晴耕雨マンガ

5月は、六道の悪女たち、少年ラケット。

ヴィンランド・サガ 第19巻の感想




ヴィンランド・サガ第19巻の感想です。表紙は“人喰い犬”ガルムです。


・第130話 バルト海戦役⑥
トルフィンの暗殺に失敗。逆に愛する孫のバルドルに刺客が向けられたことから、フローキは戦う覚悟を固める。この話ではほかに、トルケルとシグやんの初顔合わせが。この2人のやりとりは所々で描かれるのだが、これは『ヨーム騎士団跡目争い』という話の本筋の箸休め的な意味なのか、それともシグやんの成長パートなのか?

・第131話 バルト海戦役⑦
ヨーム騎士団の幹部・ヴァグンとトルフィンが対面。いかついクマのような登場から、わずか2ページで泣き崩れるギャップがイイ。そして、父トールズの死がフローキの策略によるものだと知り、怒りに火がつきかける。夕陽に向かって悩むトルフィンの後姿も切ないが、45Pのヒルデの「お前がお前の父親の仇を討つというのなら 私もただちに私の父親の仇を討つぞ」というセリフが印象的。あと、フローキの情報をもたらしたアトリは、第7巻以来の登場だから約8年ぶりということか。

・第132話 バルト海戦役⑧
トルフィンとヴァグンの話し合い。その場を離れたヒルドは、戦士たちが女を抱いている小屋を発見。ブチギレる。必死にトルフィンがいさめようとするものの、ひと悶着あるか……というところで、トルケルの艦隊が到着する。同じ男でもヴァグンとトルフィンの考え方には大きな隔たりがあるわけで、当然女のヒルドさんはそことも違う価値観を持っているんだよな。

・第133話 バルト海戦役⑨
前半は多くの兵士に囲まれながら釣りをするバルドルとフローキの会話。バルドルは中性的な顔立ちで争いを好まない性格。なんとなく、以前のクヌートを連想させられる。いっぽうトルケルは戦争を満喫したいので、相手の準備が整うまで待機。鎧を着こむヴァグンの前には兵士に変装したガルムが姿を現す。97Pの「いろいろ着てさ重いでしょ?」という部分には納得するが、それでもいっさい防具を着ていないガルムもどうかと思う。

・第134話 バルト海戦役⑩
ヨーム騎士団にさらわれた女たちを連れながらなので、移動のスピードが出せない。追っ手のガルムの相手をトルフィンが受け持つことに。“みやげ”のヴァグンの首を114Pでバーンッ!と見せる前にチラチラ描いてあるのが上手い演出。トルフィンは、戦わずに逃走するがあっさりと追いつかれてしまう。ここまで作中最速であったろうトルフィン以上のスピードがあるとは。やっぱり鎧の重さは、かなりのものなんだな。

・第135話 バルト海戦役⑪
トルフィンvsガルム。持ち前のスピードに加え、投げ出すように槍を扱うガルムの戦い方にトルフィンは苦戦。間合いを詰めても、2本に分離するというギミックに虚を突かれ、手傷を負ってしまう。命のやり取りをしたいガルムに対し「勝手に二択にするな」と言い切るトルフィンがカッコイイ。この三番目の選択肢を探すのが、いまのテーマのひとつだからな。いっぽうトルケルは、悲しみに暮れるヴァグンの軍団をまとめ上げ、フローキに反旗を翻すことに。もともと従っていたわけではないけど。

・第136話 バルト海戦役⑫
オーゼンセで待機中のエイナル達のところに、ガルムが姿を現す。ヨムスボルグで始まるであろう、フローキ軍vsトルケル軍の戦闘に、無理やりトルフィンを参加させるため、人質を取ろうとする。このピンチをギョロ目が、持ち前のハッタリで乗り切ろうとする流れが面白すぎる。でも、そう上手くいくわけもなく……。最後に「なんとかしてくれー!! トルフィーン!!」と叫んでいるけど、お前もトルフィンだろ。

・番外編 VINLAND SAGA外伝 犬SAGA
頭と耳がハゲでいる犬・カルリママを主人公にした、特別編。ギャグ色の強い4コマパートよりも、先行きを心配する後半パートが良かった。奴隷時代のトルフィンと同じく、戦争の光景を思い出してうなされるところとか。






次巻では、大掛かりな戦いが勃発しそう。そのとき、トルフィンはどういう行動をとるのか?




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  1. 2017/04/22(土) 21:41:14|
  2. 幸村誠/ヴィンランド・サガ
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ヴィンランド・サガ 第18巻の感想



ヴィンランド・サガ第18巻の感想です。トルフィンを取り囲む、この集団は……。


・第123話 借り物の命
目を覚ましたトルフィンだが、ヒルドの弩のダメージが残っているので、しばらく安静にして過ごすことに。看病していたエイナルとの、命の使い方に関する言い合いが良かった。この2人の覚悟というか、語尾に「兄弟」をつける時の信頼感の強さ、頼もしさは異常。いっぽうイングランドで平穏な時を過ごしていたトルケルは、戦争欠乏症に陥っていた。しかもクヌートから、デンマーク帰還命令が下され、症状が悪化してしまう。

・第124話 ノルウェー出立
時が過ぎて、春。トルフィンのケガも癒えて出発することに。カルリを現地の夫婦に預けていくことになるが、ギリギリのところでグズリーズの母性が発動する。舟に男4・女2・赤ん坊1・犬1が乗っているわけだけど、寝床とか狭くないのかな? そして、この巻では全体的に、グズリーズが美人に描かれていると思う。アイスランドの時より髪が伸びたのが理由かな? そして、いつのまにかトルフィンたちを追い越してしまっていたシグやん一行は、海賊の襲撃を受ける。

・第125話 バルト海戦役①
まず冒頭の、クマをベアハッグで倒すトルケルのインパクトが強すぎる。一行は、デンマークのイェリングに到着。栄えている市場でレイフは、トルフィンらに行商の練習をさせようとする。が、そこでグズリーズが見つけたのは、前話で海賊に捕まり奴隷になってしまったシグやんたちだった。その確認のためにトルフィンの名を呼んだことから、ゴロツキを呼び寄せてしまう。トルフィンの場合、人ごみの中で名前を呼ぶことすらタブーなんだな。

・第126話 バルト海戦役②
トルフィンは『すっとぼけ作戦』に出るが、失敗。ヒルドが弩を放ったことから一触即発の状態になりかけるが、トルフィンが自分の素性を認めて場を収める。そして、ゴロツキ達の親分 = トルケルの砦に行くことに。そこで待っていたのはトルケルとフローキ。父の死の原因を作った男との再会だが……。この巻の冒頭にこれまでのあらすじが載せられているのは、このあたりの状況を再確認してもらうためか。

・第127話 バルト海戦役③
冒頭の回想で、フローキが戦争に対する認識の違いから、トールズに劣等感を抱いていたことが描かれる。そして、現在ヨーム戦士団団長の座が空位であるということが明らかになる。ヴァグンという幹部がその座を狙っているらしいのだが、トルケルは2代目団長の孫でありトールズの息子であるトルフィンこそが、団長に相応しいとはやし立てる。場の空気が盛り上がる前にトルフィンは席を離れすぐさま出航するが、フローキもすぐに追っ手を出す。途中の芝居がかったトルケルのセリフが面白い。

・第128話 バルト海戦役④
トルフィンとヒルドが敵を引きつけるために下船し、エイナルたちは先回りしてオーゼンセという町で待機することに。しかしヨーム戦士団は先回りし、2人がオーゼンセに渡るために漁船を焼き払っていく。さらに漁民にまで手を出そうとしたことに業を煮やしたトルフィンが、相手の前に飛び出してしまう。トルフィン&ヒルドは、現時点での最強コンビだけに、一度木の上に隠れてやり過ごすだけでもワクワクさせられる。

・第129話 バルト海戦役⑤
首さえ持ち帰ればいいというヨーム戦士団に対し、トルフィンも一歩も引かずに応戦する。機動力と急所を狙った一撃、さらにヒルドのサポートを得て撃退していく。そして残り3人となったところで、素性を隠していたヴァグン派の2人が裏切り、フローキ派の隊長を殺してしまう。ヴァグン派の団長候補スカウトに、一時は拒否の姿勢を示したトルフィンだが……。「羊の皮を被ったとて 狼が羊の群れの中で暮らすことはかないませぬ」というセリフが印象的。



ひとまずヴァグン派に協力して、父親の仇のフローキを始末。後にトルケルに団長の座を譲るっていうのがシックリくる流れだけど、ポリシー的にそういうわけにはいかないよな……。あと、オマケページのヒルドの弩解説ページが面白い。











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  1. 2016/08/26(金) 15:09:17|
  2. 幸村誠/ヴィンランド・サガ
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ヴィンランド・サガ 第17巻の感想




ヴィンランド・サガ最新刊の感想です。表紙は“復讐者”ヒルドです。

・第116話 狩る者 狩られる者③
トルフィンがカルリを背負っていたこと、エイナルが身を挺した行動をとったことで、ヒルドは弩を放つことはできなかった。しかし、クマ鍋に毒を仕込んでいたと言い、解毒薬をかけた勝負の場をセッティングする。トルフィンは、この戦いに第87話の時に考えた『最初の手段』が見つかる可能性を信じて、受けることに。この巻では、全般的にギョロだけが自分本位な発言をしているけど、コメディ・リリーフとしては立派に仕事をしていると思う。

・第117話 狩る者 狩られる者④
森の中は、ヒルドのテリトリー。狩りに必要な技術や罠を駆使して、追いつめていく。トルフィンは丸腰なので、弩の発射の間隙をぬって接近することを考える。いっぽうエイナルたちは、ヒルドが食事に毒を仕込むような悪人には見えないということで、意見が一致。トルフィンを助けるために動き出す。レイフの「怒りの向こうの真心に訴えるには真心を以てあたるしかあるまいよ」というセリフが良かった。

・第118話 狩る者 狩られる者⑤
ヒルド回想編。13歳のころのヒルドは、水の力を利用した丸ノコを開発したり、軸にボールベアリングを使う発想を持っていたりといった、大工の天才だった。あと、家のドアを重りを使った自動ドアにしているのが細かいけど、なるほどと思った。そんな平穏な暮らしを続けていたが、アシェラッド一味の襲撃によって日常が急変する。森まで逃げたヒルドと父親のフラヴンケルだが、その前に戦士・トルフィンが姿を現す……。

・第119話 狩る者 狩られる者⑥
第115話でヒルドが語った通り、トルフィンはフラヴンケルを殺害する(これが、アシェラッド一味の目的だった)。そのことに疑問を投げかけるヒルドに対し、トルフィンは「オレが狩る側でお前らが狩られる側だ ただそれだけのことだ」と答える。なんとか他のヴァイキングたちから逃げたヒルドだったが、沢に落ちケガを負ってしまう。これが原因で顔に傷が残ってしまったわけだが、それ以前は普通に美人。というか、作中トップかも。

・第120話 狩る者 狩られる者⑦
ヒルド修行編。ケガしたところを猟師の老人(師匠)に助けられたヒルドは、生きるために猟のイロハや弓の扱い方を教わる。そして、師匠の弩をモデルに、女の自分の腕力でも扱いやすい弩の制作に取り掛かる。たぶんヒルドは、食事シーンや弓の構えからして右利きで利き目も右だと思うんだけど、ケガの後遺症が残る目で狙いをつけるのは大変なんじゃないだろうか?

・第121話 狩る者 狩られる者⑧
エイナルたちが森に入ってきたことに感づくヒルド。同じく気づいたトルフィンは仲間を巻き込まないために、勝負をつける決意をする。発射位置を特定し一気に間合いを詰めるが、想定外の連射によって足に複数の矢を受けてしまう。第119話でトルフィンが言ったセリフを、ヒルドがそのまま返すシーンは、なんとも言えない気持ちにさせられる。それにしても、ヒルドが作った弩の装填ギミックはカッコいいな。

・第122話 狩る者 狩られる者⑨
エイナルとグズリーズの説得、そして父親と師匠の幻によって、ヒルドは一時的にでも怒りを鎮めトルフィンを『赦す』ことに。ヴィンランドで平和の国を作るまで監視すると言っているので、旅に同行するということでいいのかな? あとは、175Pの「『心を改めました』で何もかも丸く収まると思ってンのか!? そんな簡単な手続きで過去が帳消しになるんだったら この世は悪党どもの天下だ!!」というセリフが、この巻の中でイチバン印象的だった。


ヒルドって、エイナルのことを「デカいの」って呼んでるけど、ヒルドの父親もデカいじゃないですか? 女の子って父親に似たタイプを好きになるって言うじゃないですか? しかも、異性との交流も限られていたじゃないですか? 将来的にエイナルとどうにかなりませんかね?






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  1. 2016/01/24(日) 12:13:43|
  2. 幸村誠/ヴィンランド・サガ
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ヴィンランド・サガ 第16巻の感想




ヴィンランド・サガ最新刊の感想です。表紙にいる赤ちゃんは、新キャラのカルリです。前巻といい、少年時代や奴隷編のころとくらべると、だいぶ穏やかなデザインになった印象。


・第108話 繋がれたアジサシ⑧
前巻でシグルドを刺し逃走中のグズリーズは、得意のタル遁で隠れるものの、またもやトルフィンに見破られてしまう。考えてみれば、幼い日のトルフィンもタルに隠れてトールズの船に潜り込んだので、タル遁は得意なのかな? グズリーズの「みんなが……当たり前にできることが できなきゃいけないことが……っできない……」というセリフが、印象的。現代でもそうなんだから、この時代だとかなり生きづらかったんだろうな。トルフィンは、彼女を乗組員に加えることを決断する。

・第109話 放たれたアジサシ
シグやんは受けた屈辱を晴らすため、海に出たグズリーズを追うことに。連れ帰るまでは、アイスランドの地を踏まないと決意する。ただ、事後処理の話し合いの中で、ハーフダンの妻・アスレッドの収め方というか、立ち振る舞い方が良かった。第104話でもその兆候が見られたので、彼女も『男社会での女の生き方』みたいなものに悩んで、戦っていたのかもしれない。決して、嫌味な姑というわけじゃなかったんだな。

・第110話 北海横断
トルフィン一行は、北海を渡ってフェロー諸島で一泊する。ここは、トールズが散った場所(第2巻参照)。トルフィンは戦から離れたはずの父親が、なぜ剣を捨てきれずにいたかを考える。確かに、あのときはフローキの呼びかけに応じ、戦場に行くためだったので疑問には感じなかったけど、少年トルフィンが使ったナイフも含め、武器を手放すことはできなかたんだな。この答えは、これからの宿題といったところか。

・第111話 戦士から、戦士へ
フェロー諸島の次の経由地、シェトランド諸島で一行は虐殺の形跡を目の当たりにする。様子を見に上陸したトルフィンは、室の中に隠れていた瀕死の女性から、赤ん坊・カルリを託される。いっぽうシグやんたちは、やっとフェロー諸島に到着。手下の「オレ達シグやんが怖いからつきあってるってワケじゃないんだけどな……」というセリフが良い。あとタイトルの意味は、カルリを守っていた右耳が焦げた犬から、トルフィンへ。ということでいいのかな?

・第112話 復讐の義務
カルリの村が潰されたのは、2つの有力な一族がぶつかり合った結果だということが、里親を探す過程で明らかになる。なので、引き取り手はナシ。この話は、子育て未経験の5人が、カルリに振り回される様子が面白かった。特に『女性は誰でも母乳が出るわけではない』ということを知ったときの、トルフィンの表情が何とも言えない。ここでトルフィンらが子育てを経験したことが、後々に生きてくるんだと思う。そして「殺した者は必ず復讐される」というセリフも、この後に意味を持ってくるワケか。

・第113話 厄介な奴ら
カルリ関係でモタモタしていたので、シグやんたちに追いつかれてしまう。でも、すっとぼけてやり過ごそうとするトルフィン。ガケを登っているところをあっさり見つかるグズリーズ。シグやんの武器がトゲ付き鉄球になっている。と、かなりコメディテイストの強いエピソード。この回で決着がついたわけではないので、今後もこの2組の追いかけっこは続きそう。なんか、トムとジェリーなみの面白さが、すでにある感じ。

・第114話 狩る者 狩られる者①
トルフィンたちはノルウェー西岸に到着。食事をとろうとしていると、クマに襲われてしまう。さすがのトルフィンも、グズリーズから借りたナイフ1本だけでは分が悪い。このピンチは、謎の狩人が放った弩の矢によって脱することができた。この直前のエイナルが熊の知識を披露 → ことごとく裏目に出るという流れが良かった。あと冒頭の地図を見ると、一行はこのあとデンマークの近くを通るわけで、そのときにクヌートやトルケルと再接触はあるのだろうか?

・第115話 狩る者 狩られる者②
トルフィンを助けたのは、女狩人のヒルドだった。見事な手際でクマを解体し、鍋を作る。このあたりの流れは、ゴールデンカムイと読みくらべてみても面白い。しかし、みんなでヒンナヒンナして楽しくお別れすることはできなかった。ヒルデは、8年前に村が襲われたときのことを話し、アシェラッド率いる一団のトルフィンという男に、父親が殺されたという。仇を取るため、ヒルデは弩をトルフィンに向ける。




ここで素直に仇を取らせるわけにはいかないし、反対にヒルデを殺してしまうのも、トルフィンはできない。説得するのも簡単ではないだろうし、どうやって対処するのかな?










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  1. 2015/06/25(木) 17:01:45|
  2. 幸村誠/ヴィンランド・サガ
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ヴィンランド・サガ 第15巻の感想


ヴィンランド・サガ(15) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ(15) (アフタヌーンKC)
(2014/10/23)
幸村 誠

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ヴィンランド・サガの最新刊が発売されました。もう、だいたい半年の間隔で発売されるペースで落ち着いた様子。表紙に描かれているのは、帯で『ヒロイン』と明記されている新キャラのグズリーズです。


・第101話 繋がれたアジサシ①
前巻ラストで詐欺と間違われたり、強烈なアッパーカットを喰らったりしたので出来なかった、姉弟の会話。頭の形を覚えていたということは、幼いころもトルフィンの髪はユルヴァが切っていたということか。そして、ぼっちゃん刈りにされヒゲを剃られたトルフィンは、この16年にあった出来事を家族に聞かせヴィンランド開拓の意志を伝える。そのためには資金が必要だが、アイスランドでそれができるのは第4話に登場した“鉄鎖”のハーフダンしかいない。

・第102話 繋がれたアジサシ②
ハーフダンの農場に来たトルフィンたちは、そこでレイフの義理の妹でありハーフダンの息子のシグルド(通称シグやん)の妻になる予定のグズリーズと出会う。メタルギアソリッドのようにタルの中に隠れて移動したり、いきなり“女の命”の髪の毛を切り落としたり、かなりブッ飛んだキャラという印象。

・第103話 繋がれたアジサシ③
凍った桟橋で転んで頭を打って気絶してしまったグズリーズ。船に運び込むその様子は、まるで人さらいのよう。目撃したシグやんも、当然そう考えた。未来の妻を救うために父親譲りの鉄鎖を振るうのも無理はないか。ただ、実力的にはトルフィンのほうが上。ハーフダンの介入もあり事態は収束する。ただ、ハーフダン家は、代々『鉄鎖術』を学ばなければならない掟でもあるのか?

・第104話 繋がれたアジサシ④
ハーフダンは、農場に金を貸す → 返済ができなかったら土地を接収する → そこの住人は小作人に。というやりかたで、規模の拡大を計ってきた。現代的な感覚ではそれほど悪どいというわけではないが(まぁ「誇りを奪って丸裸にするのが楽しみ」って言っているから性格は悪いんだけど)、当時の感覚やアイスランド人の気質からすると、受け入れにくい物だったのだろう。なんとなく、この話だけギョロ目が大人っぽく描かれていると思う。

・第105話 繋がれたアジサシ⑤
トルフィンとハーフダンの1対1の交渉。ハーフダンは担保と同額までなら出資できると提案するが、奴隷から解放されたばかりのトルフィンは一文無し。なにも差し出すものがない。言われるがまま靴をなめようとするトルフィンに一瞬、恐怖(?)を感じるハーフダンが良かった。カゴから出されたアジサシが、今後の展開を象徴しているのか? そして、シグやんの結婚式出席と引き換えに『イッカクの角24本』をゲットする。

・第106話 繋がれたアジサシ⑥
幼い日にレイフから聞いた『広い世界』の話。そのことからグズリーズは女らしく家を守ることではなく、船に乗って海に出ることを望むようになっていた。なので、花嫁修業にも身が入らない。でも、いいお妾さんがいるようなので、今後どういう展開になってもシグやんの将来は安心かな。そして、レイフはイッカクの角をギリシアのミクラガルド(現イスタンブール)で売りさばくことができれば、同等の重さの金に換えることができるという。一行は、かなりキツイ旅路になることを覚悟の上でギリシア行きを決意する。

・第107話 繋がれたアジサシ⑦
船乗りへの思いを断ち切ったグズリーズは、シグやんとの婚礼の儀式を済ませる。が、いざ初夜というところで無意識に体が拒絶。シグやんの足にナイフを突き立ててしまう。グズリーズが『ヒロイン』ということは、トルフィンたちの船に同乗することになるんだろうけど、そすするとハーフダン家とレイフ家、トルフィン家の関係が最悪なものになってしまう。そのあたりをどうやって解決するんだろうか? 


トルフィンたちは、北海 → バルト海 → ロシアの河を渡って黒海を抜けて、ミクラガルドを目指す航路を設定しているけど、このころはジブラルタル海峡は発見されていないということなのかな。



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  1. 2014/10/25(土) 16:01:32|
  2. 幸村誠/ヴィンランド・サガ
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