知果第7話。アミの家庭環境の一端が明らかに。だから、特定の誰かではなく「みんなで楽しく」というコミュニケーションの取り方をしていたのか。
・あかねさす柘榴の都/福浪優子第19話。ひとりで宮殿を歩き、むかしのことを思い出すアルバ。この「スペインに来てよかったか、日本に帰るべきでは」展開は、なかなか答えが出なさそう。
・ふしぎの国のバード/佐々大河第51話。蓴菜沼編。ついにバードさんがアイヌと出会う。言葉も何も通じなかったが、ファーストコンタクトは好印象という感じ。でも、伊藤もアイヌ語はできないだろうし、もうひとり通訳が必要なのでは?
・先生、今月どうですか/高江洲弥第24話。紫ちゃんの妹の千種も、未来視ができるように。そのことを知り、父親は……。本人がケロッとしているのが可愛くて良かった。佐久間家(というか母親の家系)、先祖代々この能力が使えたのか。
・帝都影物語/比嘉史果第15話。皇嗣になることに相応しいことを証明するため、天皇にこれまでの慈善事業の成果を報告することに。その場に、秋宮のお付きだった白菊が人質のような形で連れてこられる。そのままアピールを続ければ……。さて、影はどうするかな。
・すききらい/宮本伶美読み切り。食べるのは好きだが、トマトだけはどうしても苦手なJK。友達がそれを食べてくれる。でも、その友達も実は……というのが良い。
・インク色の欲を吐く/梅ノ木びの第10話。スミザーズの店で朗読をはじめたメーベル。はじめはカーテン越しに声だけを聴かせたが、アイリーンとのふれ合いを経て考えを改める。舞台は成功したが、それはオーブリーが面白くない様子。ここにけて姉弟ゲンカが勃発か。
・かわいすぎる人よ!/綿野マイコ第14話。おじさんとはぐれてしまったメイちゃんは、あるお姉さんと出会う。彼女は、メイちゃんがあこがれるアイドルのプライベートな姿だった。外見もだけど、それだけじゃなくて……というメイちゃんの言葉に、アイドルのマルちゃんが救われる展開が良い。
・夜の名前を呼んで/三星たま第24話。アポロンという少年の治療を請け負っているカルトス。命を救うためには代わりに声を失わなければならず、そのことをカルトスは軽~く考えていたが……。後編で、なにかウルトラCを期待したい。
・峠鬼/鶴淵けんじ第26話。三種の神器を投入して、不来巳を追い詰める東宮たち。そこに月から善も駆けつける。ひさしぶりの再会の喜びに浸る間もなく、妙は、不来巳と小角の関係性に確信を持つ。けっきょく善の願いを叶える問題も残っているし、やること山積みだな。
・希釈王/須川佳最終話。自力で拘束を解いた富水が、辛也のパーティーに乱入。大暴れする。親父の顔の皮がめくれたヤツ、具体的には何をしたんだろう? このタイミングでの早期終了は、ちょっと残念。
・スパイゲーム A.D.1600/加藤清志第7話。半蔵との対決を思い返し、眠れない壱波。三界の言葉で落ち着きを取り戻す。単行本発売のためか、8ページと短い。
・極東事変/大上亜久利第25話。玄森のいる軽井沢の隠れ家に急襲をかける。この話らしい、壮絶な銃撃戦。砕花も派手に被弾してしまうが、逃げた玄森を追ったグラハムが……。近衛が背中で事切れたのを感じ取るシーンが良い。
・FOOLPROOF/久方標最終話。未来に来た瞬と夜鷹さん。そこで分かったのは、夜鷹さんの能力を封じるためには記憶の完全消去が必要だということ。未来の瞬も若い容姿のままなので、別れのシーンを2回やっているみたいなのが、ちょっと面白かった。単行本は2月発売。こっちは大団円という感じ。
・瑠璃の宝石/渋谷圭一郎第20話。旅館に宿泊。ナギさんが持ってきたドーナツ型の石の正体を探る。「温泉は石」という考えが頭の中に広がる見開きが素晴らしい。そして、話は進路のことにも。ナギさんや瀬戸さんも鉱石関係の仕事に就くことを真剣に考えているが、いっぽうルリは……。趣味として続ける道もなくはないと思うけど……。
・ナッちゃんはテンションで水深が変わる/中原ふみ第10話。冬の日常を描いたショート3本立て。個人的には3本目が良かった。魚の能力を、はじめて前向きに使えた気がする。ハルちゃんが解説担当になっている。
・ウスズミの果て/岩宗治生第9話。前回のことを受けて、鬱気味になっていた小夜。そこに、図書館の貸し出し本回収ロボットがやって来る。今回のことを受けて気持ちがリフレッシュしたというか、モチベーションを取り戻した感じかな。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第35話。シュテファンはトランシルヴァニアの混乱を目論むが、ラドゥの横やりが入り状況は複雑化する。ハンガリー、トランシルヴァニア、ワラキア、モルダヴィア、オスマンと国同士の考えが入り組んでいる。そして、ヴラドとイリーナの従姉妹のジャスティナのロマンスも。みんな幸せになってほしい。
・みゃーは赤い屋根の上/にし楠八咫烏杯受賞作。読み切り。転んだ拍子に、別世界に迷い込んでしまった主人公の女の子。暗い影から助けてくれたのは……。946ページの屋根の上のカットと、その後の見開きの楽しそうな感じが良かった。沖縄の風を感じる。
・蓮守/太田シズトキ八咫烏杯受賞作。読み切り。食べると不死になり未来を見通す力を得ることのできる蓮を守る蓮守の一族。そこにひとりの占い師が侵入してくる。ファンタジーやアクションにいきそうな設定ながら、ほぼ会話劇のような形になってしまっているのが、少し残念。
・同居人-18℃/菅原詩穂八咫烏杯受賞作。読み切り。引っ越した部屋には、雪女が備え付けられていた。まずは、桃を使ったシャーベットを一緒に作る。雪女が言葉を離さないタイプなのも良いし、このまま再登場してほしい。
・私は音楽になりたい/山野智也八咫烏杯受賞作。読み切り。進路希望調査票に「音楽」と書いた生徒の話をある教師が聞く。「音楽家になりたい」「音楽を続けていきたい」ではなく、あくまでも「音楽になりたい」と言っているのが良かった。同じ気持ちが、次の世代に伝播するラストも良い。
・予告次号は2ヶ月後の発売。黒猫、開花、インク色、極東事変、宝石、峠鬼、人魚、絶望行進曲、水深、影、司書正が掲載。戸川四餡の新連載が始まるほか、田口朋葉とトボの読み切りと、八咫烏杯受賞作が載ります。
ハルタ vol.100の感想
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2022/12/16(金) 17:42:38|
- ハルタ 91~100号
-
-
| コメント:2
次のページ